Author: weeklyteam

週刊OSM 465

2019/06/11-2019/06/17

マッピング

  • amenity=atmオブジェクトに付けられたatm=yesタグなど、冗長なタグを一括削除することをMateusz Konieczny氏が提案しており、メーリングリストで議論が進められています。
  • キャンプ場の中のテントを立てる個々の場所を指定するタグとして、Joseph Eisenberg氏は以前にcamp_site=camp_pitchを提案していましたが否決されたため、tourism=camp_pitchとして再提案しました。現在投票中です。
  • オーストリアメーリングリストで、指圧(Shiatsu)訓練学校のタグ付けについて質問がありました。amenity=education + education=shiatsuでよいのか質問したところ、amenity=educationタグは否決されたことが指摘されました。
  • おむつ交換台changing_table=*の改訂版が承認され、従来使われていたdiaper=*タグは置き換えられることになりました。旧タグ使用者向けのガイドラインをValor Naram氏が作成しました。
  • Geofabrik社が提供するOSM品質管理ツールOSM Inspectorの道路チェック機能新しくなりました
  • OSMChaではOSMマッパーのグループ化ができるようになりました。グループ単位で編集のフィルタリングなどができるようになります。

コミュニティ

インポート

  • Alexis Athlan氏(フランス動物福祉団体L214)が、ヴィーガンやベジタリアン向け料理を提供するレストランのデータをインポートする計画をアナウンスしました。
  • ルクセンブルクで500本の著名な樹木をインポートすることの是非についてDavid Morais Ferreira氏がメーリングリストで相談しています。
  • Atakua氏がスウェーデンでlanduse/landcoverデータをインポートした経験に基づいて得た教訓をブログにまとめました

OpenStreetMap Foundation

  • OSMFはドイツの地方支部FOSSGIS e.V.の年次報告書(PDF)を公開しました。
  • 5/9のライセンスワーキンググループの議事録が公開されました。帰属表示に関するガイドライン草案や標準地図スタイルのタイルに適用されるライセンスについて話し合われています。

イベント

  • [1] State of the Mapフランス2019の発表動画が公開されています。
  • SNCFGeofabrikと共同で開発した欧州鉄道網を対象にした鉄道ルート検索ツールについてSotMフランスで発表しました。なお会場では斬新なデザインのシャツも注目の的でした。
  • ドイツ語圏で最大のジオ展示会AGIT(7月2~5日開催)のチケットが10枚余っているそうです。なおOSM展示ブースを手伝ってくれる人もまだ募集中です。
  • フィリピンのマッパーGOwin氏が8/1~3にドゥマゲテ市で開催されるローカルカンファレンスPista ng Mapaを紹介しています。このカンファレンスではワークショップや講演、パネルディスカッションなどが行われます。参加は無料ですが、事前登録が必要です。

OSM人道支援

  • HOTは新しく入会した38人の投票権を持つ会員歓迎しています。
  • Trierischer Volksfreund紙はザールブリュッケン(ドイツ)で開催されたコンゴをマッピングするマッパソンについて報じています。以前Erasmus+プロジェクトでJOSMの操作を習得していた専門学校の学生達が国境なき医師団のメンバーをサポートし、初心者でもマッピングしやすいマッパソンでした。

教育

  • Polyglot氏はJOSMのPT_Assistantプラグインでの公共交通機関の路線編集方法を説明するため、複数回にわたるオンラインセッションを開催することにしました。第1回目は6/26水曜日19:30(中央ヨーロッパ夏時間)から、フランス語で行われます。

地図

  • OpenStreetMapベルギーはフランデレン地域とワロン地域で公共の高さデータを使った陰影起伏レイヤーをオンライン地図に追加したことを紹介しています。
  • ドイツのOSMF地方支部FOSSGISはopenstreetmap.de上で動作する新しいuMapインスタンス資金を提供しています。
  • 2019年5月頃からTwitterの@trending_placesアカウントが火曜日と木曜日にハッシュタグ#OSMTrekkingTipsで城や宮殿についてスイスの城一覧地図へのリンク付きのツイートしています。これはボットによって投稿されていて、Geometa Labがスイスの観光業界でOSMの利用を推進するために作成しました。

オープンデータ

ライセンス

  • OSMFライセンスワーキンググループはOSMの地図タイルに適用されるライセンスについて、現在のCC BY-SA 2.0よりも適切なライセンスがあるかどうか調査を行いました。

ソフトウェア

  • Frédéric Rodrigo氏がiDエディタのフォークをid.openstreetmap.frで公開しました。彼は本家iDエディタで物議を醸したいくつかの機能を元に戻しています。
  • OSMのモバイル地図として有名なOSMAndとMaps.Meが協力して、OpenPlaceReviewsプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトはPOIデータのマッピング促進とレビュー機能の追加を目指しています。
  • アゾレス諸島(ポルトガル)で最大のお祭りが6/21~30にかけて中心地区の都市アングラ・ド・エロイズモで開催されます。Azoid Eco Technologyが公開したイベントアプリ(iOS, Android)ではOpenStreetMapが使われています。当初はOSMの帰属表示が見当たりませんでしたが、ユーザーの声もあってアプリの説明メニューに帰属が表示されるようになりました。
  • osm-baustelle.deサーバーで動いているMapOSMaticに、UmapのGeoJSONファイルをAPI経由で読み込む機能が追加されました。

プログラミング

  • MapboxによるMapbox Vector Tile仕様バージョン3.0策定作業が止まっているのではないかという噂が流れています。一方でオープン地理情報コンソーシアム(OGC)がベクトルタイルの仕様策定に取り組んでいます。
  • JasonManoloudis氏がGoogle Summer of Codeでの活動予定についてOSMダイアリーを書きました。3D表示マップOSM2Worldにカスタムテキスト付き交通標識を表示する機能をつける計画です。
  • 変更セットのアップロードがRails Port(OSM APIのRuby on Rails実装)からC++で書かれたcgimapに変更され、JOSMやiDといったエディタからのアップロードが高速になります。この変更についてIlya Zverev氏が彼のブログで説明しています。
  • ロシアで有名なナビアプリ2GISの開発者がオープンソースプロダクトを使って自分用の地図アプリを簡単に作る方法をブログに書いています。

リリース

  • F-DroidがMAPS.MEをフォークしたプロジェクトMapsのバージョン9.1.6では長い間解決されなかったOSM認証に失敗するバグが修正されました。再びこのアプリを使ってOSMを編集することができます。
  • Simon Pool氏がスマートフォン向けOSMエディタVespucciのマイナーバージョンアップについてユーザー日記を書いています。主にUIの改善が行われました。
  • iDエディタの開発管理者はiDバージョン2.15.2で議論を呼んだいくつかの機能を取り消すためのプルリクエストを作成しました。

ご存知でしたか?

  • 誰でも自由に本を置いたり持っていったりできる共有の街角本棚はamenity=public_bookcaseでタグ付けします。

その他の “ジオ” な事柄

  • マイナウ島(ドイツ)に花で作られた地球儀が登場しました。
  • thinkWhere社が開発した欧州地理データポータルサービスがアムステルダムで開催された地理空間世界フォーラムで発表されました。

まもなく開催

    場所名称開催日
    ノリッチMapper meetup2019-06-22england
    レンヌPréparer ses randos pédestres ou vélos2019-06-23france
    ブレーメンBremer Mappertreffen2019-06-24germany
    アングラ・ド・エロイズモErasmus+ EuYoutH OSM Meeting2019-06-24-2019-06-29portugal
    ソルトレイクシティSLC Map Night2019-06-25united states
    モンペリエRéunion mensuelle2019-06-26france
    サンパウロOpenStreetMap no MundoGeo Connect2019-06-26brazil
    リューベックLübecker Mappertreffen2019-06-27germany
    マンハイムMannheimer Mapathons e.V.2019-06-27germany
    デュッセルドルフStammtisch2019-06-28germany
    ロンドンOSMUK Annual Gathering2019-06-29united kingdom
    ロンドンWikidata UK Meets OSM2019-06-29united kingdom
    京都市幕末京都オープンデータソン#11:京の浪士と池田屋事件2019-06-29japan
    百舌鳥古墳群マッピングパーティ2019-06-30japan
    ロンドンMissing Maps Mapathon2019-07-02united kingdom
    ジリナMissing Maps mapathon Zilina #5 at Faculty of Management Science and Informatics University of Zilina2019-07-02slovakia
    ケルンKöln Stammtisch2019-07-03germany
    シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2019-07-03germany
    エッセンMappertreffen2019-07-04germany
    ボーフムMappertreffen2019-07-04germany
    ナントRéunion mensuelle2019-07-04france
    ドレスデンStammtisch Dresden2019-07-04germany
    ザルツブルクYouthMappers Workshop2019-07-05austria
    イヴレーアIncontro mensile2019-07-06italy
    Makati CityOSMPH × GrabPH Mapathon 12019-07-06philippines
    台北OSM x Wikidata #62019-07-08taiwan
    ボルドーRéunion mensuelle2019-07-08france
    リヨンRencontre mensuelle pour tous2019-07-09france
    ミュンヘンMünchner Stammtisch2019-07-09germany
    ソルトレイクシティSLC Mappy Hour2019-07-09united states
    ハンブルクHamburger Mappertreffen2019-07-09germany
    チューリッヒOSM Stammtisch Zurich2019-07-11switzerland
    ベルリン133. Berlin-Brandenburg Stammtisch2019-07-11germany
    サンホセCivic Hack Night & Map Night2019-07-11united states
    Ulmer AlbStammtisch Ulmer Alb2019-07-11germany
    ドルトムントMappertreffen2019-07-12germany
    Santa FeState of the Map Argentina 20192019-07-27argentina
    ドゥマゲテPista ng Mapa 20192019-08-01-2019-08-03philippines
    ミネアポリスState of the Map U.S. 2019 [1]2019-09-06-2019-09-08united states
    エディンバラFOSS4GUK 20192019-09-18-2019-09-21united kingdom
    ハイデルベルクErasmus+ EuYoutH OSM Meeting2019-09-18-2019-09-23germany
    ハイデルベルクHOT Summit 20192019-09-19-2019-09-20germany
    ハイデルベルクState of the Map 2019 [2]2019-09-21-2019-09-23germany
    ウェリントンFOSS4G SotM Oceania 20192019-11-12-2019-11-15new zealand
    グラン・バッサムState of the Map Africa 20192019-11-22-2019-11-24ivory coast

    Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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