2020/06/30-2020/07/06
私たちについて
- 週刊OSMチームは翻訳者だけでなく、翻訳文をチェックしてくれる方も募集しています。参加してもいいよという方は、
- https://osmbc.openstreetmap.de/ にアクセスしてOSMアカウントでログインしてください。
- theweekly[.]osm[at]gmail[.]com に参加希望のメールを出してください。参加方法を折り返し連絡いたします。
マッピング
- Tan氏はタピオカドリンク店
shop=bubble_tea
のタグ提案を、持ち帰り飲料全般に拡張することを検討しています。 - Garry Keenor氏が提案した、第三軌条方式、第四軌条方式の鉄道レールへのタグ付け提案が承認されました。
コミュニティ
- OpenStreetMap Asiaコミュニティは、SotM Asia 2020をオンラインイベントとして開催することにしました。イベントに協力できる方はSlackかGitHubから連絡を取ってみてください。
- 1日に編集を行なったマッパー数の最高記録(先日お伝えしました)について、OSMブログに記事が掲載されています。コミュニティワーキンググループが、集計を行なっているPascal Neis氏にその要因を尋ねたところ、この週にはペルー、ボツワナ、中央アフリカ共和国などで活発にマッピングが行なわれており、特にペルーのクスコ地域に新しいマッパーが多かったそうです。
- HOT関係者へのインタビューがBBCに掲載されています。記事では、優れた地図を使えるかどうかは生死に関わる問題であるにも関わらず、最も近い商業施設を探すために地図を整備するという動機がないため、世界の大部分がマッピングされていないままになっていることが指摘されています。
- ドイツ語フォーラムで数え切れないほど多くの生産的な投稿をし、OSMのチュートリアル「Getting started with OpenStreetMap」を作成したVolker Gringmuth(別名kreuzschnabel)氏は、これ以上のコミュニティへの貢献もマッピングも諦めたいと宣言しました。多くのコメントが彼の心を動かしてくれることを願います。
- Frederik Ramm氏はSotM2020で、OSMは地図ではなくデータベースであることなどを説明する発表を行いました。この発表を受けて、ドイツ語フォーラムで「OSMは地図である」とのスレッドがたてられ議論されています。
インポート
- Claire Halleux氏は、コンゴ民主共和国の北東部で約380万個、ウガンダ西部で約270万個の建物形状データをインポートする案について意見を求めています。
OpenStreetMap Foundation
- OSMF少額支援金委員会は2020年に応募のあった48件の申請の中から、資金を提供する12のプロジェクトを発表しました。資金の提供先になったプロジェクトには、都市マッピングや教育、広報資料の作成、ソフトウェア開発など多岐にわたっています。
- オンラインで開催されたSotM 2020の参加者からの質問に、OSMFのAllan Mustard理事長が答えています。
イベント
- State of the Map 2020の展示ポスターがアップロードされています。
- 台湾で最大のオープンソースカンファレンスの一つ、COSCUPが8/1、2に台北で開催されます。もちろんOSM台湾コミュニティも参加予定で、ウィキデータ台湾コミュニティと協力して2日目に発表を行ないます。COVID-19の禍中ですが、リアルイベントとして開催されるため、参加者はCOVID-19の予防と防護に関するガイドラインを遵守し、個人健康宣言書への記入が必要になります。
- オンラインで開催されたSotM 2020の動画はこちらにアップロードされています。
- Christoph Hormann氏はSotM2020のロゴデザインについて考察したブログを公開しました。ダイマクション投影法で描かれた地図の特性や、地図の汎化(簡素化)により描かれていない島があることなどが解説されています。なおブログのコメントには、ロゴ制作者であるBernelle Verster氏が制作の経緯を説明しています。
OSM人道支援
- Audacious ProjectにHOTが選ばれたことを、Missing Mapsが祝福しています。
- HOTの技術チームが新しいブログを開設しました。
- HOTのRapid Response Microgrants:COVID-19第2弾で支援を受けるコミュニティが発表されました。
教育
- Yujin Park氏ら(オハイオ州立大学)は都市における公園等へのアクセス性が収入や人種により差が生じているのか調査した論文を発表しました。調査の結果、公園は裕福な地域に集中していることが分かりました。なお分析データには国勢データ、OSMデータなどが使われました。
地図
- OpenAndroMapsのブログで、行政境界データが非常に細分化されたリレーションで作られており、データ処理が大変であることを説明しています。
- Andreas Schneider氏はGARMIN fenixスマートウォッチ向けにOSM地図を作成する方法を解説しています。
- [1] 惜しまれながら運営を終了したWambacher氏の国境・行政界データエクスポートサービスに替わり、スウェーデンのGround Zero Communications AB社が新たにOSM-Boundariesを立ち上げようとしています。現在のサービスはプレアルファ版です。
switch2OSM
- DJIがレスキューマップの背景地図としてOSMを使っている事に対し、Pierre Béland氏が賞賛の声を送るとともに、利用している地図に貢献している人々の努力を認めるためにも、適切な帰属表示をするよう求めています。
ソフトウェア
- 運営ワーキンググループのMichal Migurski氏は、Q&Aサイト(help.openstreetmap.org)のサーバー監視の強化について報告しています。監視の強化は、時々発生しているUIの障害の原因を特定するために行なわれます。
- Xiao Guoan氏は、debian上にOSMのタイルサーバーを設定する方法を書きました。
- ZeLonewolf氏が、Ubuntu 18.04のサーバーに「完全な」Overpassサーバーをインストールする方法を書いています。
プログラミング
- GDALライブラリの開発者であるEven Rouault氏は、SQLiteの拡張機能SpatiaLiteは5年も更新されておらず、もうすぐ使えなくなると説明しています。そのためGDALやQGISからSpatiaLiteの機能を削除するか、フォーク版を作成するか判断が必要です。
- 過去にOSM関連プロジェクトのソースコード管理に使われていたサーバTracとSVNが8月で停止されます。
- MapboxはMapbox GL Native for iOS 5.10とMapbox GL Native for Android 9.3.0を公開しました。このバージョンからビルド済みライブラリを使用するようになっており、Mapbox社の規約に従う必要があります。Richard Fairhurst氏は、Mapbox社がソースコードをクローズ化する方向に進んでいると指摘しています。
リリース
ご存知でしたか?
- ハイデルベルク大学GIS研究グループHeiGITはOSMデータを活用した様々な研究に取り組んでいます。
- Journalist’s Toolboxには主にジャーナリスト向けに地図関連ツールが多く掲載されています。
- OSMを研究に使用する人向けのメーリングリストもあります。
メディア掲載
- Jerry Brotton氏は地図のデジタル化により得られるものと失われるものについて解説しています。
- Julien Guillot氏は自転車向けルート検索ツールを探したところ、GoogleマップやAppleマップは自動車交通が中心となっており、自転車向けにはOSMデータを使ったツールが適していると述べています。
- ウクライナ東部ではドネツク人民共和国(DPR)がロシアへの編入を求めて独立宣言しています。ウクライナとDPRとの緩衝エリアのOSMデータがDPR支配地域に変更されていましたが、OSMFと連絡をとり後に修正されました。
その他の “ジオ” な事柄
- Bosch社はeバイク向けのサイクルコンピュータNyonの新バージョンを発表しました。なおNyonにはOSM地図が搭載されています。
- リーズ市(英国)では市内の30か所にスマートゴミ箱が設置されており、溜まったゴミの量をオープンデータとして閲覧することができます。ゴミの量でロックダウンによる経済活動の抑制具合を把握することができるとのことです。
- イスラエル軍はテロリストを発見するための3Dマッピング技術を開発しています。
- OSMデータが大学の研究に活用されている事例がMapboxのブログで紹介されています。
- ArcGIS Onlineに新機能が実装されました。
まもなく開催
場所 | 名称 | 開催日 | 国 |
---|---|---|---|
ミュンヘン | Münchner Stammtisch | 2020-07-14 | |
ハンブルク | Hamburger Mappertreffen | 2020-07-14 | |
ノッティンガム | Nottingham pub meetup | 2020-07-21 | |
リューネブルク | Lüneburger Mappertreffen | 2020-07-21 | |
ベルリン | 13. OSM-Berlin-Verkehrswendetreffen (Online) | 2020-07-21 | |
デュッセルドルフ | Düsseldorfer OSM-Stammtisch | 2020-07-29 | |
キャンディ | 2020 State of the Map Asia | 2020-10-31-2020-11-01 |
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Nakaner, PierZen, Rogehm, TheSwavu, derFred, k_zoar, muramototomoya.