2021/04/13-2021/04/19
マッピング
- Edoardo Neerhut氏は、MapillaryブログでOpenStreetMapの歩行者向け経路ネットワークの品質について書いており、特徴の異なる5つの都市で、OSMが現地とどの程度一致しているかを分析しています。
- mahdi1234氏は、自身でマッピングした郵便ポストの数、小道や農道の長さ、階段の段数を分析しています。
- ペンザ(ロシア)の地元OSMコミュニティは、わずか数週間でほとんどの建物と住所をマッピングすることに成功しました。住所を持つ建物の数は、8500件から26700件(+214%)と大幅に増加しました。マッピングの過程や結果は、Kachkaev氏のユーザー日記に書かれています。
- ハッシュタグだけしかない変更セットのコメントに対してFrederik Ramm氏が批判の声を上げており、適切なコメントを書くよう呼びかけています。
- 以下のタグ提案で意見を募集中です。
- パーソナルモビリティ:キックボード、電動キックボード、電動カート
railway=preserved
タグは推奨しない扱いで意見を募集していましたが、タグを廃止する方向となりました。なお、置き換え後の推奨タグrailway:preserved=yes
の使用率は上がっていますが、ネームスペースを安易に使っているとの批判もあります。そのためrailway=* + usage=preserved
のようなタグも検討されています。
- 投票中のタグはこちら。
railway:signal:*:shape
:鉄道信号機の外観 (締め切り:5月7日)amenity=clubhouse
:クラブ活動部屋(締め切り:5月5日)
地方支部ニュース
- Jess Beutler氏が米国OSMのプログラムディレクターに就任しました。イベント案などを募集しています。
OSM research
OSM人道支援
- コロラド大学ボルダー校のGloria Urrea氏と、テネシー大学のEunae Yoo氏はHOTと協力し、HOT Tasking Managerのタスクの継続や完了についての調査を行いました。
- セネガルのOSMコミュニティとHealthsites.ioは、HOTからの少額支援金を得て、セネガル全土の病院と診療所をマッピングし、COVID-19への対応を支援しています。
地図
- フィラデルフィア教育委員会はCOVID-19の情報共有のためオンラインダッシュボードを立ち上げました。OSMデータが使われています。
オープンデータ
- ILDAは、ラテンアメリカ諸国それぞれのオープンデータ指標を公開しました。
- Code for Kusatsuは草津市から航空写真をトレースする許可を得ることができました。坂ノ下氏は航空写真をOSMエディタで使えるよう加工し、Wikiページに使い方を書いています。
- Stefan Lehmkühler氏はベルリン警察が提供した自転車事故データを使って、事故による被害額マップを作成しました。死亡事故の場合は1,121,888ユーロ、軽傷の場合は4,959ユーロの被害額として算出されています。
ソフトウェア
- Greg氏は英国食品基準庁のデータをマッピングに活用するツールFHODOTを公開しました。ツールのソースコードも公開されています。
- Johnwhelan氏は、X86系プロセッサ上で、Microsoft社が公開しているオープンソース版JDKを使ってJOSMが動作していることを報告しています。
- 特定の地物を表示したり編集できるMapCompleteの開発者Pieter Vander Vennet氏は、MapCompleteを使ってOSMを編集した人が500人に達したことを発表しました。記事では今年人気の地物についても書かれています。また、コミュニティに対して、独自の地物テーマを作成するよう呼びかけています。
プログラミング
- Stephan Knauss氏はスクリプトtrim_osc.pyのバグ発見および修正を報告しました。このスクリプトは switch2osm などで使われているのでご注意ください。
- Stephan Knauss氏はPostgreSQL JITによるメモリリークを発見しました。 osm2pgsql ではこのJITは無効化されています。
ご存知でしたか?
- OSM Relation Analyzerを使うと、道路リレーションがきちんとつながっているかといった品質チェックができます。
メディア掲載
- コードフォー・シャーロットヴィルでは、OSMを活用して交通弱者向けのナビツール開発に取り組んでおり、歩道・段差・横断歩道・階段などのマッピングを進めています。
- GisloungeにOSM活動を紹介する記事が掲載されました。世界最大規模プロジェクトであること、企業の参加も活発であること、多様性が求められていることなどが紹介されています。
その他の “ジオ” な事柄
- Bitche地区のFacebookページが削除されてしまいました。地区の名称が差別的と判断されてしまったためです。その後ページは復活されました。
- アフリカの1年分の衛星写真をまとめたGeoMADがDigital Earth Africaで紹介されています。雲がない衛星写真を閲覧できます。
- Google Earthに衛星写真タイムラプスが掲載されました。氷河の後退、空港建設、都市開発などの時間的進展を衛星写真で見ることができます。
- ABCニュースの記事によると、クインピー・シャイア市(豪州)市長は、観光客の減少はGoogleマップが原因だと考えているそうです。市内のエロマンガ町の場所が85kmもずれていたり、ストリートビューの画像が10年以上も古かったりしているのです。
- Mapbox Studioで海洋水深地図を作成する方法が紹介されています。
まもなく開催
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Nordpfeil, TheSwavu, k_zoar, muramototomoya.