週刊OSM 756

2025/01/09-2025/01/15

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バンドン市公共交通リアルタイムマップ [1] | © Bandung City Government | map data © OpenStreetMap Contributors

マッピング

  • 以下のタグ提案で意見を募集中です。
    • catenary_mast:*=*:電車に電力を供給する電力線を支える電柱
    • pratictioners=*:施設に在籍する専門職の人数を指定するタグ。病院、法律事務所に勤務する医者、弁護士の人数をタグ付けすることなどが想定されています。
    • contact_line=*:電車への電力供給方法を指定するタグ。架線式や第三軌条方式などを指定します。

コミュニティ

  • Markusさんは、OSMデータの座標の精度について議論しています。OSMでは座標は小数点以下7桁(赤道付近で約10cmの精度)で保存されていますが、15桁(約0.0000001ミリメートル)の精度で記録するGISアプリもあります。
  • LySioSさんは、OSMに関するなぞなぞを出す「オープン・クイズ・マップ」をフォーラムで開催しています。
  • OSMへの適切な帰属表示がない利用事例がgithubにまとめられていることをJosh Glennさんが紹介しています。OSMフランスにも類似のまとめがあります。
  • Nick Doironさんは、言語別フォントの必要性について議論しています。nameタグに使われている文字を調査したところ、クロアチアなどで使われているグラゴル文字のフォントなどを追加する必要があることがわかりました。
  • OSMユタは2024年の活動をまとめました。ユタ州では、歩道11,246 km、道路3,115 km、建物67,998棟などが新しくマッピングされました。また、OSM米国や外部イニシアチブとの連携も強化されました。
  • SeverinGeoさんは、OSM属性をフランス語に訳したデータセットの提供を始めました。このデータセットは、フランス語圏のアフリカの国での利用が想定されており、随時更新されます。
  • DieterdreistさんとSomething Bさんは、OSM wikiにアップロードされた写真の中で、著作権が不明なものがある問題について議論しています。著作権が不明な写真が使われていた場合、wikiページから写真を単に削除するのではなく、適切な写真に置き換える方針となりました。
  • Gregory Marlerさんは、Every Doorアプリの解説動画公開しました。
  • Ilyaさんは、2024年のOSM開発者コミュニティにおける進展をまとめました。OSMホームページのダークモード対応、Roman Deevさんによるbetter-osm-org活動、Kamil MonichさんによるOSM-NextGen活動などがピックアップされています。

OpenStreetMap Foundation

  • OSMドイツのルート検索サーバにnine社が資金提供することをFOSSGISが発表しました。
  • OSMF地域支部ワーキンググループは、OSMF連携スキームの進捗について報告しました。
  • OSM運営チームは、2台のタイルレンダリングサーバーを停止することを報告しました。これにより、豪州、ニュージーランド、東南アジアなどからOSMタイルへのアクセスが遅くなることが予想されます。

イベント

  • Dennis Raylin Chenさんは、バングラデシュで開催されたSotMアジア2024に参加した感想をまとめました
  • Antonio Laranjeiraさんは、2024年12月にベレン市(ブラジル)で開催されたSotM LatAm 2024の講演とワークショップの概要をまとめた記事を発表しました。

OSM research

  • Philipp Mascherbauer氏らは、OSMデータと衛星写真を機械学習することにより、建物に設置された太陽光発電システムを検出する手法を開発しました。成果やソースコードはGithubで入手可能です。
  • Evelyn Mühlhoferら(ETHチューリッヒ工科大学)は、OSMデータ抽出ツールosm-flexを開発しました。このツールは、スタンドアロンで動作し、軽量で、柔軟性が高いことが特徴です。気候リスクを評価した学術論文などで利用されています。

OSM in action

  • [1] バンドン市は、OSMデータを用いた公共交通リアルタイムマップを公開しました。
  • ドイツの野鳥マップがNABUのウェブサイトに掲載されました。鳥の種類、生息場所の数、生息数などの指標を地域ごとに見ることができます。

ソフトウェア

  • Andy Allanさんは、Thunderforest.comで提供しているベクタータイルが60分間隔で最新データに更新されるようになったことをアナウンスしました。
  • gre-42さんは、自動車ラリーゲームMGameを開発しました。OSMデータを使って生成されたルートを走ります。
  • マッピング活動におすすめのQGISプラグインを紹介する記事がGeoawesomeに掲載されました。
  • OSMの履歴データを抽出・分析するohsome APIのPythonパッケージであるohsome-pyのバージョン0.4.0が公開されました。

プログラミング

  • Yasunori Kirimotoさんは、”BBOX Server”ツールを使うことで地理空間データサーバを簡単に構築できることを紹介しています。
  • Terence Edenさんは、OpenFreeMapMapLibre GL JSを使って地球儀状の地図にピンをクラスター表示する方法を説明しています。
  • Bertさんは、スペインのオルデサ峡谷の3Dマップを作製した手順を解説しています。国の標高データ、OpenFreeMapのベクタータイル、OSMの道路データを統合して作成されました。
  • Swiggy(インドの食品配達会社)は、配達ルートの管理にOSMを使っています。OSMデータベースの信頼性を上げるため、OSM道路品質の評価道路データの欠陥の検出について技術ブログを公開しました。
  • Andrii Holovinさんは、”geometry”データ型を導入することを提案しています。”geometry”データで変更セットの範囲を指定することで、履歴のチェックやデータの取得が簡単になると考えています

リリース

  • Anna Zanchettaさんは、CAPTCHAの地図版であるMaptcha開発しています。開発状況をFOSDEM 2025で発表する予定です。
  • react-leafletのバージョン5.0.0が公開されました。破壊的変更として、React v19がピア依存となったこと、LeafletProviderがコアパッケージから削除されたことが挙げられます。
  • PanoramaxのAndroid用アプリ Babaバージョン1.4.0が公開されました。アップロード進行度の表示やアップロード失敗時のリトライ機能が追加されました。

ご存知でしたか?

  • ウェブショップkinderkiez.netでは、OSMデータでポップな地図画像を作り、その画像を使った子供用プレイマットを注文することができます。

その他の “ジオ” な事柄

  • コペルニクス・ブラウザーを使うと、欧州が運用する地球観測衛星のデータを閲覧することができます。
  • Steffen Knoblauch氏は、地理空間ビッグデータを用いて、蚊の分布および刺咬リスクを予測する論文を発表しました。
  • Frédéric Cantatさん(フランス国土地理院)は、国の住所データセット提供プラットフォームが改善されたことを紹介しています。
  • ポケモンGOが大規模アップデートされ、ポケソースの変更や地図の更新がありました。ポケモンGOの地図にはOSMデータが使われており、大規模更新は2022年以来となります。
  • Christopher Beddowさんは、ストリートビュー撮影の歴史について概説しています。1978年にアスペン市(米国)で4つの車載カメラで撮影した事例に始まり、道路調査などでの活用を経て、GoogleストリートビューやMapillary、Panoramaxといったサービスの登場に至っています。さらに、LiDAR技術などの進展によって3Dマップなどへの発展も期待されます。

まもなく開催

場所イベント名オンライン開始日国・地域
Comuna 13 – サン・ハビエルJunta OSM Latam – Inicio de organización del SotM Latam 2025 Medellín 2025-01-18flag
UtrechtNieuwjaarsborrel OSGeo.nl, OSM.nl en QGIS Gebruikersvereniging Nederland 2025-01-19flag
Panoramax monthly international meeting 2025-01-20
ハノーバーOSM-Stammtisch Hannover 2025-01-20flag
Missing Maps ロンドン: (Online) Mid-Month マッパソン [eng] 2025-01-21
リヨンRéunion du groupe local de Lyon 2025-01-21flag
ボン184. OSM-Stammtisch Bonn 2025-01-21flag
サンノゼサウスベイ・マップナイト2025-01-22flag
LüneburgLüneburger Mappertreffen 2025-01-21flag
リューベック149. OSM-Stammtisch Lübeck und Umgebung 2025-01-23flag
OSMF エンジニアリングWG会議 2025-01-24
シャンベリMapathon en ligne saison 24/25 CartONG 2025-01-27flag
Stadtgebiet BremenBremer Mappertreffen 2025-01-27flag
БеоградSrbija OpenStreetMap okupljanje 2025-01-28flag
ベルリンOSM-Verkehrswende #65 2025-01-28flag
MapRVA Map & Yap 2025-01-30
デュッセルドルフデュッセルドルフ OpenStreetMap-Treffen (online) :osmcalpic:2025-01-29flag
イズリントン・ロンドン特別区GeoMob London 2025-01-30flag

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Raquel Dezidério Souto, Strubbl, derFred, mcliquid, miurahr, muramototomoya.

7 Replies to “週刊OSM 756”

  1. Die Genauigkeit am Äquator zwischen den Längengraden ist 1.1cm in OSM (7 Nachkommastellen), und verbessert sich mit zunehmendem Abstand noch weiter. Das kann man leicht selbst ausrechnen, Erdumfang am Äquator / 360 / 10.000.000.

    1. ich habe spaßeshalber auch noch ein paar andere Städte angesehen, in Rom ist die Genauigkeit mit 7 Stellen nach dem Komma 8mm, in München wie in Berlin 7mm, in Kiel 6mm und in Spitzbergen 2mm.

      1. yes, it only relies to the east-west direction, and no, it’s 1.1cm and not 11 cm with 7 digits, see the link you provided or do the math

    1. Danke Alex, interessant – vllt in der kommenden Wochennotiz als Ergänzung. 😉