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2021/06/15-2021/06/21

山頂に設置された火の見櫓 [¹] | © Nick Archibald – This file is from Wikimedia Commons

マッピングキャンペーン

ペルー航空宇宙研究開発委員会(CONIDA)は､ペルー独立200周年記念事業の一環として､他の機関と連携したマッパソンを6月28日から7月2日にかけて開催します｡
スイスで行われている月次マッピングキャンペーン｢Project of the Month Switzerland｣の6月のマッピング対象は学校です｡また､マッピングされた地物の数量変化がグラフ化されています｡

マッピング

[1] 下記のタグ提案で投票が実施中です。
- survey_point:*：三角点などの測量点(man_made=survey_point)の構造や信頼性をタグ付けします。投票締め切りは7月4日です。
- leisure=bathing_place：河川などで水に入ることができる水浴び場。投票締め切りは7月6日です。
- building=fire_lookout + emergency=fire_lookout：火の見櫓：投票締め切りは7月7日です。
ESRI社のDeane Kensok氏は､OSMの編集にESRI Wayback Imageryを利用できることを紹介しています｡ESRI Wayback Imageryでは最新の航空写真だけではなく､120時点を超える過去の航空写真を利用することができます｡
Heinz V氏は､ネパールで編集するマッパー達に対して､変更セットのコメントをハッシュタグの羅列だけではなく､意味のあるものにするよう呼びかけましたが､ほとんど効果が無かったことについて嘆いています｡この問題はネパールだけではなく､世界中の編集で発生している状態です｡
米国ではAppleマップなどの商用地図でデータが充実している地域でOSMの参加者が少ない傾向があるのではないかとChristopher Beddowは考えています。
下記のタグ提案で投票が実施されました。
- tourism=giant_furniture：観光向けに制作された巨大な椅子などの家具。反対多数で否決されました。
- man_made=stupa：仏塔。全員賛成で可決されました。

コミュニティ

LittleMaps氏は豪州のsurfaceタグを分析し、舗装道路と未舗装道路の分布を可視化しました。
lhirlimann氏が､フランス領南方・南極地域の住人が書いたブログを3つ紹介しています｡居住地がマッピング済の場所もあるようです｡
OSM福島のマッパー達は､週刊OSMについてや､マッピングトピックを話す動画を公開しています｡

OpenStreetMap Foundation

OSMFは敵対的買収への対応を検討するため、有識者を募集しています。
OSMFの最高財務責任者であるGuillaume Rischard氏は､OSMFが英国からEUに移転する可能性についての長文メールを投稿しました｡この問題に対して非常に多くのコメントが寄せられています｡
OSMF理事のRory McCann氏は､3月に行ったOSM関連活動をまとめています｡

地方支部ニュース

OSM英国の定款では､毎年2名の理事が退任すること､最低5名の理事が必要なことが規定されており､今年も新たに2名の理事を選任する必要があり､Gareth氏が新たな理事候補の募集をアナウンスしています｡
フランスのポンタルリエ地域で、OSMコミュニティと地元の商工会が協力し、商工会の店舗情報をOSMに登録しました。今後、毎月更新する予定です。

イベント

OSMの年次大会SotM2021が7月9-11日にオンライン開催されます。発表プログラムとチケット申し込み(無料)ページが公開されました。なおチケットを申し込まなくても無料で聴講が可能です。質疑応答などに参加したい場合にのみチケットを申し込んでください。
Christoph Hormann(別名Imagico)氏は､SotM 2021で実施するパネルディスカッション｢Understanding the map – OSM-Carto map reading Q&A｣の現状を確認しています｡彼は議論に適した事例を集めるためにWikiページとetherpadを用意しました｡

教育

Erasmus+プロジェクトのeuYoutH_OSが開催したワークショップでは､uMapを使って地図を作成する方法を段階を追って説明しています｡作成例では地物の写真､ウェブサイトへのリンク､電話番号､ソーシャルメディアへのリンクを表示させる方法も説明されています｡

地図

AmazonはQueerMapとLGBTQ+ mapに関して記事を書いています｡
Nicolelaine氏は､uMapとOverpass APIを使って､非常に数が多いデータ(郵便局や郵便ポストなど)を表示する方法について､現在の問題点や考案した解決方法を書いています｡
地理データ形状の特徴を維持しつつデータサイズを簡素化するWang–MüllerアルゴリズムをPostGISで動かすツールをMotiejus Jakštys氏が開発しました。

ソフトウェア

フランスのLinux AlpesはOSM24の運営を行っています｡OSM24はOSMのデータを使って様々な地物の営業時間を表示することができます｡
｢Plastic Tracker｣は浮遊プラスチックの20年後の行方についての教育を目的としたツールです｡指定した位置からプラスチックがどのようにどれだけ移動するかが表示されます｡

ご存知でしたか？

｢15-Minuten-Stadt｣ではドイツの都市で､徒歩や自転車を使って15分間で移動可能な範囲を表示してくれます｡
中央ヨーロッパの水系を表示する地図
enzet氏の開発しているRöntgenは､OSMにあるタグを､できるだけ多く表示するためのシンプルなレンダラです｡
Cycle Travelは､ヨーロッパ､アメリカ､オーストラリア､ニュージーランドで最も安全ですばらしいサイクリングルートを検索してくれます｡

メディア掲載

南アメリカ大陸を中心に住所データをオープン化するプロジェクトAddressForAllを運営しているThierry Jean氏は、地理空間情報の管理にはOSMが有用であると述べています。Googleマップは、ビジネス用途では高額で、データの修正が困難ですが、OSMであればすぐにデータを反映することが可能です。
OSMフィリピンなど複数の
ＮPO団体は共同でマニラ市の自転車レーンデータを改善するアプリを運用しています。この活動がTop Gearフィリピンのウェブサイトで紹介されました。

その他の “ジオ” な事柄

Nicolas Ottersbach氏は､ボン市(ドイツ)の3次元地図の制作状況を説明しています｡
Washington Post 紙に熱波の状況を報じる記事が投稿され、気温の分布を可視化した地図が掲載されました。気温のカラーチャートが変わった色の使われ方をしていたため、Allen Downey氏は温度の高低が分かりにくいと述べました。すると、この色の使い方は温度差を見えやすくするもので、気象分野で使われていることをKevin Purcell氏が説明しました。

まもなく開催

場所	名称	Online	開催日
Bremen	Bremer Mappertreffen (Online)		2021-06-28
	OSM Fiji Open Data Socialisation Workshop		2021-06-29
	Missing Maps CZ Mapathon		2021-06-29
	OSM Fiji Mapathon		2021-06-30
Clermont-Ferrand	Rencontre OpenStreetMap Clermont		2021-06-30
	DRK Missing Maps Mapathon – JOSM Einführung		2021-07-01
	Teritorio talk: Cultiver / utiliser ensemble la donnée locale avec OpenStreetMap. Ville, tourisme, mobilité, alimentation.		2021-07-02
	Teritorio talk: Utiliser OpenStreetMap dans/pour le secteur de l’Economie Sociale et Solidaire		2021-07-02
	OSM Africa Monthly Mapathon: Map Nigeria		2021-07-02 – 2021-08-02
	~~OSM Africa Monthly Mapathon: Map Nigeria~~		2021-07-02
臺北市	OpenStreetMap x Wikidata Taipei #30		2021-07-05
	Missing Maps London Mapathon		2021-07-06
Landau an der Isar	Virtuelles Niederbayern-Treffen	✓	2021-07-06
Stuttgart	Stuttgarter Stammtisch (Online)		2021-07-06
Nordrhein-Westfalen	OSM-Treffen Bochum		2021-07-08
Berlin	157. Berlin-Brandenburg OpenStreetMap Stammtisch		2021-07-08
	State of the Map 2021		2021-07-09 – 2021-07-11
	Missing Maps Online Mapathon		2021-07-12
20095	Hamburger Mappertreffen		2021-07-13
Albuquerque	MapABQ July virtual meetup		2021-07-16