2021/06/22-2021/06/28
マッピングキャンペーン
マッピング
- Wille Marcel氏は、過去10年間のOSMデータを使い、世界の様々な地域での編集ソフトの使用状況に関する分析を行いました。
- James Pain氏は、コルチェスター(英国)で何をマッピングしてきたか、これから何をマッピングするかを書いています。
- 生垣などのマッピングを行ってきたMapman029氏は、ブルターニュ(フランス)で生垣などがほとんどマッピングされていないことに言及し、マッパーに生垣のマッピングを呼びかけています。
- 電柱や地上設置型変圧器の機能を詳細にタグ付けする
substation=*
をfanfouer氏が提案しました。 - Pascal Neis氏は、「How did you contribute to OpenStreetMap?」を更新し、品質保証に関する2つの数値を追加しました。マッパーがリバートした変更数や、変更セットの数などが表示されます。Pascal氏はこの変更に関するフィードバックを求めています。
- Veniamin Veselovsky氏は企業が行っている編集活動を特定するためのアプローチについてユーザー日記を書きました。
コミュニティ
- YouthMappersはEverywhere She Mapsプログラムの一環としてインターンシップ・マッチ・プログラムをスタートさせました。このプログラムではYouthMappersの学生のうち、性自認が女性である学生やXジェンダーの学生にインターンシップの機会を紹介することができます。詳細はGoogleドキュメントをご覧ください。
- Jerry Clough(別名SK53)氏は、イースト・ミッドランズ(イングランド)OSMグループの10周年を記念してブログ記事を公開しました。記事ではこのグループの詳細や、グループのミーティングなどについて詳しく書かれています。
- Pedro Tharg氏はマッパーになった経緯を書いています。
- Rob Nickerson氏(英国OSM)は、複数のオープンデータ組み合わせて2700万件の住所オープンデータを作成しました。
- Robhubi氏がMapillaryからKartaviewに乗り換えた理由とKartaviewでの画像アップロード方法を書いています。
OpenStreetMap Foundation
- Mikel Maron氏は、OSMF理事会がより多くの声を聞くために、地域支部やコミュニティのメンバー、プロジェクトをまとめている人、ソフトウェア開発者などからの意見を求めていることを紹介しています。
- Imagico氏は、自身のブログ記事で、OSMFの新しい帰属表示ガイドラインの「良いことと悪いこと」を非常に詳細に説明しています。
- OSMF理事の一人が自身の名前をAmanda McCannに変更しました。
地方支部ニュース
- FOSS4G/SotMオセアニア組織委員会は、2021年に開催するイベントのロゴコンテストを行っています。
- OSM米国のJess Beutler氏は、OSMマッピングが災害対応でいかに役立つかについて語っています。この内容は米国にとどまらず、他の地域でも同じ様に考えられるはずです。また、被災した場合に、OSMを使う直接的な利点の例も挙げられています。
イベント
- OSM世界大会SotM2021は7月9-11日にオンラインで開催されます。発表プログラムはこちらをご覧ください。
Twitterでの情報発信や Youtubeチャンネルもご覧ください。
- 9月19-21日にFOSS4G-IT 2021がオンラインで開催されます。
- フランスの団体「Mieux se Déplacer à Bicyclette」のメンバーであるCharles Millet氏とAntoine Riche氏は駐輪場をテーマにしたマッピングパーティーを開催しました。週末までに400以上の駐輪場がマッピングされましたが、マッピングパーティーで追加された地図メモが100以上残っています。
- Ivya Zveryev氏は、ロシア語でState of the Map 2021の概要を説明しています。
OSM research
- HeiGITチームはohsome2labelと TensorFlow Object Detection APIを使って、衛星画像などから建物を検出する方法について記事を書いています。必要なスクリプトや詳細な手順についてはGitHubのリポジトリをご覧ください。
- ドレスデンとハイデルベルク(ドイツ)で緑地帯などを検索できるMeinGrünについて、ユーザーに対してアプリ開発に関するアンケートが行われました。HeiGITとドレスデンの研究パートナーは、6月28日のドレスデン土地利用シンポジウムでプロジェクトの研究結果やMeinGrünのウェブポータルが発表されます。このアプリではOSMのデータを利用しています。
- HeiGITチームは、OSMデータを使って海岸線が最も長い国を分析する方法のチュートリアルを公開しました。同チームは ohsomeのプラットフォームを通じてOSMの全履歴データを様々なデータ分析に利用できるようにしています。
OSM人道支援
- 英国の保険会社Avivaが英国赤十字社と協力して実施した人道支援マッピングの内容をHeiGITが分析しました。インドネシアやバングラデシュなどで、2015年ごろから建物や道路のマッピングを実施しています。
地図
- Randall Munroe氏がXKCDに投稿した地図画像には、米国の有名な地名と混同されがちな地名が描かれています。
switch2OSM
ライセンス
- OSMが採用しているODbLライセンスは、EUのデータベース権を前提にしており、EU外では権利のカバーが難しいのではないかとPeter Wells氏(元英国オープンデータ研究所)が指摘しています。
ソフトウェア
- [1] NL Mapsは自然言語でOSMデータを検索することができます。OSM英国のJez NIcholson氏らが試してみた結果を報告しています。自然言語といっても英語のみの対応です。
- 地域でOSMを新しく始めた人にメッセージを送るツールgreeter-osmをMiroslav Suchý氏が開発しました。
- Escallic氏は、道路をマウスでなぞってウェイデータを作成する機能をiDエディタで開発しています。
プログラミング
- BitTorrentに登録されたOSMデータの最新情報を取得するRSSフィードをmnalis氏が作成しました。
- 自転車向けの情報を提供するCycleStreetsが、Rでルート検索できるAPIの提供を始めました。利用にはAPIキーが必要です。
リリース
- 6月18日にQGIS最新バージョンの3.20.0 ‘Odense’がリリースされました。現在の長期リポジトリはバージョン3.16.8 ‘Hannover’です。
ご存知でしたか?
- 自転車向け地図CyclOSMは、昨年にosm.orgの標準レイヤとして登録されました。
- Anvaka氏が開発したcity roadsを使うと、道路だけの地図を作成することができます。作成した地図をマグカップにプリントするサービスもあります。なおcity roadsをフォークして、道路の方角で色分けした地図を作成するサービス(三土たつお氏開発)もあります。
- ユーザのサイクリングGPSデータなどが登録されたStravaヒートマップをJOSMやiDで使用する方法をErick De Oliveira Leal氏が解説しています。なおこのヒートマップはOSMトレースにのみ使用することが許可されています。
- HeiGIT(ハイデルベルク地理情報技術研究所)はルート検索サービスを始めとしてOSMデータを活用した様々なツールやサービスを開発しています。
メディア掲載
- 地図アプリの提供会社に自分の位置情報を知られたくない場合、Googleマップの代わりにOSM, Appleマップ、Hereマップを使うことをUrian B氏は勧めています。
その他の “ジオ” な事柄
- バルセロナ市で日陰を優先してルート検索するアプリCool Walksが開発されました。建物の形状をLidarで計測し、指定した時間における太陽の位置から日陰になるエリアを計算してルート検索に使用します。
まもなく開催
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Lejun, Nakaner, Nordpfeil, SK53, TheSwavu, derFred, k_zoar, muramototomoya.