2021/02/23-2021/03/01
私たちについて
- 1億個目の変更セットをアップロードしたLamine Ndiaye氏へのインタビュー記事を、WeeklyOSM編集者のRogehm氏が公開しました。
マッピング
- TheSvawu氏がosm-in-realtimeを1億個目の変更セットの直前から再生するバージョンを作成しました。1億個目の前後でマッピングした人や変更セットコメントが興味深いです。
Changeset Mapper Comments ..99.999.991 LucGommans “Greetings from the Netherlands!” ..99.999.999 AE35 “99999999 is definitely a cooler number than 100000000” 100.000.000 Lamine Ndiaye mapper of node 10⁸ 100.000.001 MikeN “Congrats on the 100,000,000th changeset!!! (Changeset 0 doesn’t exist anyway)” 100.000.040 overflorian Advertising for a good cause in a congratulatory comment is always possible 100.000.058 Allison P “added house (hello 100 million!!!)” 100.000.176 Steve Not commented yet. 🙁 mapper of node 1⁸ 🙂 100.001.328 Stereo Congrats to the 100 Million Village 😉 - 1億回目の変更セットには8,458,919,620個目のノードや、910,977,970個目のウェイが含まれていたことから、1億1千回目の変更セットや、100億個目のノード、10億個目のウェイの到達予想グラフが作成されました。
- エストニアの配車サービス会社Boltが、自社で収集したGPSデータをもとに欧州内のマッピングを実施しており、各地域のコミュニティにメーリングリスト等でコンタクトしています。
- 週刊OSM #553で、OSMの最も長い道路ウェイについてお伝えしましたが、Christoph Hormann(別名imagico)氏が、より長いウェイを紹介する投稿をしました。
- Kevin Karson(別名karsonkevin2)氏は、米国のアイオワ州にある競技トラックを、それぞれの方向のまま並べたものを作成しました。表示されているトラックをクリックするとOSM上のオブジェクトが表示されます。
- Stephanie May氏は、シアトルにあるパークレット(路上駐車スペースなどを、歩行者の利用できるベンチなどに転用したスペース)をマッピングしています。このマッピングでは
leisure=outdoor_seating
とoutdoor_seating=parklet
が使われていますが、サンフランシスコのベイエリアではleisure=parklet
が使われているため、タグの整合について意見を求めています。最近英国メーリングリストでも同じ様な議論が行われ、leisure=garden
をタグ付けする意見が出ています。 - 現在意見募集中のタグはこちら。
historic=tomb
: 古墳やピラミッドなど歴史的な墓。nudism=designated
: ヌーディスト向けであることが公けになっている施設。ヌーディストビーチなど。
- こちらのタグ投票が完了しました。
historic=ogham_stone
: オガム文字の書かれた石。賛成多数で可決されました。
コミュニティ
- Luc Gommans氏は、変更セットの1億回目付近での編集状況を詳細に分析しています。
- Jenning Anderson氏が、先日行われたOSMFコミュニティ調査のデータと、2020年以降の各国の編集活動を使った分析を行いました。ローカル/非ローカルマッパー比率やユーザーごとの編集数は国によって大きくことなっています。分析に用いられたJupyter Notebookデータは公開されています。
- 国際女性デーに開催されるイベントをご覧ください! 米国赤十字とMissing Mapsは、国際女性デーマッパソン2021の開催を予定しています。
- Mike Collinson氏は、
highway=track
とsurface=*
に対する見解を豪州メーリングリストに投稿しました。
OpenStreetMap Foundation
- OSMF理事長Allan Mustard氏が、3月10-11日にコミュニティアンケート結果に関するオンライン報告会を実施します。結果の説明後に質問も受け付けます。Mustard氏は英語で説明しますが、Microsoft Translatorを使い各国語に自動翻訳されるとのことです。利用される方はあらかじめ準備してください。
- Christoph Hormann(別名imagico)氏は、2月24日に開催されたOSMF理事会、諮問委員会、地域支部メンバー、ESRI社の代表Andrew Turner氏とのミーティングに関するメモを公開しました。
- Michal Migurski氏は、OSMFのコミュニティ調査の結果を地図で可視化したユーザー日記を投稿しました。一つ目の記事では、マッパーとアンケート回答者に焦点を当て、二つ目の記事では理事会の取り組むべき課題の優先順位や技術方針に焦点を当てています。
- 英国国民保健サービスの政府機関NHSX (“AI skunk works for the NHS”)の元データ責任者Giuseppe Puntofisso氏はOSMFの法務ワーキンググループとの連絡が取れていないと言っています。
地方支部ニュース
- Nathalie SIDIBE氏は、OSMマリがOSMFの地域支部として正式に登録されたことを発表しました。
イベント
- State of the Mapアフリカ2021は11月19日から21日にかけてケニアのナイロビで開催されます。テーマは「誰も置き去りにしない:パンデミックからの脱出」です。
- 3月10日に5TとITHACAによってトリノでオンラインマッピングパーティーが開催されます。
地図
- OSMデータ履歴分析ツールohsomeを使って鉄道データのマッピング率を評価した事例がハイデルベルク大学GISブログに掲載されています。記事ではプラハ市を対象に、
operator
タグを指標としてマッピング率を評価し、マッピングの進展をアニメーションで可視化しました。 - 英国陸地測量部はオーストラリアでOSMベースのアプリを公開しました。
オープンデータ
- Imma Mwanja氏のウェビナー「オープンデータとマッピングにおける植民地主義」の中で、Ivan Gayton氏の書いた記事が紹介されました。Ivan Gayton氏は、プロプライエタリなソフトウェアを使用すると、人種や植民地政策後の不平等を強化すると説明しています。独自ツールにかかる高いコストと、分析による専門知識を得るのは主に西側諸国の人々だと述べられています。
- スイスOSM協会はスイス連邦地形測量局によるオープンデータ公開を歓迎しています。ブログ記事では、OSMから見た際のスイス連邦地形測量局のデータライセンスに関する注意点が説明されています。
ライセンス
- アングラ・ド・エロイーズモ市(ポルトガル)のマップアプリ(Android, iOS)が公開されましたが、OSM帰属表示がないとNunoMASAzevedo氏が指摘しています。
ソフトウェア
- OSMベースのオープンソースのジオコーディングツールNominatimのコマンドラインツールが紹介されています。次のバージョンでは、今まで使われていたPHPスクリプトに変わり、コマンドラインツールを利用できるようになるなど、多くの変更が加えられています。
- フリーソフトウェアのOffroadは、OsmAndをベースにしたデスクトップ用のオフライン地図ビューアです。
プログラミング
- Geomobポッドキャストの第61回では、Ed Freyfogle氏が、OSMを利用したランナー向けアプリTrail Routerの開発者Sam Crawford氏にインタビューをしています。
- OpenLayersの拡張ツールを開発しているJean-Marc Viglino氏とpierzen氏が、OpenlayersにWMSレイヤを動的に追加するツールに関してチュートリアルのようなやりとりを行いました。
リリース
- Nominatimのユーザインタフェース部分を別プロジェクトとして分離したNominatim-UIのバージョン3.0がリリースされました。テーマを設定できるようにもなっています。
ご存知でしたか?
- OSMでは何でも好きなタグを作って使うことができます。もちろん他の編集者と協議してタグを決めるのが望ましいですが、必須ではありません。既存のタグとバッティングや矛盾がないことを確認したうえで、wikiにタグの説明文書を作成して下さい。
- 国連マッパーズは毎週マッパソンを開催しています。1回あたり2時間で、アフリカの国連平和維持活動の支援としてマッピングを実施しています。
- 世界の人口密度マップ(Matt Daniels氏作成)
メディア掲載
- プライバシー保護の観点で様々な代替ツールを紹介するサイトLe Alternativeで、Googleマップの代替としてOsmAndを始めとしたOSMデータ利用マップが紹介されています。
その他の “ジオ” な事柄
- DW Rowland氏(メリーランド大学大学院生)はOSMデータを使って道路網データを分析し、自動車向けに設計された都市ではバスの移動効率が低下することを明らかにしました。
- 19世紀に建築された歴史ある建物の曳家が行われました。もちろん、OSM上でもオブジェクトを移動する編集が行われました。ガーディアン紙の記事には、この建物の曳家についてより多くの情報が書かれています。
- Konturマップに森林火災マップが追加されました。火災シーズンに煙を避けることができます。森林火災のデータの可視化にはUnfolded Map SDKが使用されています。
- スコットランドのGIS専門会社thinkWhereは、欧州オープンマッププロジェクトから地図データ処理ツールの開発を受注しました。
- Zimbabwean Tawanda Kanhema氏はジンバブエなどで360度写真を撮影してGoogleストリートビューに登録した活動をTED talkでプレゼンしました。
- GearJunkie はベストGPS機2021年版を選出しました。
- Serge Trubetskoy氏はローマ帝国時代ガリア街道の路線図風イラストを作成しました。
- Angel Hsu氏(イェール-NUS大学)らは、OSMデータや衛星画像を活用して、都市環境の平等性について分析しました。その結果、多くの都市では低所得者コミュニティに多くの環境負荷がかけられていることが分かりました。
- インドでは地理空間データの規制が緩和されましたが、それによる影響の解説記事がJagran Joshに掲載されました。
- 衛星写真を用いたマッピングに関して、Rupert Allan氏(元HOT地域マネージャー)はデータをオープンにすることの重要性を述べています。またDoug Specht氏(ウェストミンスター大学)は、それは本質的に植民地活動であると述べています。
- How-To GeekではGoogleマップの代替としてDuckDuckGoマップを紹介しています。
まもなく開催
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Nordpfeil, NunoMASAzevedo, rogehm, SK53, TheSwavu, k_zoar, muramototomoya, tordans.
Bonjour,
Je trouve très intéressant voter hebdo et souhaite m’abonner.
Merci!
Das Interview mit Lamine Ndiaye wurde wieder gelöscht?!
Hier kannst Du es nachlesen: https://weeklyosm.eu/de/100th-millionth-changeset