Category: weeklyOSM

週刊OSM 341

01/24/2017-01/30/2017

私たちについて

  • 日本語チームが新体制になって1年が経ちました、いつも週刊 OSM をご覧いただきありがとうございます。これからも週刊 OSM で継続して世界の OSM 情勢を届けられるよう、日本語チームへの参加をお待ちしています。

マッピング

  • ポケモン GO でポケモンゲットを目的とするであろう新人マッパーの編集増加が見られました。
    彼らの編集の多くには残念ながら「破壊行為(Vandalism)」という言葉が当てはまるものです。
    Michael 氏は自身のブログでポケモンマッパーの編集を見つけ、それに対処する方法を説明しています。Mic.com にもポケモン GO と OSM に関する報告があります。

  • 鉄道ファン向けのMapRouletteタスクをMikeN氏が紹介しています。踏切:米国踏切種別:米国です。よく練られたタスクですのでぜひどうぞ。

  • Pascal Neis 氏が「Find Suspicious OpenStreetMap Changesets(疑わしい OSM 変更セットの検索)」のサービスに、変更セットを編集者ごとにグループ化して表示する機能を追加しました。

  • Bing マップがブラジルの陸地や水域など総面積850万k㎡にも及ぶエリアの航空写真を新しいものにしました。

  • ドイツ語フォーラムでは直進、右折など進行方向制限が複数あっても車線境界線のない道路に lanes=1.5 をタグ付けするかどうかの議論(自動翻訳)が行われています。

  • Martijn van Exel 氏が JOSM の OpenStreetCam プラグインに対するフィードバックを求めています。機能提案やその他の手助けについても歓迎しているようです。

  • Mapbox編集チームのnammala氏が、今月の怪しい編集をまとめました。クリスマスツリーの地上絵などが作成されてしまったようです。

コミュニティ

  • Eric Rodenbeck 氏は彼の会社である Stamen Design 社が行った昨年の活動を紹介しています。地図の作成だけでなく、様々なデータビジュアライゼーションを手がけています。

  • Bing マップの航空写真画像が更新された件の会話スレッドの中で、 @katpatuka 氏がトルコ国内のように地域によって画像に撮影時期や解像度が違うようなギャップを埋めることの重要性を強調しています。

  • M1dgard氏がベルギー新人マッパー向けに作成した入門ツールに触発されて、sabas88氏がイタリア新人マッパー向け入門ツール作成しました。GitHubからダウンロードできます。多言語対応については、「今のところ、テンプレートを他国語に翻訳することはできます。多言語化ソフトへの対応は検討中ですが、もう少し時間がかかります」とのことです。

  • Pascal Neis 氏のツイートによると、一日あたりのOpenStreetMap アクティブマッパーが1月25日に初めて6000人を超えたそうです。

OpenStreetMap Foundation

  • Ilya Zverv 氏が先日の OSMF 理事選挙に関する統計情報を公開しました。

OSM人道支援

  • 1月上旬にタンザニアのバガモヨで GIS の技術や OSM マッピングを学ぶイベントが開催され、60人の学生が集まりました。

  • Rebecca Firth氏(HOTコミュニティ・パートナーシップ・マネージャー)が、南アフリカで開催された国連世界データ会議参加しました。国連・持続可能な開発目標(SDGs)において、HOTコミュニティはマラリア対策などいくつかの成果を挙げました。会議参加者はOSMデータを活用した成果に感銘を受けたようです。

  • Missing Mapsの参加者が2万人に達し、感謝のメッセージをツイートしています。WeeklyOSMからもお祝い申し上げます。

  • HOT のタスクマネージャーが非常に重くなっています。原因は同じサーバー上で定期的に動作する別のプログラムが多くのリソースを消費していることにあります。

地図

  • シリア内戦地図がドイツOSMタイルを使っているのですが、サーバーに負荷がかかっているようです。ドイツOSMタイルは現地語とアルファベット表記を併記するので使い勝手がよいのでしょう。

  • Mapzen はブログで地図の表示スタイルや API キーを含む Mapzen basemap SDK の変更について報告しています。

  • [1] Martijn van Exel 氏の OSM Then And Now では2007年のマッピング状況と現在の状況を左右に表示して比較することができます。

  • ルート検索サービスOpenRouteServiceが、電動自転車向けルートや、自転車トレーニングレベル別ルートに対応しました。

  • Joshua Comeau 氏は Unsplash の利用状況を可視化する地図を作りました。Unsplash は CC0 ライセンスの高解像度写真データを無料で共有するコミュニティサイトです。彼はどのように地図を作ったのかブログ記事で説明しています。

  • aromatiker 氏は、 Whiskymap に登録されていない蒸留所をマッピングするために、ドイツ語フォーラムでマッピングの方法を尋ねています。

switch2OSM

  • Florian Lainez 氏によると検索エンジン DuckDuckGo の経路検索ではオプションとして OpenStreetMap が用意されているそうです。

  • @0x010C 氏によるとフランス国有鉄道(SNCF)では TGV で OSM が使われているそうです。

  • スマートデバイスで動作する Tizen のバージョン3 API を介して Mapzen の地図データを利用できるようになりました。

  • OSM チリのツイートによると、チリ警察は OpenStreetMap を使って犯罪や防犯などに関するデータを表示しているそうです。

  • 韓国のポケモン GO では、地図データにグーグルマップではなくOSMを使っていることが規約に明記されています。

ソフトウェア

  • ドイツのハイデルベルク大学ではディープラーニングを使って農村地域の中で人口密度の高い地域を検出する実験が行われました。ディープラーニングの学習データに OpenStreetMap が使われたそうです。

プログラミング

  • Mapbox社がProject Atlas解説記事を書きました。この機能を使うと、建築図面を地図に読み込むことができます。建築プロジェクトでは何千枚もの図面が作られますが、図面の建物情報モデル(BIM)データやCADデータを読み込んでMapboxベクトルタイルに変換し、Mapbox GL JS上でインタラクティブに処理することができるようになります。

  • Panier Avide 氏が OSM 日記で JavaScript ライブラリ Pic4Carto.js を紹介しています。このライブラリでは Flickr、OpenStreetCam、Mapillary などのサービスで位置情報が付与されている画像を地図上に配置することができます。

  • Mapbox は iOS 用経路検索アプリケーション SDK MapboxNavigation.swiftリリースしました。

リリース

ご存知でしたか?

  • ハイデルベルク大学は「災害マッピングと災害対応」を作成し、OSMベースのサービスと最新テクノロジーを使って災害対応人道支援活動をサポートしています。

  • Pascal Neis 氏が作った OSMstats では OpenStreetMap に関する面白い統計情報をたくさん見ることができます。

  • 進行方向制限をマッピングするための手引き

まもなく開催

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Peda, Rogehm, Spec80, derFred, jinalfoflia, k_zoar, muramototomoya.