2017/09/12-2017/09/18
マッピング
- Cascafico氏が北東イタリア地域を対象としたOSM Analytic TrackerのインスタンスをシングルボードコンピューターOrange Piで動作させています。このエンジンはこのように変更セットをグラフィカルに表現できる変更セットの観察システムです。
- Tom Pfeifer氏は
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タグにレビューサイト(TripAdvisorやYelpなど)が入っている場合があり、これは誤用ではないかとタグ付けメーリングリストで尋ねています。 - カナダのメーリングリストに、Telenav社のマッパーが存在しない道路を描いていると報告がありました。この道路は、環境アセスメントによって建設が中止されています。さらに、高速道路の一時的な改修状態もマッピングされていました。このように、過去のデータを参照してしまうと、最新の道路状況とずれが生じてしまうことがあるのです。
- フィリピンのダバオ地区で実施しているHailHydra(nt)!プロジェクトについてGOwin氏が報告しています。本プロジェクトでは、地元の消防署と協力して、消火栓、消防署、消防団のマッピングを行っています。マッパソン実施の際は、OSMHydrantやOsmAndが活用されました。
- Giacomo Servadei氏が、公共交通機関の編集をサポートするJOSMプラグインPT_Assistantをさらに改良しました。編集の視覚化、エラーチェックなどの機能があります。今回のバージョンでは、ハイキングコースや自転車道のリレーション編集にも一部対応しました。また、ルートが分岐するforward/backwardロールにも対応しました。
- Mapboxのpraktikyadav氏がOSMコミュニティ日記でMapboxの衛星画像レイヤーがいくつか更新されたことを報告しています。
- 投票が行われた言語情報タグ(以前お知らせしました)の提案は否決されました。
- Simon Poole氏がiDで更新された店舗や企業のブランド名をサジェストするプリセットの主な変更部分について報告しています。彼はエントリーの中でユーザーに対して新しく追加された非ラテンアルファベットでのサジェスト内容をチェックしてもらいたいと言っています。
コミュニティ
- Marena Brinkhurst氏(Mapbox)が、HOT Summitで2020年の目標として掲げられたポスター”No Maps Are Missing”を紹介しています。
- Dave Corley氏がOSMアイルランドのOSMF地方支部構想を再起動させました。
- Yuri Astrakhan氏がWikidata+OSM SPARQL検索サービスを始めました。
- Jo氏はJavaとOSMのデータモデルの知識を持ったGoogle Summer of Codeへの参加を希望する学生を探しています、経路検索へ興味があると参加に有利になるそうです。
- ベルギーの「今月のマッパー」はJonathan Beliën氏が選ばれました。彼が作ったosm.beのウェブサイトで彼へのインタビューを見る事ができます。
インポート
- カナダ統計局はHOTサミット2017の中でマッピングワークショップを開催しました。彼らはOSMマッパーと協力するパイロットプロジェクトの成果である建物形状のデータをローカルコミュニティに示し、オタワとガティノーにデータをインポートしました。2020年までにカナダにあるすべての建物をマッピングすることを目的としています。
- Vincent Frison氏は2年前にパリで行ったインポート作業と同じプロセスを使ってフランスのニースにある建物の高さデータをインポートすることを計画しています。彼はフランス語メーリングリストやフランス語フォーラムで意見を募集しています。
OpenStreetMap Foundation
イベント
- 10月20日から22日にかけてコロラド州ボルダーで開催されるSotM-US 2017の詳しいプログラムがウェブサイトに掲載されました。
- FOSS4G2017 KYOTO.KANSAI の開催情報が公開されました。コアデイの発表申し込みとハンズオンデイの参加登録が始まっています。
- SotM-Asia 2017は9月23日から24日にかけてネパールのカトマンズで開催されます。今回は「OSMデータの作成から使用まで」というテーマが掲げられています。アジア大陸地域で入手可能なデータ量が増えるにつれて、それを処理するアイデアやツールが更に必要になります。参加登録、開催地、スケジュールに関してはウェブサイトで確認できます。
OSM人道支援
- MapSwipeを初めて使ったフィードバックや論評をDaniel Mietchen氏が詳細に書いています。
- [1] メキシコのマッピングタスクでは依然としてマッピングやレビューを行うマッパーを必要としています。
- Martin Noblecourt氏は衛星画像が必ずしも正確な位置に表示されるわけではないことに注意を喚起して正しい位置に合わせる方法を紹介しています。
- Digital Globeがハリケーン「ハービー」と「イルマ」で被害を受けた地域の衛星画像を公開したことを米国メーリングリストで発表しました。当初はTIFFファイルによる公開でしたがすぐにOpenAerialMapでタイル画像として使えるようになりました。
地図
- kocio-pl氏がOSM Cartoへ
boundary=protected_area
(自然保護区などの保護区域)を表示するプルリクエストを送りました。 - math1985氏がOSM Cartoへ農地の色をより濃く表示させるためのプルリクエストを送りました。
switch2OSM
- Canadian Press紙がOSM地図を採用したとのことです。
オープンデータ
- ニューブランズウィック州(カナダ)の州政府はESRI社に航空写真を寄付しました。
ソフトウェア
- Nicolas Guillaumin氏がトークメーリングリストでOSMTracker for Androidの新しいメンテナを探しています。
- オープンソースソフトウェアRTKLIBと2台のGPS受信機を使って衛星信号を補正することで数センチメートルの精度で測位できる低コストGPS RTK測位の方法をStephaneP氏がOSM日記で書いています。日記のコメント欄で細かい質問をすることができます。
プログラミング
- OpenRouteServiceのバックエンドAPIシステムがGitHubで公開されました。Apache 2.0ライセンスが適用されています。OpenRouteServiceは最近独自実装からgraphhopperベースの実装に変更されました。
- Bogdan Afonins氏がGoogle Summer of Codeの中でJOSMの検索とダウンロードのダイアログを改良しました。
リリース
- 大半のバグを修正したOSM Carto 4.3.0がリリースされました。
ご存知でしたか?
メディア掲載
- ニューヨーク・タイムズ紙がハリケーン・イルマによる被災に対して支援が必要であるとの記事を掲載しました。記事内で被災状況を可視化した地図にOSMが使われています。
- フランスの団体「自然災害に立ち向かうハッカー集団(Hand)」が、ハリケーン・イルマで被災したセント・マーチン島およびサン・バルテルミー島に、€30,000相当の資材を提供しました。提供資材には、マッピング用ドローンも含まれています。
その他の “ジオ” な事柄
- GraphHopper APIの小奇麗な紹介動画が公開されています。
- オルデンブルク大学(ドイツ)のマイクロプラスチックプロジェクトでは、海岸に漂着したプラスチック製品等を調査しており、その結果をOSM地図で可視化しています。
- メルセデスベンツは位置座標表示システムWhat3wordsの採用を発表しました。What3wordsは特許で保護されているため、OSMデータベースに入力してはいけません。
まもなく開催
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