2021/04/20-2021/04/26
マッピングキャンペーン
- Florian Lainez氏が、フランス医療分析研究所の地図の作成を5月のマッピングプロジェクトにすることをフランス語メーリングリストで発表しました。詳細はprojetdumois.frをご覧ください。
- OSMアイルランドでは過去の行政境界データをOSMに登録する活動を行っています。このデータを活用することで、過去の国勢調査結果を地図上に可視化することが簡単にできるようになります。これはOSMの新しい活用方法と言えます。
マッピング
- nitinatsangsit氏は、タイ語フォーラムで、仏塔のタグ付けは
man_made=tower
+tower:type=stupa
でよいか尋ねています。このタグは、他の複数の国でも使用されています。 - EqualStreetNamesは、ライプツィヒの通り名の分類作業を完了しました。さらなる分析を行うためには、インタラクティブな地図と関連する統計情報が必要になります。このプロジェクトでは、ドイツで5都市、ベルギーの9都市、オランダの3都市、スイスのベルン、セルビアのベオグラードを表示することができます。
- Hungerburg氏はブログ記事で、経済的に利用されている森林の場合、
landuse=forest
というタグ付けは現実を反映していないのではないかとユーザー日記を書いています。ドイツの一部の地域ではこの意見も正しいのですが、一方でそのほかの国や地域では一般的ではありません。また、記事の中で言及している提案は、利用の問題ではなく、区域の分割の問題です。 - ドイツのアウトドアフォーラムは、uMapを使って避難所地図を作成しました。避難所の写真や追加情報はフォーラムに投稿することができます。
- Flo Edelmann氏は、以前WikiユーザーAjojo氏が提案していた、店舗などで再利用可能な包装を提供しているかや、利用できるかという情報のタグ付け提案を復活させました。現在、再び意見を募集しています。
コミュニティ
- bo_hot氏は人道支援マッピング活動を進めるためのデザイン検討会を開催しました。その結果、マッピング参入障壁が高いなどの課題があることを提示しました。
- OSMザンビアは、Facebook Community Impact Micrograntからの支援金を得て、ルサカ(ザンビア)で急速に拡大しているゴミ収集地域をマッピングし、ゴミの収集と処理事業の支援を行いました。
- HOTは、ウガンダの農村部における実地疫学と患者の追跡調査を改善するため、地元住民の知識とオープンソースの地理空間情報マッピングツールを活用しています。
- 東アフリカと南アフリカの4つのコミュニティが、Facebook Community Impact Micrograntを受け取ることになりました。
- 2021年の国際女性デーと女性史月間を記念してHOTコミュニティワーキンググループは2つのウェビナーを開催しました。
OpenStreetMap Foundation
- FLOSSKはコソボ共和国内の村や集落のマッピングを実施し、中間報告書を公開しました。活動では学生向けオンラインマッパソンなども実施されました。この活動はOSMFの少額支援金で実施されています。
- Quincy Morgan氏とOSMF理事会は、Quincy氏がiD開発から手を引くことを共同発表しました。iD開発を引き継ぐ人を探す予定です。
- OSMFワーキンググループや特別委員会からの要請で、OSMFのNextcloudサーバが立ち上げられました。オンラインオフィスアプリOnlyOfficeなど様々なツールが利用できます。
- Mateusz Konieczny氏は視覚障碍者向けの立体触地図作成プロジェクトの中間報告書を公開しました。合板をレーザーカッターで加工し、OSMデータから立体的な地図を作成する計画です。このプロジェクトはOSMFの少額支援金で実施されています。
地図
- デュッセルドルフ(ドイツ)のフュルステンウォールの駐車場地図
- tom79氏は、自分用ハイキング地図を印刷できる様々なサービスを紹介しています。紹介記事ではGeoportalの他に、OSMデータを利用しているMaperitive、MOBACやMyOSMaticでのハイキング地図の印刷についても書かれています。
ソフトウェア
- 坂ノ下氏が「まち歩きマップメーカー」のバージョンアップを発表しました。階段や街灯、貯水槽などの表示ができるようになったほか、WikipediaへリンクするQRコードや概要が表示される機能も追加されています。また、いくつかの地物のアイコンを提供してくれる人を募集しています。
- Bryce Cogswell氏は、新しいiOS向けエディタのベータ版、Go Map!! to TestFlightを公開しました。バージョン2.1.3で搭載された機能に文字認識モジュールがあり、
opening_hours
の値を入力するために使うことができます。
プログラミング
- MapActionとHeiGITは、人道的地図作成を支援するために、さらなる研究、開発、教育、アウトリーチ、そして資金調達で協力をしています。現在計画されているプロジェクトの中には、人道的活動でのOSM分析を行うHumanitarian OSM Stats、OSMのデータ品質の評価と改善を行うohsome quality analystがあります。
- Mapboxは、新しく水深タイルセットとスタイルのリリースをアナウンスしました。地図開発者達はこのタイルやスタイルを使って海洋地図に水深に関する情報を追加できるようになります。
- Max Weber氏がYoutubeチャンネルで公共交通機関検索用ツールTrufiについて解説しています。
ご存知でしたか?
- JOSMプラグインPhoto Geotaggingを使うと写真に座標データを書き込むことができます。
その他の “ジオ” な事柄
- ソフトバンクが傘下の特別目的買収会社とMapboxを合併して上場することを交渉中であるとSkyNewsが報じました。この取引によりMapboxの評価額は15-20億ドルになる見込みです。なおソフトバンクはGrabにも出資しており、OSM関連の企業活動はMapboxだけではありません。
- AIで生成された「偽衛星写真」は国家安全保障上の脅威になる可能性があることが指摘されており、ワシントン大学では偽衛星写真の生成に関する研究を実施しています。
- Edgar N. Gilbert氏が考案した不思議な地球儀をJason Davies氏が紹介しています。トリックにすぐ気が付きましたか?
- Henry Quinney氏は、サイクリングコンピューターのエントリーモデルベスト3の2021年版を紹介しています。
まもなく開催
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Anne Ghisla, Climate_Ben, Nordpfeil, k_zoar, muramototomoya.