週刊OSM 470

2019/07/16-2019/07/22

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TelenavのImproveOSM – 改善案の通り編集をする前に現地の確認を! 1 | © Telenav, JOSM – Map data © OpenStreetmap contributors

マッピング

  • Marc Zoutendijk氏はlanduse=village_greenが村の中で草に覆われたエリアへのタグ付けとして誤用されていると考えており、タグの使われた方を調査した結果を説明しています。
  • Amazonロジスティクスのjguthula氏は道路に対するaccessタグのタグ付けについてドイツ語フォーラムユーザー日記でアドバイスを求めています。
  • StephaneP氏はOSMで使われているWGS84という測地系や、位置が正確でなくなる理由を説明しています。
  • ドイツ語フォーラムで、あるマッパーがぼやいています。別のマッパーが現地の状況を知らないままQAツールで指摘された通りに道路へ一方通行のタグを追加したことが原因です。どのQAツールであっても現地の状況を調べず、ツールに指摘されたままに編集すると問題が起こるケースがあります。

コミュニティ

  • 新興国で交通輸送を手がけるTrufi協会のChristoph Hanser氏がOSMへ路線リレーションを追加に協力してくれるマッパーを探しています。スレッドでは保守や検証についての質問もあり、データやリレーションが多すぎると初心者マッパーが敬遠することが指摘されたほか、PfaedleGTFS-Flexを使ってOSMの外部で経路を管理する方法が提案されています。
  • OSMフォーラムのマルチデバイス対応のレスポンススタイルはVictoryからAir3に変更されました

インポート

  • Facebook社はタイとインドネシアに続いてマレーシアでも機械学習によって抽出された道路をOSMに「インポート」できるようにする予定です。

OpenStreetMap Foundation

  • OSMF理事のJoost Schouppe氏はOSMの地方団体がOSMF地方支部になるための規則を変更するべきかどうかをOSMF会員に尋ねています。

イベント

OSM人道支援

  • Alex Glynn氏がHOTニュースレターの最新版と、OSMへ建物を追加する方法を説明した2分間の動画紹介しています。
  • ウェブサイトundark.orgは、クラウドソーシングで作られた地図と女性の地図作成者が中南米に住む女性の生活をどのように改善するかを記事にしました。

地図

  • Frank Schmirler氏のBeacon Mapは灯台などの航路標識を表示するオンライン地図です。OSMのデータを使って地図上でも実際の航路標識と同じ様な光り方をしています。この地図は背景図がGoogleマップですが、OSMを背景図とする機能が追加されました。

ライセンス

  • OsmAndの次のバージョンでは帰属表示がより改善され、アプリのロード画面上に「Powered by OpenStreetMap data.」が表示されるようになります。

ソフトウェア

  • Overpass-Turboでは設定からAPIの問い合わせ先を選べます。問い合わせ先にはロシアのサーバー(http://overpass.openstreetmap.ru/cgi/)も含まれていて、多くのユーザーからは他のサーバーよりもレスポンスがいいと言われています。
  • ロシアのマッパーAlexPS氏がiDエディタ向けにダークスタイルのテーマを作成しました。

プログラミング

  • azaadshatru氏はインドの法律を遵守した表示のできるOSMタイルサーバー構築方法を紹介しています。
  • mmd氏がGitHub issueExpanding Bounding Box API機能の削除を提案したところ、woodpeck氏はこの機能が破壊的編集の事前防止に使えるのではないかと提案しました。
  • 趣味を仕事に変えてみませんか? Development Seedが地図データエンジニアの求人を出しています。

リリース

  • ImproveOSMでOSMとローカル地図を比較して違いを検出するCygnus+の新バージョンがリリースされました。

ご存知でしたか?

メディア掲載

  • YouTubeチャンネル「すべての駅」では、今回マン島のすべての駅を訪問しました。映像では、マン島の鉄道マップはOSMくらいしか存在しないと述べ、OSM編集者に感謝の言葉を述べています。

その他の “ジオ” な事柄

  • 7/8から12にカリフォルニア州サンディエゴで開催されたESRIユーザーカンファレンスのマップギャラリーコンテスト受賞作品が公開されています。
  • プライバシー保護を重視する検索エンジンDuckDuckGoの地図サービスに店舗検索機能などが追加されました。なおこの機能はApple社提供のMapKit JSフレームワークが使われています。
  • 未来の地図はどんなものになるでしょうか?Sergei Golubev氏はARアプリの形になると考えています。いっぽうIlya Zverev氏は地図は存在しなくなると考えています。
  • Mapxbox社がUS CensusやEuropean NUTSのデータを集めてMapxbox Boundariesに200万件の行政境界データを追加しました。なおデータの利用には企業契約プランが必要です。
  • Microsoft社が開発したMinecraft Earthは、OSMデータを使ったARゲームです。ポケモンGOのライバルになるかもしれません。東京でクローズドベータテストが始まっていますが、参加するには事前登録のうえ、招待されることが必要です。

まもなく開催

場所名称開催日
Santa FeState of the Map Argentina 20192019-07-27argentina
鎌倉鎌倉マッピングパーティ2019-07-27japan
デュッセルドルフStammtisch2019-07-31germany
ドゥマゲテPista ng Mapa 20192019-08-01-2019-08-03philippines
ボーフムMappertreffen2019-08-01germany
ドレスデンStammtisch Dresden2019-08-01germany
京都市OpenStreetMap誕生日 前祝い会!2019-08-04japan
ロンドンMissing Maps Mapathon2019-08-06united kingdom
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2019-08-07germany
コトブス134. Brandenburg-Berlin Stammtisch2019-08-09germany
台北OSM x Wikidata #72019-08-12taiwan
ボルドーRéunion mensuelle2019-08-12france
ソルトレイクシティSLC Mappy Hour2019-08-13united states
チューリッヒOSM Stammtisch Zurich2019-08-13switzerland
ハンブルクHamburger Mappertreffen2019-08-13germany
ミュンヘンMünchner Stammtisch2019-08-14germany
ミネアポリスState of the Map U.S. 2019 [2]2019-09-06-2019-09-08united states
エディンバラFOSS4GUK 20192019-09-18-2019-09-21united kingdom
ハイデルベルクErasmus+ EuYoutH OSM Meeting2019-09-18-2019-09-23germany
ハイデルベルクHOT Summit 20192019-09-19-2019-09-20germany
ハイデルベルクState of the Map 2019 [3]2019-09-21-2019-09-23germany
ダッカState of the Map Asia 20192019-11-01-2019-11-02Bangladesh
ウェリントンFOSS4G SotM Oceania 20192019-11-12-2019-11-15new zealand
グラン・バッサムState of the Map Africa 20192019-11-22-2019-11-24ivory coast

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Rogehm, Silka123, SunCobalt, derFred, k_zoar, muramototomoya.

2 Replies to “週刊OSM 470”

  1. Saying “all QA tools have in common: Hints are perceived as instructions and resulting changes are made without local knowledge” puts it too strongly. There are MANY sorts of “QA tools” which do not make any suggestions at all, for example, those that facilitate automated functional testing or which stress certain aspects of the software. It simply isn’t true that “all QA tools have in common” as not all QA tools offer hints.

    While it is generally true that tools which offer hints (often based on machine learning, a more-primitive form of artificial intelligence) that are designed to be reviewed by humans are OFTEN part of the QA efforts to provide high quality to the end user / data consumer, there is much more to QA than such hint-offering tools.

    SteveA

    1. Thanks for the correction. We just wanted to say that hints are often understood as instructions, as in the case above. And beginners should just be more careful with QA tools.