2022/05/31-2022/06/06
マッピングキャンペーン
- ブルキナファソで精力的にマッピング活動を行っていた地理学者のInnocent Dibloni Soungalo氏が、若くして急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。
- OSMポーランドは、視覚障碍者団体とOSMデータの活用について協議を始めました。ヒアリングの結果、建物の入口、横断歩道、階段などのOSMデータを活用していることが分かりました。今後、データを拡充したうえで、音声ナビの開発に取り組む計画です。
マッピング
- ウクライナでは、歴史的建造物が被災した場合に備えて、ボランティアチームが歴史的建造物の3Dスキャンを進めていることをフランスの通信社AFPが報じました。過去には、フランスのノートルダム大聖堂の3Dスキャンデータが再建に活用された事例があります。
- Franjo Lukezicさんは、OSMの編集前と編集後を比較するGIF画像を作成する手順を説明しています。
- 日本のplaceタグの改定案が投票中です。締め切りは6月16日です。
コミュニティ
- Djirilさんは、1ヶ月のマッピングで学んだ内容をまとめました。まずwikiを読むことが大切であることや、Osmoseなど便利なツールがあることなどを述べています。
- OSMフランスは電力会社Enedisと協力して、電柱のマッピングを呼びかけています。現時点では、2400万本のうち約100万本がマッピングされています。
- UN Mappersが選ぶ今月のマッパーは、マリでマッピングをおこなっているYacouba Diarraさんです。
OpenStreetMap Foundation
- OSMF理事会は、会員登録するための条件を変更しようと検討しています。会員登録には15日以上のマッピング実績があること、会費免除申請には過去一年で42日以上のマッピング実績があることなどを追加する計画です。
- ユーザのCristoffsはOSMF理事会への公開書簡を日記エントリとして(この号に続く )執筆し、ここ でコメントしたEWGや、ここで間接的にリポジトリの著者 などから多くのコメントを集めました。
重要な要望は、スタイルは地図作成の問題に関係なく新しいタグの表示に対するコミュニティの要望を反映すべきであり、OSMF理事会(現在はスタイルが示す内容を直接義務付けていない)は’標準’スタイルが持つ特別なステータス(OSM自身によってレンダリングされたり、Fastlyによってキャッシュされたりなど)のために、それを実現すべきであるということでした。取り上げられたトピックには、スタイル作成者の行動(およびその問題がどのように報告されるべきか )も含まれていました。 - OSMFエンジニアリングワーキンググループは、OSMのデータモデルの変更が可能であるか検討を始めました。現在のデータモデルでは、ウェイやリレーションは座標データを持っておらず、大量のノードを参照する必要がありリソースの消費が大きいという問題があります。なお、Steve Coastさん(OSM創設者)は、データモデルの変更は必要ないとの異見を述べています。
イベント
- The State of the Mapワーキンググループは、チケット申し込みページと当日プログラム をSotM 2022 のWebサイトで公開しました。
OSM research
- Google Summer of Code 2022で受け入れられた4つの学生プロジェクトについて
公開されています。
OSM人道支援
- HOT unSummitは、積極的なHOTおよび人道的なオープンマッピング/オープンデータの貢献者とコミュニティメンバーに対して、後援している2つの会議(FOSS4GとSOTM)に参加する旅費のファンドを提供しています。
地図
- AdVワーキンググループの Smart Mappingは、難民支援や将来の応用のための実験として、バイリンガルマップ( (/))を開発しました 。AdVプロジェクトの詳細については、 basemap.de
> と AdV Smart Mappingを参照してください。 - Andy Townsend氏(ユーザのSomeoneElse)は、 観光客向けのミニチュア鉄道と一般鉄道の色を変えたり、水門のアイコンをわかりやすくしたり、車道に沿って設置されている自転車道や歩道の名称を車道と重複して表示しないようにしたり、地図スタイルを改良した内容について日記エントリを書きました。スタイルを適用した地図はここで見ることができます。これらのほとんどは、スタイリングコードを単純に保つためにluaタグ変換を使って行われています。
switch2OSM
- ライドシェアの巨人Grabの行く道を、ビッグテックは、その地図で迷わせたようです。Grab社はOSMをベースに独自の地図システムを構築中で、東南アジアでOpenStreetMapへの最大の貢献者になりそうだ、と報じられています。
オープンデータ
- Cristiano Giovando氏が OpenAerialMap Ver.2の現状を紹介してくれました。
ソフトウェア
- OSMCha では、特定のOSMタグに影響するチェンジセットを検索できるようになりました。たとえば、レストランを作成、変更、または削除したチェンジセットを検索できます。詳細については、Development Seedのブログ記事を参照してください。
- OsmAndが、12周年を記念しててイベントを開催します! Instagramで、旅の物語と一緒にハッシュタグ #12YearsOsmAnd をつけて、旅の写真をシェアしてください。OsmAndがベストフォトを選んで賞を授与します。
- Sammyhawkrad氏は、OpenStreetMapの投稿者が、 Osmoseにより警告されている最も一般的な編集における問題の統計を表示する簡易ツールを 開発しました。
リリース
- Eugene Kizevich氏は、Android用OsmAndのバージョン4.2の新機能の概要を説明しました。マップスタイルの適用、新しいクイックアクションと記録ウィジェットの他に、「OSM Mapperアシスタント」オプションは、fixmeタグ、ノートタグ、低ズームアイコン、水路トンネルという個別のオプションに分割されました。
メディア掲載
- フランスのdataviz社のWeDoDataは、Arteシリーズのヨーロッパ、混乱の大陸
のエピソードについてツイート > しました。
これはヨーロッパの交通問題に対する人間主導の解決策についてのエピソードです。
OpenStreetMapを使って大陸規模の自転車ネットワークを取得し、2014年以降の進化を計算しています。
その他の “ジオ” な事柄
- ジュール・グランディン氏は、Institut national de la statistique et des études économiques(フランス国立統計経済研究所:インセ)のデータ
> を用いて、フランスで人口密度と様々な家畜の密度を比較する一連の地図を作成 > しました。
まもなく開催
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