2019/10/22-2019/10/28
マッピング
- Jean-Louis Zimmerman氏は回転するデジタル観光案内はどのようなタグ付けになるのか尋ねています。
- ミニ・ラウンドアバウトにタグ付けされる
highway=mini_roundabout
は11年前に文章化され、52,000回以上使われています。Florian Lohoff氏はOSMでミニ・ラウンドアバウトを知りましたが、これを非推奨にすることを提案しています。この提案からタグ付けメーリングリストでは長い議論が始まりました。議論の中では様々な国の事情を知ることができます。 - 都市のガス管、電気設備、水道管などの埋設位置がわかるように地上に設置するマーカーへのタグ付け提案が承認されました。提案のページにあるタグ付け方法から専用のページが作成されています。
- iDエディタは
crossing=zebra
をcrossing=marked
にタグ変更するよう編集者に提案するようになりました。しかしMateusz Konieczny氏はこのタグ変更を止めるようGithubで提案しましたが、iDエディタ開発者によりKonieczny氏提案は却下されました。 - Andrew Wiseman氏はMapRouletteに登録してある課題を更新したり、新しく他の国にも課題を追加したことをいくつかのメーリングリストに投稿しました。
- Nuno Caldeira氏はOSMに登録されたポルトガルの公園をチェックするための課題をMapRouletteに追加しました。悪意あるポケモンGoトレーナーが編集した公園を検証するための課題でしたが、中にはブラジルポルトガル語とポルトガル語の違いから誤訳されてしまった結果、タグ付けを誤る場合もあることがわかりました。
- Fanfouer氏の提案した
line_management=
では電線ケーブルが電柱や架線柱で分岐や交差をしたり、終点になっているなどの状態をタグ付けできます。 - Tasking Managerでタスクの立ち上げ方がBlog.dedjで説明されています。
- Accessタグで「yes」や「designated」をどのように使うのか、宅配業者などを中心に世界中で議論が行われています。SomeoneElse氏はこれらの問題に対してユーザー日記で、イングランドとウェールズの道路網から考えた個人的な見解を説明しています。
コミュニティ
- カトマンズ・リビングラボはネパールでの農村マッピングプロジェクトの実施により得られた知見を学術誌 Journal of Open Geospatial Data, Software and Standards に投稿しました。参加者のバックグラウンドがマッピング成果に及ぼす影響などが分析されています。
- OSM forumが新しくなり、スマホに対応しました。新しい表示スタイルAir3はNegreheb氏により開発されました。
- ウェブサイトWoManagerではOpenStreetMapマリのNathalie Sidibe氏へのインタビュー記事を公開しています。インタビューの中で、Nathalie氏は遭遇した困難や、将来の野望を語っています。
- Youthmappersが2019年第3四半期のニュースレターを公開しました。新しく9つの支部が加わり、Youthmappersの支部で取り組んできたいくつかのプロジェクトについて書かれています。
OpenStreetMap Foundation
- OSMFの少額支援制度を議論した際の作業文書が公開されました。Michael Reichert氏がこの文書へのフィードバックを送っています。
- OSMF会員ワーキンググループはOpenStreetMapブログで、経済的に会費を払えない場合や会費を送る手段が無い場合に利用できる会費免除プログラムについて説明しています。記事では、OSMF会員になるメリットや会費免除プログラムを利用できる条件などについて書かれています。
イベント
- 今年開催されたState of the Mapに参加できなかった人でもOSMのイベントに参加するチャンスは残っています。FOSS4G SotMオセアニアが11/12~15にウェリントン(ニュージーランド)で開催されます。
- Ilya ZveryevはSotM南東ヨーロッパでタグ付けアプローチの地域特性について発表しました。発表内容の補足説明をブログで公開しています。
- OpenStreetMap DRCとMapboxは10/17と18にMAPBOX ATLASの講習会を開催しました。MAPBOX ATLASはMapboxのオフラインマッピングシステムです。講習会には、地元のOSMメンバーであるClaire Halleux氏とDavid Kapay氏や、地元の保健機関の2人の職員が参加しました。地域の疫病対策に活用する計画です。
- State of the Mapアフリカの組織委員会はブログでイベントの情報を紹介しています。State of the Mapアフリカは11/22から11/24にかけてコートジボワールのアビジャンとグラン・バッサムで開催されます。
- ラテンアメリカ地域でOSM最大イベントであるSotMラテンアメリカが11月14-16日にエンカルナシオン市(パラグアイ)で開催されます。詳細はOSM wikiで確認ください。
OSM人道支援
- 今年のOSM Geography Awareness Weekは11月11-16日です。人道支援マッピングパーティーなど様々なイベントが世界各地で開催されます。
- イノベーション活動を支援するNesta財団の活動事例に、ダルエスサラームでの災害対策マッピング活動を実施しているRamani Huriaが掲載されました。
- シカゴ大学の研究グループは、道路から離れた居住地区を可視化した Million Neighborhoods Mapを公開しました。この地図により、人命に関わる支援が必要とされる地域の特定につながると評価されています。
教育
- 持続的デジタル技術に関する会議DINAconで、OpenSchoolMapsプロジェクトが教育賞を受賞しました。
地図
- [1] Dolly Andriatsiferana氏は故郷であるフィアナランツォア(マダガスカル)の地図をOSMデータから作り、Twitterに投稿しました。
- ブラジル各都市の自転車向けマップCicloMapaが公開されましたデータにはOSMが使われています。
オープンデータ
- OSMデータ活用して都市の災害対応力を分析した論文が学術誌 International Society for Photogrammetry and Remote Sensing に掲載されました。
- オープンデータ研究所ODIが、OSMやWikidataを使った協働プロジェクトの進め方に関するガイドブックを作成しました。
ライセンス
- Élisée Reclus氏は、ドイツポストの地図にはHERE社の帰属表示があるものの、OSMデータを使っているのではないかと疑念を呈しています。OSMに間違って入力したデータが使われていたためです。
プログラミング
- Tomas Kasparek氏は過去のOSMデータを使ってチェコ共和国の地図を作ろうとしています。2007年10月までのデータには問題ありませんが、それ以前のデータに問題があり、助けを求めています。
リリース
- iDエディタのバージョン2.16.0がリリースされ、利用できるようになっています。リリース情報によるとMapillaryが検出した地物のレイヤーを利用できるようになり、未保存の編集を強調表示できるようになりました。higa4氏が日本語での補足説明を作成しました。
- Joseph Eisenberg氏は標準地図スタイルOSM Cartoのバージョン4.24.0のリリースを発表しました。水路や川、運河のエリアが少し暗くなっています。水域のラベル表示にあった問題が修正され、
waterway=wadi
はレンダリングされなくなります。変更内容は彼のユーザー日記の他、GitHubでも見ることができます。 - QGISのバージョン3.10が公開されました。3D機能が強化されています。
ご存知でしたか?
- Datawrapper サービスを使うと、数値データのグラフ作成だけでなく、地図上への可視化もできます。
- 災害対応マッププロジェクトでは、地震リスク解析などにOSMデータを活用しています。
- TaginfoはOSMで使われているキーとその値を調べられるサイトです。地域ごとに調査できるインスタンスがあり、もちろん日本のインスタンスも存在します。
その他の “ジオ” な事柄
- OSMカメルーンが、国の地理空間データ管理インフラを整備するGeOsm projectへの参加者を募集しています。
- 鳥の動きを研究していたロシアの科学者が、予想外に巨額なモバイルローミング料金を請求されました。追跡調査をしていたワシがイランとカザフスタンの国境を越えた時、何百ものSMSが一気に送信されて高額な請求になったそうです。
- マドリードでパブを経営するAmadeo Lázaro氏によると、スペインでは背もたれがあるチェアが置かれているのがバー、背もたれのないスツールが置かれているのがパブだそうです。OSMではどうでしょうか?
- オーストラリアのアリススプリングス南部の砂漠にある巨大な一枚岩ウルル。先住民の聖地でもあるこの岩への登山は禁止されました。もし登ってしまったら罰則を受けることになります。
まもなく開催
場所 | 名称 | 開催日 | 国 |
---|---|---|---|
ダッカ | State of the Map Asia 2019 | 2019-11-01-2019-11-02 | |
ブルノ | State of the Map CZ+SK 2019 | 2019-11-02-2019-11-03 | |
ブルノ | Brněnský listopadový Missing maps mapathon na konferenci OpenAlt | 2019-11-02 | |
トロント | Toronto Mappy Hour | 2019-11-04 | |
グルノーブル | Atelier Contribuer avec Mapillary | 2019-11-04 | |
ロンドン | London Missing Maps Mapathon | 2019-11-05 | |
シュトゥットガルト | Stuttgarter Stammtisch | 2019-11-06 | |
ヘルシンキ | Missing Maps Mapathon at Finnish Red Cross – Nov 2019 | 2019-11-07 | |
ボーフム | Mappertreffen | 2019-11-07 | |
サンホセ | Civic Hack & Map Night | 2019-11-07 | |
モンルージュ | Rencontre mensuelle des contributeurs de Montrouge et alentours | 2019-11-07 | |
Ulmer Alb | Stammtisch Ulmer Alb | 2019-11-07 | |
ドルトムント | Mappertreffen | 2019-11-08 | |
亀岡 | 京都!街歩き!マッピングパーティ:第14回 鍬山神社 | 2019-11-10 | |
ブダペスト | OSM Hungary Meetup reboot | 2019-11-11 | |
台北 | OSM x Wikidata #10 | 2019-11-11 | |
リヨン | Rencontre mensuelle pour tous | 2019-11-12 | |
ソルトレイクシティ | SLC Mappy Hour | 2019-11-12 | |
ニトラ | Missing Maps Mapathon Nitra #4 | 2019-11-12 | |
ウェリントン | FOSS4G SotM Oceania 2019 | 2019-11-12-2019-11-15 | |
ハンブルク | Hamburger Mappertreffen | 2019-11-12 | |
ミュンヘン | Münchner Stammtisch | 2019-11-13 | |
ベルリン | 137. Berlin-Brandenburg Stammtisch | 2019-11-14 | |
ナント | Réunion mensuelle | 2019-11-14 | |
エンカルナシオン | State of the Map Latam 2019 | 2019-11-14 | |
Niš | Missing Maps Mapathon Niš #1 | 2019-11-16 | |
ハノーファー | Stammtisch | 2019-11-16 | |
ケルン・ボン空港 | Bonner Stammtisch | 2019-11-19 | |
Reading | Reading Missing Maps Mapathon | 2019-11-19 | |
リューネブルク | Lüneburger Mappertreffen | 2019-11-19 | |
Prešov | Missing Maps Mapathon Prešov #4 | 2019-11-21 | |
グラン・バッサム | State of the Map Africa 2019 | 2019-11-22-2019-11-24 | |
ケープタウン | State of the Map 2020 | 2020-07-03-2020-07-05 |
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Jorieke V, Nakaner, NunoMASAzevedo, Rogehm, SK53, SunCobalt, derFred, k_zoar, muramototomoya.