2017/09/05-2017/09/11
マッピング
- Joost氏が taggingメーリングリスト にて、
barrier=cattle_grid
(道路に溝をつけて家畜が通り抜けられないようにしたもの)で、電気が流れるタイプにつけるタグを尋ねています。 - John Eldredge氏が山頂の標高を
name=*
タグで入力しているユーザーについて注意喚起しています。また、taggingメーリングリストのコミュニティからのフィードバックについて尋ねています。 - Penegal氏が陥没穴のタグ付けを洗練させるため長年温めていた提案を披露しました。
- iDエディタで歩行者が横断可能な交差点へのタグ付けプリセットに
crossing=zebra
も含まれていることにdieterdreist氏が異を唱えています。横断歩道がペイントされていない交差点も存在するからです。
コミュニティ
- ドミニカのメーリングリストが「かなり静か」なのでvtcraghead氏がドミニカ共和国のローカルマッパーと連絡を取ろうとしています。
- フチタン(メキシコ)でのマッピングタスクへ多くのご参加ありがとうございます。街の南部はすでに90%ほど完了していますが、北部のマッピングには以前としてあなたの助けが必要です。HOT Tasking Manager
- 技術および組織面の能力開発に関するワークショップが8月末にベナンで開催されました。その後、 OSMベナンのメンバーがフリーソフトウェア国内会議(コトヌー市)に参加し、OSMと自由な地理情報について宣伝しました。
- @cumberdumb氏 がTwitterにて、主に低所得者層が集まる地域で、彼がマッピングした減速バンプ(speed bumps)について述べています。SK53氏はノッティンガムにおいては、低所得者層と減速バンプについて弱い相関関係しか認められないと述べています。
OpenStreetMap Foundation
- ライセンスワーキンググループ(LWG)がOSMロゴ使用ルールの草案に3.3.6という項目を追加しました。LWGはメーリングリストで受け取ったフィードバック(以前お知らせしました)をクリアしようとするのと同時にさらなるフィードバックを歓迎しています。
- 9月21日にOSMF理事会が開催される予定です。旅費規定の変更などが議題に挙がっています。
イベント
- 9月11日から15日にかけてOpenStreetMapマリがセグー大学と協力してセグー(マリ共和国)で第二回キャパシティ開発キャンプを開催します。
- Violaine Doutreleau氏がフランス語メーリングリストでマッパソンの開催を告知しています。このマッパソンはCartOngが11月12日から18日にかけてアフリカのフランス語圏諸国からOSMGeoWeekに参加するOSMマッパーとの協力で開催されます。
- 9月の最初の週末にドイツでエルベ会議2017が開催されました。レポートと動画をご覧ください。
OSM人道支援
- 現在、ハリケーン「イルマ」に襲われたフロリダとカリブ海沿岸の建物や道路をトレースするHOTのマッピングタスクに何百人ものマッパーが参加しています。復興支援のためにフロリダ州タンパとクリアウォーターの建物インポートが予定されています。
- メキシコで発生した大地震で災害対応に地図データを提供するために中南米のOSMコミュニティとHOTが積極的に活動しています。災害は現在も拡大していて、トレースするマッパーも確認作業をするマッパーもまだまだ必要です。
- Luisa Janine Griesbaum氏がGIScienceニュースブログの中でOSMベースのDisaster OpenRouteService(OpenRouteServiceの災害用特別版)について報告しています。GIScience Heidelberg/HeiGITは救助活動とマッピング活動を支援するために、Disaster OpenRouteServiceの経路検索データ(メキシコを含む北米、カリブ海沿岸、バングラデシュ)を更新しました。現在データはGeofabrikの協力で毎日21:00(中央ヨーロッパ時間)頃に更新されているそうです。
- 3つの災害を受けてHOTの活動が忙しくなっています。
- HOTと国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はウガンダにある難民居留地の地図を作るために協力しています。マッパソンが開催され、18の国際援助機関が参加しました。
- Brynne Morris氏(Mapbox社)が、ハリケーン・ハービーにより被災した地域の緊急避難・復旧マップをまとめたブログを投稿しました。ブログ記事では、被災地のマッピングを支援したい場合は、被災地域のコミュニティにコンタクトすることが重要であると述べられています。
- MAPS.MEとHumanitarian OpenStreetMap Team(HOT)は人道支援のためにクラウドソーシングによるデータの作成・収集に協力しています。
地図
- OpenStreetBrowserがパーマリンクに対応しました。現在位置、選択カテゴリー、選択オブジェクトがリンクに含まれるので、データの共有が楽にできます。
- pnorman氏が、エリアで描かれた
place=*
タグをレンダリングすることを提案しています。間違ってplace=*
タグが付けられている例が多く、レンダリングすることでエラーが見えやすくなると考えられるためです。しかし議論では、間違ったデータを修正するのが先であるとのコメントも寄せられています。
switch2OSM
- Entur社は、ノルウェー全域を対象にした複数の公共交通機関の乗り換えに対応した乗り換え案内サービスを運営しています。サービスにはOpenTripPlannerが使用されており、徒歩ルート検索にはOSMデータが使われています。
オープンデータ
リリース
JOSMの安定版12712が8月17日に公開されました、Java9への対応とOverpass APIからデータをダウンロードできるようになったことがアップデートの目玉で、この2つの機能はBogdans Afonins氏がGSoC 2017の中で開発に取り組んでいたものです。素晴らしい編集ツールを提供し続けてくださるJOSM開発チームに感謝します。
ご存知でしたか?
- OSMにあるエラーを解決するためにMapboxが作業ガイドを公開しています。
- Windy.comは世界中の気象の状態(気温、雲の状態、雨や雪、波など)を表示するOSMベースのライブマップです。ライブマップを表示するWindyのスマホアプリもあります(Apple, Android)。ですがライセンス表記されておらず、ライセンス非表記サイト一覧ページにも記載されています。メーリングリストでの議論もご確認ください。
メディア掲載
- フランスのLe Mondeがハリケーン「イルマ」の災害対応で行われたHOTのマッピング活動についてレポートしています。
その他の “ジオ” な事柄
- ハリケーン「イルマ」をヨーロッパに動かしてその大きさを表現した地図は「イルマ」の大きさを過大に見せているかもしれません。SK53氏が適切な大きさに修正しています。
- Glenn Bech氏は3Dプリントしたニューヨークの写真をツイートしています。3Dプリントに使われたデータはOSMから作られていて、Thingiverseからダウンロードすることができます。
- 地図のスタイルを大幅に変更できるMap Stylizerのバージョン1が公開されました。
- Paul Plowman氏は住所のうち通りの名称と住居番号が同じ「住所の双子」になっている建物がどれくらい離れているかを調べました。
まもなく開催
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
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