2021/01/26-2021/02/01
マッピング
- 現在、いくつかの提案に対する投票が行われています。
- 溶質を取り出すために水を蒸発させる施設などにタグ付けする
basin=*
が提案されました。 - 店舗などで郵便物や切手を扱うサービスを提供している場合にタグ付けする
post_partner=*
が提案されています。 - ニュージーランドのデジタルアーティストJess Weichler氏は、彼女のパートナーとのデートの夜に行ったStreetCompleteを使ったマッピングを紹介しています。
- M3232氏は、経度180度を跨ぐオブジェクトのマッピング方法をいくつか提案しています。
- OrDal氏がイスラエル掲示板でヨルダン川西岸地区の扱いについて相談しています。同地区は公的にはパレスチナ自治区の一部ですが、イスラエルが占拠しています。”on-the-ground”ルールにしたがって国境リレーションを変更することを提案していますが、まだコメントは得られていません。
コミュニティ
- Rory McCann(別名 ᚛ᚏᚒᚐᚔᚏᚔᚋ᚜ 🏳️🌈)氏は、2020年11月に行ったOSM活動についてユーザー日記にまとめています。
- Frederik Ramm氏は、Wikiの入門用ページでは、多くの言語が古い記載のままになっていることを指摘しています。ブラウザで動作するエディタとしてPotlatch2が挙げられていることなどから判断できたそうです。彼は最低限の更新が必要な言語をいくつか挙げており、その中には日本語版も含まれています。
- Supaplex氏をはじめとする台北のベテランマッパー達は、MapwithAIで誤認識された地物までOSMに登録しているアカウントのデータのうち、他のマッパーが編集していないデータを削除することにしました。MapwithAIでは送電線や水が引いている小川まで道路として認識してしまうことがあります。
インポート
- Dongha Hwang氏は韓国のオープンデータポータルにODbL互換ライセンスで公開されているデータのインポート計画を発表しました。インポート計画の詳細はWikiページで説明されています。
OpenStreetMap Foundation
- Mateusz Konieczny氏はOSMFが雇用している人のリストがあるか尋ねています。OSMFが抱えている様々なタスクはボランティアだけではなく有償の開発者などに割り振られており、その概要はWikiページにまとめられています。
- OSMFのFOSS(自由でオープンソースなソフトウェア)ポリシー特別委員会は、組織内や理事会内、作業グループ内で使われているソフトウェアのFOSS割合を調査し、フリー/オープンソースソフトウェアの使用割合を増やすために推奨する案を示しています。
地方支部ニュース
- OSMF理事会で書記を務めるRory McCann氏は、任意団体のOpenStreetMap PolskaがOSMFのポーランド地方支部に申請したことについて、ポーランドのOSMコミュニティと、OSMF会員にフィードバックを求めています。質問や、申請に対する意見、懸念事項などは2/14まで受け付けられています。
- ドイツのOSMF地方支部であるFOSSGISは、1/28にオンラインイベントのFOSSGIS-UPDATEを開催しました。200人以上の参加があり、発表や交流が行われました。
- Geomobのポッドキャスト第57回では、Ed Freyfogle氏が、OSM UK(OSMF英国支部)理事のJez Nicholson氏にインタビューを行っています。
OSM人道支援
- Missing Mapsは、2020年にブルンジ共和国で国境なき医師団と共同で行ったマラリア撲滅キャンペーンが無事完了したことを報告しています。Missing Mapsは対象地域の建物データマッピングに焦点を当て、マラリアが流行している3地域で建物の98%をマッピングしました。
- ハイデルベルク大学HeiGITは人道支援マッピング活動の実施状況を可視化するウェブサイトHumanitarian OSM Statsを開発しました。解説記事がGIScienceブログに掲載されています。
- フィリピンの災害対応マッピングPhilAWARE プロジェクトを促進するため、バリデータを募集しています。
教育
- NixintelはブログでOverpass-turboの紹介を始めました。
- 国連マッパーズがYouTubeにOSMのチュートリアル動画を公開しています。動画は英語、フランス語、イタリア語版が用意されています。
地図
- mapbox-gl-jsがクローズ化されMapLibreが誕生したことについて、Marcel Normannが課題をいくつか挙げています。
- ポー市(フランス)でオープンデータとOSMデータを使ったエコマップが作成されました。
ソフトウェア
- OSM地図を使った鉄道ゲームNIMBY railsが販売開始されました。現実の都市を考慮して鉄道網を作るシミュレーションです。
- SomeoneElse氏は、Potlatch 3をLinux上のWineを使って動作させた実験について報告しています。ほとんどの場合無事に編集できましたが、編集内容が失われるクラッシュが発生することもあり、これを避けるための方法をいくつか挙げています。
プログラミング
- IpswichMapper氏が開発したSwiftAddressに関して、Simon Poole氏は既存アプリに同じ機能があり車輪の再発明であると述べました。すると、個人のアプリ開発は趣味に基づいており批判するに値しないと反論が多くの人から寄せられました。
- Branko Kokanovic氏はGTFSデータをチェックして、OSMデータの修正ポイントを提示するツールを開発しました。ソースファイルはGitLabで公開されています。
- OSMデータをPostgreSQLデータベースに取り込むソフトosm2pgsqlに関するオンライン会議が2月2日に開催されました。開催に先立ちSven Geggus氏は欲しい機能をまとめました。
リリース
- osm.orgの標準地図スタイルCartoのバージョン5.3.0がリリースされました。小さなラウンドアバウトでも円が表示されるようになったほか、パフォーマンスの向上のために水路へ新しい部分インデックスが追加されたりしています。
- OpenMapTilesは様々なレンダリングが向上したバージョン3.12をリリースしました。中程度のズームレベルでの建物表現、空港の詳細なレンダリング、OSMでタグ付けが変わった保護区域などが改善の対象になっています。
- スマホ用オフライン地図アプリOsmAndのiOS版とAndroid版がどちらも3.9になり、ルート検索結果をgpxに保存する機能などが追加されました。
- OSRM(OSMを使った高速経路検索エンジン)の新バージョンがリリースされました。複雑な進行方向制限のサポートや、Node.js 14のサポート追加、OSMからウェイを取得するためのLuaスクリプトの追加、そのほか多くの修正が行われています。
ご存知でしたか?
- 等時性マップを作成できるCommute Time Map
- OSM History ViewerはOSMオブジェクトの編集履歴を可視化することができ、履歴からは様々なOSMモニタリングツールへのリンクが用意されています。
- わずか数秒の遅れで世界中でのOSMの変更セットを表示するJames Westman氏のOSM – changeset capturer、OSMの編集数はまもなく1億に達します。
- OSGeoLiveはGISソフトを広くサポートするLinuxベースの
OSです。OSGeoLiveプロジェクトの統計ページには、GISソフトの開発進捗状況が一覧になっています。 - Routeshuffleを使うとジョギングやサイクリング向けのコースを自動で生成してくれます。
メディア掲載
その他の “ジオ” な事柄
- キング・ウィリアムズ大学のクイズはいかがでしたか?答え合わせをどうぞ。
- “Hoe”は女性侮蔑語として使われることがあるのですが、Facebook社は英国の地名”Plymouth Hoe“を侮蔑語として判定してしまい、後日謝罪しました。
- ガーナ森林管理局は国内の森林および土地利用に関する地図を整備することを発表しました。
- Fabian Kowatsch氏はOSMデータ分析ツールohsomeを使って様々な分析をおこなっています。最近では、
maxspeed
タグのついた道路とついていない道路の長さの比率が経時的にどのように変わってきているのか分析しています。 - 電気自動車向けに充電ステーションを考慮したGoogleマップのルート検索機能がGoogleブログで紹介されています。
まもなく開催
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
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