週刊OSM 389

2017/12/26-2018/01/01

Lighthouses

ヨーロッパにある灯台(OpenStreetMapのデータから) 1 | © OpenStreetMap Contriubutors © map_creator

私たちについて

  • 読者の皆様、あけましておめでとうございます。2018年の活動に入る前にOpenStreetMap Blogで2017年の出来事を振り返ってみましょう。今回新たにWeeklyOSMのチームメンバーになったbjoern_m氏とTordanik氏を歓迎します。あなたもWeeklyOSMの記事作りに興味はありませんか? あなたのご参加をお待ちしています。

マッピング

  • iDエディタは自己交差するウェイを必ずエラーとして表示するかどうかをBryan Housel氏が尋ねています。この質問についてGitHubにissueが用意され、ここでコメントすることができます。
  • 非常駐車帯バスベイ(バスの乗降のために道路が広がっている部分)は物理的形状が非常に似ているにも関わらずタグ付けの構造が異なることについてVolker Schmidt氏が疑問に思っています。
  • ドイツ語フォーラムで、住所は建物の入口ノードに付与するのか、建物の輪郭ウェイに付与するのか、議論が続いていますが結論は出ていません。

コミュニティ

  • Daniel Koć氏はOSMの標準地図スタイルOSM-Cartoの新しい編集者を呼び込むにはどうしたらいいか尋ねています。GitHubにはビギナー向けのタグが付けられたissueがあります。
  • SomeoneElse氏はOSM-Cartoへ新しい貢献者のためにプルリクエストを送る詳しい手順をユーザー日記に書きました
  • 第6回State of the Map Franceは6/1-3にボルドーで開催されます。
  • ミネソタ大学の研究者達はOpenStreetMapマッパーのマッピング活動を調査しました。
  • James Derrick氏はOSMの編集を続けてきた10年間でマッピングやソフトウェア、テクノロジーがどのように変化してきたかを書いています。
  • Joost Schouppe氏は地図メモに関する分析を行いました。とりわけMAPS.MEの影響について論じています。
  • Redditユーザーのmap_creator氏はOpenStreetMapにマッピングされている灯台を表示した画像を投稿しました。どの灯台がマッピングされていないかというフィードバックが続いています。

OpenStreetMap Foundation

イベント

  • 新年の「書き初め」はお決まりですか? 関東関西でそれぞれ継続的に開催されているマッピングパーティーは新年も引き続き開催されます。

OSM人道支援

  • Tasauf氏がBHOOT(バングラデシュOSM人道支援活動チーム)の活動内容について解説記事を書きました。BHOOTはBOIL(バングラデシュオープンイノベーションラボ)が人道支援活動実施のために作った団体です。

ソフトウェア

  • routing.openstreetmap.deにルート検索サービスOSRMが導入されたことがMichael Spreng氏からアナウンスされました。OSRMは自転車、歩行者、自動車向けのルート検索が可能です。本サーバはFOSSGIS(OSMFドイツ地方支部)によって運営されており、ルート検索サービスは企業ではなくコミュニティにより運営されるべきであるとMichael氏は述べています。
  • marcusyoung氏のGitHubにisochronesを使ったOpenTripPlannerのチュートリアルがあります。

プログラミング

  • Mapzenが2018年1月末で運営を終了します。Mapzenから他のサービスに移行するためのガイドラインとして、代替サービスがこちらで紹介されています。なお、ルート検索ライブラリValhallaの開発者はMapbox社に移籍するとのことです(Mapbox社は現在ルート検索ライブラリとしてOSRMを使用しています)。
  • Stefan Keller氏は企業がOSMに自身の企業情報を簡単に入力するためのツールをスイスのメーリングリストで紹介しています。彼はツールに関するフィードバックを求めています。
  • ドイツでGoogle インパクトチャレンジ(GIC)が開催されます。GICでは市民活動をテクノロジーで支援するアイディアに対して資金が提供されます。応募締め切りは2018/1/10です。なお日本では2015年に実施されました。
  • OSMは2018年もGoogle Summer of Codeのメンター組織に申請しました。

ご存知でしたか?

  • ベルギーとオランダは国境の変更に同意しました。両国はマース川(ムーズ川)が国境でしたが、1961年に川が直線化されたため、国境が不整合状態となっていました。今回の国境変更では、オランダの土地が13.28ヘクタール増えることになりますが、警察管轄や土地管理などが簡単になり、両国とも得るものは大きいようです。なおOSMは言うまでもなく最新状態です。
  • 2018年3月にドイツOSMの第9回、FOSSGISの第13回会議がボンで開催されます。

その他の “ジオ” な事柄

  • 6/18-22にモンペリエ(フランス)でGEOBIA’ 18が開催されます。世界中で地球環境問題の科学的研究が発展することを目指し、ビッグデータとオープンソースのソリューションに重点が置かれ、若手研究者をサポートする目的で開催されるイベントです。
  • オープンソースの人工衛星が宇宙に打ち上げられ、軌道に乗ったことがドイツ最大のハッカー会議34C3で発表(自動翻訳)されました。
  • Swiss Confederation mapには、スイス国内の公共交通機関の現在地や遅れがすべて載っています。データはAPI経由で取得可能です。
  • ロンドン路線図ベルリン路線図風に描いてみた

まもなく開催

場所名称開催日
パッサウNiederbayerntreffen2018-01-08germany
リヨンRencontre libre mensuelle2018-01-09france
ナントRéunion mensuelle2018-01-09france
レンヌ10 Jan.2018-01-10–2018-01-11
Réunion mensuelle2018-01-10france
ベルリン115. Berlin-Brandenburg Stammtisch2018-01-11germany
東京東京!街歩き!マッピングパーティ:第15回 品川神社2018-01-13japan
京都市幕末京都マッピングパーティ#01:京の町家と大獄と2018-01-13japan
ブリスベンBrisbane Photo Mapping2018-01-13australia
ケルンKöln Stammtisch2018-01-17germany
トゥールーズRéunion mensuelle2018-01-17france
レオーベンStammtisch Obersteiermark2018-01-18austria
UrspringStammtisch Ulmer Alb2018-01-25germany
リューベックLübecker Mappertreffen2018-01-25germany
エッセンMappertreffen2018-01-28germany
ローマFOSS4G-IT 20182018-02-19-2018-02-22italy
ケルン・ボン空港FOSSGIS 20182018-03-21-2018-03-24germany
ポズナンState of the Map Poland 20182018-04-13-2018-04-14poland
ボルドーState of the Map France 20182018-06-01-2018-06-03france
ミラノState of the Map 2018 (international conference)2018-07-28-2018-07-30italy

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by SK53, Spanholz, derFred, k_zoar, muramototomoya.