週刊OSM 574

2021/07/13-2021/07/19

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一日何時間マッピングしてますか? [1] | © Jennings Anderson |

マッピング

  • ドイツのマッパー達は、ドイツ西部で発生した洪水にどう対応するかについて、ドイツ語フォーラムドイツ語メーリングリストで議論しています。長期間利用できない道路、一時的に利用できない道路、被災地域の建物について、どのようなタグ付けをするか、編集を行うかといったことが決められています。
  • Mark Altaweel氏はOpenStreetMap上での地図の破壊行為に対抗する取り組みについて書いています。記事では地図の破壊行為とは何か、それらを修正したり防止したりするために、どのような取り組みがあるかを説明しています。
  • jake-low氏は、ワシントン州の天然資源局が公開しているLiDARデータを、iDエディタで使う方法を説明しています。通常の航空写真などでは樹木によって隠れている小川やハイキングコースも、LiDARデータを使った画像では見つけやすくなっています。
  • MKnight氏は、先日行われたleisure=bathing_placeへの投票で、反対票の中にあった意見のいくつかに疑問を投げかけています。
  • Philippe Lacour氏によると、OSM上にあるオブジェクト数は、世界総人口よりも多くなっているそうです。
  • portalaventura氏は、なぜApple社のマッパーが、まっすぐなはずの道路を曲げているのか尋ねています。
  • ワルシャワ(ポーランド)の建物データを、ポーランド政府が公開しているデータセットBDOT10kの建物形状に置換えるプロジェクトを進めているsyntex氏が、現在の状況を紹介しています。
  • 次の提案で意見を募集中です。
    • cultivated=no/semi/fully: natural=scrubのサブタグとして、手入れされている低木の状態を詳しくタグ付けする提案。
    • tennis=wall: テニスの練習をするために壁打ちができる壁へのタグ付け。
    • headlight=*: 時間帯に関係なく車両が前照灯を点ける必要がある場所へのタグ付け。

コミュニティ

  • 1日に何時間くらいマッピングを行いますか? Jennings Anderson氏はマッパーが編集に費やす時間を調査しました。
  • Nama氏は今年初めにHOTのアジア・太平洋地域ディレクターに就任しました。地域コミュニティをつなぐOpen Mapping Hub活動に関する抱負を述べています。

OpenStreetMap Foundation

  • OSM運営チームは、タイルサーバーの利用ポリシーに反し、tile.openstreetmap.org から大量のダウンロードが行われるのを防ぐため、自動的にアクセスをブロックする仕組みを導入し、負荷の13%をかけていた、0.001%のユーザーによるアクセスが遮断されました。

イベント

  • DeBigC氏は今年のSotMを聴講した感想を述べています。講演の間の休憩時間が長すぎたこと、事前チケットがないと質問ができなかったことなどの欠点はあったものの、発表内容は良質で全体として良い大会であったとのことです。
  • Paul Norman氏はSotMで標準レイヤ―に関して発表した内容をブログにまとめました
  • State of the Map 2021のアカデミックトラックの講演要旨集が公開されました。
  • Ilya Zverev氏はSotMを聴講し、10年前と比べて大きな変化がないようだと印象を述べています。ただ個別のプロジェクトでは興味深いものもあると述べ、幾つかの発表をピックアップしています。

教育

  • AngocA氏は、コロンビアの地図をどのように改善していくかというJuanMelo氏からの質問に答えています。

OSM人道支援

  • HOTはデータ品質インターンシップの募集を開始しました。フルタイムの有給で、12週間にわたり地理空間ツールのトレーニングを受け、編集の検証を行えるようになることを目指します。
  • HOTの災害サービスチームは、新しいランディングページを立ち上げました。このページでは、重点的に取り組んでいるタスク領域の詳細な地図が表示されます。このページではKonturの地図が使用されています。
  • HOTサミットが11月22日にオンラインで開催され、現在発表者を募集中です。発表申し込みの締め切りは8月10日です。

地図

  • team2019alpaca氏はローレンス市(ニュージーランド)のウォーキングマップを作成しました。観光案内所にプリント版を置くことを関係者と協議中です。

ソフトウェア

  • Google Summer of Codeに参加中のDarkshredder氏は、Nominatimの機能改善に取り組んでおり、中間報告書を作成しました。検索結果に誤りがあった場合にフィードバックを報告する機能を作成し、テスト版を公開しています。

リリース

  • iOS向けのOsmAnd バージョン4.0がリリースされました。記録されているGPSトラックを利用して、より良い経路案内をできるようにしたり、AndroidとiOS間で設定やデータ、地図をエクスポート・インポートできるようになり、CarPlay連携時にフリーズする問題の修正などが行われています。

その他の “ジオ” な事柄

  • 土壌や気候データをもとに、マジックマッシュルームの生育に適した地域をマッピングした地図
  • ポーランドでは2022年1月1日から10地域が境界を変更して市に格上げされる予定です。
  • オランダの「スクールバス」をご覧ください。
  • オーストラリアの古地図と標高データを組み合わせた地図を4DMAPART作成しました(立体地図のように見えますが、平面地図です)。印刷地図はショップで購入することもでき、日本地図も販売されています。
  • スコットランドの山岳地帯の保全を行っている2つの主要なNGOは、Googleマップで案内される登山ルートが、不適切で危険なものであることについて、懸念を表明しています。
  • Lyftのエンジニアリングブログでは、彼らのモバイルアプリが、キャッシュした地図データ(おそらくOSM)とGPS測位の結果をマップマッチングし、利用者であるドライバーに制限速度を表示している方法を説明しています。
  • Meaghen Brown氏はエッセイの中で、地図は本質的に不正確であることを説明しており、地図を過信せず、利用者は地図のデータソースに注意すべきだと言っています。

まもなく開催

場所名称Online開催日
OSM Africa Monthly Mapathon: Map Nigeria osmcalpic2021-07-02 – 2021-08-02
BudapestHekkezés-fagyizás a Római parton, séta a zöldben (személyes!) osmcalpic2021-07-26flag
BremenBremer Mappertreffen (Online) osmcalpic2021-07-26flag
Ville de Bruxelles – Stad BrusselVirtual OpenStreetMap Belgium meeting osmcalpic2021-07-27flag
AubièreRencontre OpenStreetMap Clermont osmcalpic2021-07-28flag
ZürichMissing Maps Zürich Mapathon osmcalpic2021-07-28flag
DüsseldorfDüsseldorfer OSM-Treffen (online) osmcalpic2021-07-28flag
[Online] OpenStreetMap Foundation board of Directors – public meeting osmcalpic2021-07-30
臺北市COSCUP 2021 OpenStreetMap x Wikidata 開放內容議程軌 osmcalpic2021-07-31flag
Ogresgala pagastsOgresgala kartēšanas pasākums osmcalpic2021-07-31flag
City of WestminsterMissing Maps London Mapathon osmcalpic2021-08-03flag
Landau an der IsarVirtuelles Niederbayern-Treffen osmcalpic2021-08-03flag
Nordrhein-WestfalenOSM-Treffen Bochum osmcalpic2021-08-05flag
OSM Africa Monthly Mapathon: Map Tanzania osmcalpic2021-08-06
臺北市OpenStreetMap x Wikidata Taipei #31 osmcalpic2021-08-09flag
ZürichOSM-Treffen Zürich osmcalpic2021-08-11flag
OpenStreetMap Michigan Meetup osmcalpic2021-08-13

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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