11/01/2016-11/07/2016
マッピング
- OSM で滅多に見かけない キー
lockers
について、Thejesh GN 氏はドイツ語メーリングリストの中で単数形 (locker
) にするべきか、複数形の (lockers
) にするべきか尋ねています。 - 「スイス横断歩道プロジェクト」を OSMDeepODが実施中です (週刊OSMの既報はこちら)。週刊OSMで紹介したことでプロジェクトのウェブサイトには大きな影響があったようです。
Maprouletteのタスクとして実施可能なのですが、常時表示されるわけではなので、直リンクを記載しておきます。- Uri: http://maproulette.org/map/988/889410
- Geneva: http://maproulette.org/map/337/874464
- Ostschweiz: http://maproulette.org/map/987/888632
- Südschweiz: http://maproulette.org/map/976/871529
- Genf: http://maproulette.org/map/337/872867
- Schaffhausen: http://maproulette.org/map/981/885613
- Glarus: http://maproulette.org/map/982/885828
- Ostschweiz: http://maproulette.org/map/987/888561
- Nidwalden: http://maproulette.org/map/1410/1212819
- Luzern: http://maproulette.org/map/1412/1222218
- GFDRRは、発展途上国に対して、自然災害や気候変動への対処をサポートする組織で、世界銀行により運営されています。GFDRRは2011年にOpen Data for Resilience Initiative (OpenDRI)を開始しました。国際協力機構JICAがコロンビア災害リスク管理局UNGRD向けに開催した洪水マッピングワークショップに合わせて、OpenDRIもイベントを実施しました。Humberto Yances氏による報告はこちら 。
- ベルリン市内のホロコーストモニュメントに付けられたタグについて長い議論が続いています。
building
タグが付けられているのですが、このタグは正しいのか、「レンダラ向けのタグ付け」になっていないか、議論されています。モニュメントは2000個以上のブロックで構成されています。 - OSM で westnordost という名前で活動している Tobias Zwick 氏が、OSM のタグに関する知識がなくてもデータを登録できる Android 向けツール OSMAGENT を公開しました。このツールでは MapRoulette でも使われている「クエストの地図」というアプローチを行っています。フィードバック大歓迎です。
- Keith Darby氏(GIS工学修士課程)が、災害時にヘリコプターが着陸できる場所をマッピングしようとHOTメーリングリストで提案しました。
- Simon Poole 氏は64ビット長のノードIDに対応していない Amenity Editor を使わないようにと警告を発しています。もし使ってしまうと OSM のデータを破壊してしまします。
shop=car
やshop=car_repair
で使われているservice=*
タグを統一することを、タグ・メーリングリストでWille氏が提案しました。- Key:xmas:featuresタグのマッピングについて、Gregory Marler氏(livingwithdragons)が英国メーリングリストに投稿しました。このタグはXmasMapだけでなく、OsmAndでも使われているようです。
コミュニティ
- スペイン人コミュニティでは、OSMを始めた人向けに、ウェルカムメッセージを送ることを計画中です。これは近年あまり良くないことが起こったための対策です。メッセージには、ベルギーのコミュニティで作成されたツールを盛り込む予定です。 本計画についてJoost Schouppe氏が説明しています。このツールは非常に有用なので、全世界的に採用されるかもしれません。
- [1] Smaprs 氏が OSM データをダイマキシオン投影した2種類の紙の地図を作りました。彼は「児童、学生ら(もちろん大人でも)が同じような地図を作りたいという話があったら私に教えてください。様々な大きさやカラーリングのダイマキシオン投影地図を見てみたいです。私達は、地図データをサッカーボールのような地球儀型に変換するためのスクリプトを作る研究をしています。」というメッセージをくれました。
- セグー市(マリ共和国)でフリー・GISデジタルマッピングイベント”CartoCamp de Segou”が8月3-7日に開催されました。Nathalie Sidibé氏による報告です。
- ここのところ、OSMコミュニティではデータのクオリティに関する議論が盛んです。スペイン・メーリングリストでは「荒らし」ユーザーに関する長い議論が行われました(とても長いので心して読んでください)。
- mtc 氏が OSM のヘルプサイトの良質なサポートに対して感謝のエントリーを書いています。
- スペインのガリシアで Ghandalf 協会が高校生のために開催している OSM のワークショップに関する記事です。同協会は2010年からフリーソフトウェアやオープンデータの使い方に関するワークショップを行っています。
- 英国四半期プロジェクトでは食品衛生指標のマッピングが実施されました。RobJN氏によるまとめです。まだ改良する点はたくさんあるとのことです。
- ロシアフォーラムでモデレータが投票で選ばれました。結果はこちら。
インポート
- マドリード市の宗教施設を手動インポートする計画をSantiago Crespo氏が発表しました。データはCity of Madridが使われます。インポート計画の詳細はwikiページを参照ください。なおこれまでに、水飲み場や薬局のインポートが実施されています。
OpenStreetMap Foundation
- OpenStreetMap Foundation の第10回年次総会は2016年12月10日土曜日、UTC 16:00 から IRC ネットワークの irc.oftc.net 内にある IRC チャットルーム #osmf-gm で開催されます。アジェンダの確認はこちらからどうぞ: http://wiki.osmfoundation.org/wiki/Annual_General_Meetings/16
- OSMFへの寄附はデフォルトでは匿名となっていますが、透明性確保の観点からはある程度匿名寄附は限定したほうがよいのではないかとFrederik氏は考えています。
- 新規参加者にメールを送るだけでなく、いろんな情報を詰め込んだ「ウェルカムパック」を送ると良いのではとJanet Chapman氏が提案しました。パックに入れるものとしては、OSMFについての説明、ワーキンググループ、様々な貢献方法などが挙げられています。
イベント
- State of the Map ラテンアメリカのプログラムが発表されました。
OSM人道支援
- EchoScience Grenoble は MaptimeAlpes が11月24日にグルノーブル(フランス)で開催する Missing Maps マッパソンについて紹介しています。
- ハイチの状況についてPierre Béland氏がHOTメーリングリストに意見を投稿しました。ハイチの大災害は「忘れ去られてしまった」とのことです。初期HOT活動では「当て逃げ的」マッパソンが行われたため、作成されたデータのクオリティが低いことが問題として挙げられています。この問題については、ネパール地震におけるデータを元にPierre氏が以前に作成した資料でも述べられています。
地図
- openstreetmap.org へのデフォルトの接続を http から https へ切り替えることについての議論が github 上で行われています。
- フランス、アヴィニョンの OSM 初心者 Romainbou 氏が overpass-turbo.eu を使ってみた感想を書いています。パリやリヨン、マルセイユで 「Boulevard」 という名前の使われ方を分析するために使ったようです。
ソフトウェア
プログラミング
- Mapillary が JavaScript ビューア V2 をリリースしました。写真の読み込みが高速になり、データのダウンロード量が減少しています。
- Simple Opening Hours は OSM の
opening_hours
タグをパースする JavaScript で、作成者によると、opening_hours
の中で人間が読める部分だけをパースするようにしているそうです。 - OSM のデータベースは今 6.1 TB のサイズがあります。Tom Hughes 氏はテーブルごとの容量を公開しています。
- ローカルに Overpass をインストールしたいと考えた Zecke 氏が Overpass メーリングリストに助けを求めています。彼の遭遇したトラブルを元にインストールドキュメントが更新されたようです。
リリース
Software | Version | Release date | Comment |
---|---|---|---|
Locus Map Free * | 3.20.1 | 2016-11-01 | バグ修正 |
Cruiser for Android * | 1.4.13 | 2016-11-03 | さまざまな改良 |
Cruiser for Desktop * | 1.2.13 | 2016-11-03 | さまざまな改良 |
Mapillary iOS * | 4.5.4 | 2016-11-03 | バグ修正 |
OSRM Backend | 5.4.2 | 2016-11-03 | バグ修正 |
Mapillary Android * | 3.0.5 | 2016-11-04 | バグ修正 |
SQLite | 3.15.1 | 2016-11-04 | 3件のバグ修正 |
JOSM | 11223 | 2016-11-06 | 多数の改良、リリース情報をご覧ください |
OsmAnd for Android * | 2.4 | 2016-11-06 | – |
OsmAnd+ for Android * | 2.4.7 | 2016-11-06 | – |
Tilemaker | 1.4 | 2016-11-07 | リリース情報をご覧ください |
Provided by the OSM Software Watchlist.
(*) unfree software. See: freesoftware.
ご存知でしたか?
- オランダで運行中の電車を表示するサイト。Conducteur 氏がこのサイトを使って電車の動きを見られるタイムラプス動画を作成しました。
- ニジェール共和国のコミュニティ(自動翻訳) OSM-NE は OSM の人道支援プロジェクト Espace OpenStreetMap Francophone に属しています。
- 豊富なオプションが使える移動ルートのプランニングツール Multiroute。
- Martin Raifer 氏による品質保証フィード。フィードを利用できるのはサポートされているいくつかの国に限られます。
その他の “ジオ” な事柄
- CityLab の Laura Bliss 氏が2,300人のボランティアと共に1年かけてニューヨークにある685,000本以上ある樹木の詳しい情報をまとめ、その内容を報告しています。人々にとって価値のあるこれらはオープンデータとしてインタラクティブな Web マップで見ることができます。
- Juc Cerovic 氏が Human Transit Blog で都市のバスマップの良し悪しがどこで決まるのか、ゲスト記事を書いています。
- 正確な地図作成が窮地に陥っているアフリカ諸国でMissing Mapsプロジェクトが果たしている役割についてQUARTZ アフリカ 誌が報告しています。記事の中では複数のマッププロジェクトが紹介されています。
まもなく開催
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Hakuch, Nakaner, Rogehm, TheFive, derFred, escada, k_zoar, muramototomoya.