2021/07/06-2021/07/12
[Actual]
- ドイツを中心に欧州では豪雨による洪水で多数の死者が発生しました。自然災害管理の専門家であるKai氏は、被害地域での道路交通不可などは一時的な状態であるためOSMに反映するのは止めるよう呼び掛けています。
私たちについて
- 記事訂正:先週(#572)お伝えした、StreetCompleteで出されるクエストから、データ品質分析のために選ばれたクエストの完了率を表示するウェブツールStreetCompletenessを作成したのはTobias Zwick氏ではなくWieland Breitfeld氏でした。訂正してお詫び申し上げます。嬉しいお知らせ:韓国のマッパーであり、WeeklyOSMチームのメンバーでもあるDonga Hwang(別名LuxuryCoop)氏が兵役を終えたことで、先週から朝鮮語版が復活しました。😉
マッピングキャンペーン
- TomTom社はOSMデータ品質改善にMapRouletteを活用することをアナウンスしました。アフリカを対象にしたチャレンジが5つ作成されていますが、7/18時点ではタスクが登録されておらず、随時更新するとのことです。
- Edoardo Neerhut氏は、OSGeoオセアニアがOSM関連活動に2500豪ドルの資金提供をすると発表しました。
- スイスOSM協会が行っている7月の月間プロジェクトは、キャンピングカーで泊まれるキャンプ場や宿泊施設のデータ改善です。詳細な手順はWikiページで説明されています。
- 英国の2021年第3四半期プロジェクトは、観光関連地物のマッピングになりました。ホテルやキャンプ場、公共交通機関とその周辺、歩道や歴史に関係ある場所といった旅行者との関わりの深い地物がマッピングの対象です。
マッピング
- オーストリアで山の名称の付け方について議論されています。山全体としての名前はSchneebergですが、山頂の名前はKlosterwappenです。natural=mountain_rangeを使う案も挙げられていますが、現時点ではこのタグはレンダリングされません。
- AngocA氏がOSMの地図メモ機能についてまとめています。適切な地図メモの作成方法や、コロンビアにおける地図メモの状況について述べられています。
- PkBuzios氏は大学から商業地に転用されたSeale-Hayneキャンパスをマッピングし、経緯をまとめました。
- 下記のタグが提案されており、意見を募集中です。
defensive_structure=*
:歴史的な城や現代軍事拠点の防御構造の種類。man_made=video_wall
:大型デジタルサイネージbarrier=cycle_barrier
の詳細情報。通路幅などの情報を追加して、カーゴバイクや車いすが通行できるか判断する材料となります。
- 下記の投票が実施されました。
leisure=bathing_place
:河川などで水に入ることができる水浴び場。反対多数で否決されました。building=fire_lookout
andemergency=fire_lookout
:火の見櫓。賛成多数で可決されました。- survey_point:*:三角点などの測量点(man_made=survey_point)の詳細。賛成多数で可決されました。
コミュニティ
OpenStreetMap Foundation
- エンジニアリングワーキンググループが、新しい運営方針の検討を再開しました。OSMF理事のMikel Maron氏は、新しい運営方針の草案を示してフィードバックを求めています。
イベント
- Martijn van Exel 氏は、タスクベースのOSMツール(StreetComplete、MapComplete、MapRoulette)に関してState of the Map 2021で発表された内容についてレポートを書きました。
OSM research
- Oliver Fritz氏らは人口などの統計データとGTFSデータを使って、OSMのバスルートデータが何割入力されているのかを予測した論文を発表しました。この研究は2021 AGIT symposiumでも報告されます。
- Godwin Yeboah氏らはスラム街のリモートマッピング精度に関する論文を発表しました。建物の密度や屋上建築の様相によって精度は大きく異なり、イバダン市(ナイジェリア)のスラム街はリモートマッピングで精度よくマッピングできたが、カラチ市(パキスタン)ではマッピングの精度が悪く現地調査でほとんどの建物データを作り直す必要がありました。
- Michael Szell氏らは都市の自転車レーンを効率的に整備していく順番をシミュレーションした論文を発表し、可視化ツールを公開しました。道路ネットワークデータにOSMが使われています。
OSM人道支援
- OpenMap Developmentタンザニア等の団体は政府関係者とワークショップを開催し、災害管理のためのデータ活用について協議しました。ワークショップではOSMデータの活用についても紹介されました。
- OpenMap Developmentタンザニアは国内でOSM活動をおこなっている7団体に少額支援金を支給することを発表しました。
- OpenMap Developmentタンザニアはドローンの活用に関するワークショップを開催しました。
- HeiGIT、TdLab Geography、GIScience研究グループは、熱波で特にリスクに晒されている人々を支援するHEALプロジェクトに協力しています。
オープンデータ
- スタートアップ企業のGeoalertは、OSMのマッピングに利用するため、機械学習を使ってMapboxの新しい衛星画像から建物の形状データを作成しました。彼らは生成された建物データとOSMを比較し、ロシアの中でチェチェンのOSMデータが最も乏しいと判断し、その理由を説明しています。
ソフトウェア
- AntoJvlt氏は、Nominatimのデータベースを分析して疑わしいデータを抽出し、その結果を表示して修正できるようにする「Nominatim QA Analyser Tool」プロジェクトの状況を報告しています。
- Baato氏は、任意の場所でのマッピング状況を、現在と過去で比較できるツールのベータ版を発表しました。
- hauke-stieler氏の開発したGeoNotesは、フィードバックを受けていくつかの変更が加えられました。主に、データをGeoJSONでエクスポートする機能やメモをリスト化する機能、GitHubアカウントがなくても電子メールでフィードバックを送れる機能の追加などが行われています。
- goodudetheboy氏は、営業時間のタグを検証するOpeningHoursEvaluatorの開発進捗と、今後の見通しについて報告しています。
プログラミング
- rainerU氏は、bashシェル上で、任意の範囲にあるMapillary画像のシーケンスをダウンロードし、ガーミンデバイスの地図にオーバーレイ表示できる形式に変換する方法を紹介しています。
- Ujaval Gandhi氏はGDAL学習用教材を公開しました。
- Facebook社はOSMデータの品質を社内チェックしたデータDaylightを公開しています。Yunzhi氏は品質チェックで実施している内容を解説しました。
ご存知でしたか?
- Martin Raifer氏が開発したosm-tile-access-log-viewerを使うと、OSMのアクセス数が多い地域を調べることができます。
メディア掲載
- カーブが多くオートバイで走るのが楽しい道路を探すツールCurvatureを開発したAdam Franco氏が Addison County Independent のインタビューを受けてCurvatureを開発した動機について語っています。
その他の “ジオ” な事柄
まもなく開催
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Climate_Ben, SK53, TheSwavu, derFred, k_zoar, muramototomoya.
Hello, Africa OSM,
Here is some additional clarity for our Africa QC projects that I hope can be helpful!
Additional, challenge-specific information for proposed fixes and/or tag updates appears within each challenge description. And, it is possible that some challenges will occasionally show only a few or no tasks, but this is temporary. We will update these challenges as new data becomes available—simply check back in a few days.
(Veuillez accepter mes excuses pour ne pas avoir écrit en français.)