2018/12/25-2018/12/31
[Actual Category]
マッピング
- OSMアイルランドはアイルランドのマッパーに向けて年末年始に行うマッピング作業を提案しました。アイルランドで最も小さな行政区画の単位「Townland」ごとに全ての道路、水路、建物をマッピングしようという内容です。何人かのマッパーCiaran氏、Earl氏、Tshedy氏など)がマッピングを行いましたがTownlandは6万を超える数があるため、数年にまたがって取り組まれるプロジェクトになるかもしれません。
- Simon Poole氏(スイス)、Christian Quest氏(フランス)、sebastic氏(オランダ)らが合併の行われた市町村の行政界を更新するために元日の編集を行いました。ベルギーでは通りの名前の変更も必要になり、その準備はコミュニティによって6月から行われていました。
- Daniele Santini氏が
top_up=*
タグを提案しました。これはプリペイドサービスのチャージに対応しているのかを示すもので、プリペイド携帯電話、WiFi料金、交通ICカード、プリペイドカードなどへの適用が想定されています。 - Markus氏が半島をタグ付けする
place=peninsula
を提案しました。なおメーリングリストの議論では、natural=peninsula
のほうが良いと考える人が多いのですが、このタグは2008年に否決されています。また、半島の最大サイズや、岬と半島の違いなどについても議論されています。 - Hufkratzer氏が
building=pavilion
タグの定義に疑問を呈しました。OSM wikiではスポーツ施設用建物と定義されているのですが、Wikipediaでは離れの建物と説明されています。しかし、OSMではイギリス英語が正式言語であるため、現在の定義が正しいのです。なお、他の国では違う意味にとらえられてしまうような単語を選んでしまってよいのかについては、疑問が残ったままです。 - eteb3氏が、最近英国で流行っているプランター(箱状の大型植木鉢)一体型自転車ラックのタグ付けについて相談しました。フォーラムでは、新しいタグの提案方法などについても議論され、結果として
man_made=planter
が文書化されました。 - Axelos氏が自転車ルートリレーションの階層化を提案しました。すると、道路で同様のコンセプトで物議を醸しがちなsuper-routes や super-relationsがすでにあることが提示されました。
コミュニティ
- コーリコード市(インド)でボランティア団体がOSMでデジタル地図作成に精力的に取り組んでいることが The Time of India 紙で紹介されました。
- Redditユーザーのtseepra氏はアイルランドで2018年にマッピングされた7万のノード、6万のウェイ、16万のポリゴンを視覚化したアニメーションを作成しました。RedditのスレッドではこのアニメーションをQGISを使ってどのように作成したのか議論されています。
- 現在Peter Elderson氏が非常に大きな路線リレーションを分割する作業に取り組んでいます。分割によって大きなリレーションを1日で歩ききれる長さに分割して実用的なものにするつもりです。さらに彼は分割後のリレーションをOSMのライブクエリを使ってソート可能なテーブルを持ったWikiページにする手助けをしてくれる人を探しています。
- ベルギーコミュニティはブラジルのGIS開発者でOSMの変更セット分析サービスOSMChaの開発者でもあるWille Marcel氏を「今月のマッパー」に選びました。彼は2010年に開催されたオープンソースソフトウェアのカンファレンスでOSMに出会ったそうです。
- Simon Poole氏が2018年の情報で編集活動統計を更新しました。
- 2018/12/17~23にベルギーコミュニティがチャットで行ったやりとりをCouwelierTim氏がまとめました。
インポート
- omgitsgela氏はマサチューセッツ州全域で計画されている住所データのインポートプロジェクトに対するフィードバックを求めています。インポートされるデータは住所を含む公共データベース、MassGISで、インポートプロジェクトの内容はWikiページに記録されています。
OpenStreetMap Foundation
- OSMFの会長Kate Chapman氏はウィキメディア技術委員会でファシリテーターを務めていましたが、現在ウィキメディア財団のシニアプログラムマネージャーとして働いています。
イベント
- オープンナレッジとオープンデータのカンファレンスOpen Belgium 2019のウェブサイトが公開されました。カンファレンスが3/4にブリュッセルで開催されます。
OSM人道支援
- HOTは2018年に行われたウェビナーの動画を公開しました。1月に予定されているウェビナーの紹介もされています。
- HOT社がタスキングマネージャーに組み込む新しい機能の案を募集中です。機械学習を使ってバリデーションやデータ重複チェックなどができるようにする計画です。
教育
- 5/11にブランデンブルク州(ドイツ)で40の教育機関や研究機関が参加するポツダムサイエンスデー2019では昨年同様にOSMの初心者向けワークショップが開催されます。
地図
- 国境なき医師団の疫学者Larissa Vernier氏が仕事でR for Epis (R4Epis)を使っている理由を説明しています。その理由の一つが空間分析機能で、彼女はこの機能を使って病気がどれくらいの早さで広まっていくか、それを止めるためにどのような対策を立てる必要があるかを検討しています。
- Mapboxは年間を通して様々な地図を見てきています。2018年の中で彼らの印象に残った18の地図をブログで紹介しています。
- alexkemp氏はAndy Allan氏からもらったOSMのリーフレットを全て配り終えました。彼はGitHubにホストされているリーフレットデータを地元の印刷所で印刷しようとしましたが必要なフォントの入手に手間取りました。彼はフォントを手に入れるまでの過程をユーザー日記で説明しています。
- osm-baustekke.deのmaposmaticインスタンスでは貸し農園の農園区画(
allotments=plot
)をオーバーレイ表示できるようになりました。
オープンデータ
- オープンソースコミュニティObservational Health Data Sciences and Informaticsのメンバーが医療分析で使う地理空間情報を共通データモデル(Common Data Model)に格納するための助けを求めています。
ソフトウェア
- Florian Schäfer氏は標準的な言語の国際化ファイル形式(*.mo)とJOSMで使われている言語用ファイル(*.lang)を変換できる新しいコマンドラインツールlangconvを作成しました。このツールはgradle-josm-pluginに含まれる形で提供されます。
- OsmAndチームは昨年1年で追加した機能や改善点、2019年に追加予定の機能や改善点を紹介しています。
リリース
- JOSMの新しい安定版がリリースされました。バージョン18.12ではメモリリークの修正や古くなった画像プロバイダー情報の更新、その他多くの修正や改良が含まれています。しかし日本語版では他国語版の翻訳データが混入してしまっているため、以前のバージョンで問題が無い場合更新を見合わせた方が良いかもしれません。現在この問題を解決するためのチケットが作成され、議論が行われています。
その他の “ジオ” な事柄
- UnoSatはインドネシアのランプン州を襲った津波の浸水地域を図化しました。
まもなく開催
場所 | 名称 | 開催日 | 国 |
---|---|---|---|
リヨン | Rencontre mensuelle pour tous | 2019-01-08 | |
ミュンヘン | Münchner Stammtisch | 2019-01-08 | |
ドレスデン | Stammtisch Dresden | 2019-01-10 | |
ベルリン | 127. Berlin-Brandenburg Stammtisch | 2019-01-10 | |
ナント | Réunion mensuelle | 2019-01-10 | |
レンヌ | Réunion mensuelle | 2019-01-14 | |
トゥールーズ | Rencontre mensuelle | 2019-01-16 | |
カールスルーエ | Stammtisch | 2019-01-16 | |
ザルツブルク | Maptime – Stammtisch | 2019-01-16 | |
フライベルク | Stammtisch Freiberg | 2019-01-17 | |
レオーベン | Stammtisch Obersteiermark | 2019-01-17 | |
Reutti | Stammtisch Ulmer Alb | 2019-01-22 | |
リューベック | Lübecker Mappertreffen | 2019-01-24 | |
Greater Vancouver area | Metrotown mappy Hour | 2019-01-25 | |
ブレーメン | Bremer Mappertreffen | 2019-01-28 | |
アルロン | Réunion au Pays d’Arlon | 2019-02-04 | |
ドレスデン | FOSSGIS 2019 | 2019-03-13-2019-03-16 | |
モンペリエ | State of the Map France 2019 | 2019-06-14-2019-06-16 | |
ハイデルベルク | HOT Summit 2019 | 2019-09-19-2019-09-20 | |
ハイデルベルク | State of the Map 2019 (international conference) | 2019-09-21-2019-09-23 | |
グラン・バッサム | State of the Map Africa 2019 | 2019-11-22-2019-11-24 |
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