11/08/2016-11/14/2016
私たちについて
- 来年の OSMF の運営費に 70,000 ユーロが必要になります。先週の金曜日、MapBox 社は「ここから最大10,000ユーロ分について、寄付があった額と同額の寄付をする」という発表をしました。今日の時点でまだ 12,302 ユーロ足りません、OSM を存続させるためによろしくお願いします。
マッピング
- [1] OpenSourceRoutingMachine (以前お伝えしたサービス)のデバッグマップにも進行方向制限が表示されるようになりました。
- バードタワー(鳥の巣が設置された塔)のタグが提案され、議論が進められています。
- Daniel 氏は経路検索エンジンの為に「not-a-roundabout」というタグが必要と考えていて、なぜ必要なのかを詳しく説明しています。
- タグ付けメーリングリストで Warin 氏がsport=soccerタグに、11人制、9人制などのサブタグをつけるよう提案しました。
- Joost Schouppe 氏が犬用トイレのタグを提案しています。タグの名前には様々な名前の候補があるようです。
- ウィキデータをOSMに入力するタスクをJames氏が立ち上げました。LogicalViolinist氏がその重要性について説明しています。また、 James氏は
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タグについても言及しています。 - Tbsprs 氏が Twitter で紹介した OpenLevelUp! はインドアマップを表示するツールです。
コミュニティ
- オランダの Web サイト Computerworld が「壊れかけ」のオープンソースプロジェクトを4つ挙げています。OpenStreetMap もその1つになっていて、運営費への寄付が目標の 70,000€ に未だ届いていないことを理由としています。
さて、寄付のお時間です。 - osm.org のウェブサイトで表示される「標準」スタイルを開発している GitHub リポジトリで協力者が少ないことや、いくつかのタグ(道脇にある神社など)は標準マップへの表示が合意されているにも関わらず実装に時間がかかっていることについて議論されています。
- コラボレーション実践会議(SantalabおよびMediatizations研究所主催)がロサリオ市(アルゼンチン サンタフェ州)で開催され、OSMアルゼンチンのGonzalo Pérez氏がワークショップを行いました。
- スペインコミュニティが、ベルギーで開発されたウェルカムツールを導入しました(ツールの詳細はこちら)。すでにPascal Neis氏が新規ユーザを登録したとのことです。
- コロンビア OSM Foundation が第3回イベロアメリカシ・ビックイノベーション・ラボへの参加を再開しました。このラボではラテンアメリカの市民主導の技術革新を目指しています。
- アムステルダムでも自転車の駐車スペースが不足しています。アムステルダムで都市計画を教える Marco te Brömmelstroet 教授が OpenStreetMap を使ってこの問題を解決する方法を説明しています。(自動翻訳)
- Pascal Neis 氏が OSM マッパー達の今年の活動を分析しています。
イベント
- OSMジオ週間 (Github)で、地理やOSMに関する120以上のイベントが開催されます。ナショナルジオグラフィックが主催する地理週間を補完する形で、現地マッピングや人道支援マッピングが行われます。
OSM人道支援
- タンザニアのダルエスサラームにある「赤十字気候センター」ではパートナーとのワークショップについて報告しています。ここでは開発計画、水害対策、そしてインフラ整備をするにあたって OSM のデータを使うことも含めたワークショップでした。
- HOT チームがライブトレーニングをする場合に最適なプラットフォームについてアンケートを行っています。ぜひ3つの質問に回答ください!
- マリ・コミュニティと協力し、イヴリー=シュル=セーヌ市(フランス)でマッパソンが開催されました(cartONG主催)。Dianguirdé市(マリ)をマッピングし、337kmの道路を作成しました。
switch2OSM
- フランス エコロジー・持続可能開発・エネルギー省が#HackRisquesハッカソンを主催しました。自然災害による影響を抑制することが目的です。Meteo Franceに続いてOSMコミュニティも参加を要請されました。
ソフトウェア
- Thomas Konrad 氏が JOSM 向けプラグイン austriaaddresshelper を公開しました。このプラグインでは BEV 逆ジオコーダーを使って自動的に住所データをオブジェクトに割り当てます。逆ジオコーダーではオーストリア連邦 度量調査局(Bundesamt für Eich- und Vermessungswesen:BEV)の住所データセットを使っています。
- Frederik Ramm 氏は OSM API をテストするために OSM サンドボックスの構築とメンテナンスに興味のある開発者や管理者を探しています。
- OSRMバージョン5.5のRC1版が出ました。
oneway=reversible
(時間帯によって向きが変わる)とoneway=alternating
(信号などの制御により短時間で向きが頻繁に変わる)、destination
タグ、右左折角の推定機能などが追加されました。 - OpenStreetViewが名前の変更を検討中とのことです。市場を席巻する「あの会社」から友好的な連絡が来たとメーリングリストに報告がありました。オープン「ストリートビュー」という言葉がダメなんでしょうかね。
プログラミング
- Mapzen社がTangramエンジンのプログラムコードについて説明 しています。特に未来風タイルTRON 2.0が紹介されています。
- Rialnialtial 氏が Python ライブラリ 「OSMnx」 を発表しました。このライブラリは彼の論文の中で書かれたもので、道路ネットワークの可視化と分析をすることができます。
リリース
Software | Version | Release date | Comment |
---|---|---|---|
OSRM Backend | 5.4.3 | 2016-11-08 | バグ修正 |
Mapillary iOS * | 4.5.5 | 2016-11-10 | バグ修正 |
libosmium | 2.10.0 | 2016-11-11 | 多数の変更点、リリース情報をご覧ください |
Mapbox GL JS | v0.27.0 | 2016-11-11 | 多数の拡張と修正、リリース情報をご覧ください |
Komoot iOS * | 8.4.2 | 2016-11-13 | ギャラリーの改装 |
Komoot Android * | var | 2016-11-14 | 数点の機能拡張 |
Maps.me Android * | var | 2016-11-14 | バグ修正と新しい地図データ |
Provided by the OSM Software Watchlist.
(*) unfree software. See: freesoftware.
ご存知でしたか?
- 昨年建国を宣言したまだ新しい国、リベルランドは誰も入国できません。Hackernews ではもっと詳しい情報が書かれていて、Wikipwdia の英語版では国境問題について説明されています。
- フリーソフトウェアをサポートするFramasoft社が、uMapを使ったFramacarteサービスを運営しています。同社は「脱グーグル化」を志向しており、コミュニティの力とフリーソフトウェアを基礎としたインターネットを目指しています。
- EU主導の教育支援プログラム「コメニウス」のもと、MychOSMが実施されています。学校教育におけるOSMの活用方法が提示されています。
メディア掲載
- アイルランド系譜学協会が発行する協会誌最新号からの引用です(PDFの2ページ目)。「アイルランド島の地街区を地図に描き込むプロジェクトが10月初頭に完成しました。OSMコミュニティが主催する大会で紹介され、その完成がお祝いされました。」 ウェブサイトはこちら “townlands.ie“
その他の “ジオ” な事柄
- David Rumsey氏の高解像度地図コレクション(weeklyosmの既報)がArchdaily誌に掲載され、ダウンロード可能な地図が71000枚に達したことが紹介されました。
- Apple 社がアメリカで拡張現実マップ(ARマップ)の特許を取得しました。
- 建築家 鳴川肇氏が考案したオーサグラフは大陸の面積比と形状をほぼ正確に表すことができる投影法です。週刊OSMでは先週、Sérgio A. J. Volkmer 氏の OSM ダイマキシオン投影という似た投影法を紹介しています。
- Google は 2017年3月31日に Map Maker を終了させます。POI の編集機能は Google マップの「ローカルガイド」に引き継がれ、ユーザーがジオメトリを編集することはできなくなります。ジオメトリも編集できるというのは OSM の利点となるのではないでしょうか。日本でも ITmedia ニュースがこの件を報じています。
- 衛星写真の機械学習を支援するため、DigitalGlobe社、CosmiQ Works社、NVidia社が共同でSpaceNet Challengeを開始しました。第一ラウンドでは、衛星写真から建物の2Dアウトラインを抽出にチャレンジします。賞金は34500ドルです。
- Surveillance under Surveillanceプロジェクトでは、クラウドソースで監視カメラの位置をマッピングします。現在はドイツ語、英語、スペイン語での利用が可能ですが、他言語への翻訳者を募集中です。
- Google ストリートビュー vs Mapillary: Greg Oates氏(Skift Digital社)が両者の目的、機会、ノウハウなどについて比較記事を書きました。
まもなく開催
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