2020/10/06-2020/10/12
マッピング
- ハイデルベルク大学GIS研究チームは、OSMデータや衛星画像を用いて作成したEU域内土地利用マップOSMlanduse.orgを更新しました。この地図の品質を検証するマッパソンが10月20日に開催されます。
- 英国での第4四半期プロジェクトはAEDマッピングに決まりました。
- Sarah Hoffmann(別名lonvia)氏は、Nominatimがどのように住所検索をしているのかを説明し、今ではOSMの
addr=*
を使って住所を判別しているということを紹介しています。 - Diego Cruz氏は、イベリア半島の南西部で何世紀にもわたって存在してきたアグロフォレストリーとよばれる土地利用をタグ付けするために
landuse=dehesa
を提案しています。 - Andrew Harvey氏の提案した、崖の麓にある浅い洞窟のような海溝部で、悪天候から一時的に避難できる場所をタグ付けする
shelter_type=rock_shelter
への投票が行われています。投票期限は10/26です。洞窟の入り口を示す既存のnatural=cave_entrance
とは区別される別のタグです。
コミュニティ
- k_zoar氏(週刊OSMの編集者)はOSMに参加を始めてから10年間で変更セット数が10000に達したことを機に、これまでのOSM活動をまとめました。
- Thomas Skowron氏は、OSMF少額支援金の対象となったOpenStreetMap Calendarの開発プロジェクトについて中間報告を作成しました。
- Richard Fairhurst氏がツイートでMapbox SDKのライセンス変更に言及しています。
OpenStreetMap Foundation
- 10/2,3に行われたOSMF理事会の議題が公開されました。OSMデータベースが法的に保護を受けることができる欧州連合内への移転の可能性に関する議事録も公開されました。
- Ilya Zverev氏がOSMFによる少額支援金プログラムに対する自身の考えを書いています。
- Simon Poole氏がライセンスワーキンググループから離れることになりました。WeeklyOSMチームからもSimon氏の貢献に感謝します。
地方支部ニュース
- OSM USがOSMF地方支部になったことを受け、Minh Nguyen氏がOSM USのコミュニティのありかたについて書いています。
イベント
- 災害対応および管理のための情報システム国際学会ISCRAMが2021年5月に米国で開催されます。この学会ではGISセッションが設けられます。論文を発表予定の方は12月6日までに投稿ください。
- 11/7にオンラインで開催されるState of the Map Japan 2020の基調講演登壇者が発表され、参加登録も始まりました。
- 11月8日に開催されるFOSS4G Japan 2020 Onlineコアデイのプログラムが発表されました。
- HOT,YouthMappers, Facebook, Microsoftの発表者が、10/19午後4時(UTC)に開催される国連ワールドデータフォーラムで一堂に会します。フォーラムのプログラムはこちらから。オンラインイベントの無料参加登録も受付中です。
OSM人道支援
- OpenMap Development Tanzaniaは、Deltares研究所の協力やドイツ国際協力公社からの資金援助を受け、低コストながら革新的な方法で河川断面調査を行いました。この調査結果は既存の洪水リスクモデルの改善や水害の予防に役立てられます。
地図
- Hartmut Holzgräfe氏は、MapOSMaticインスタンスで生成された地図が13万枚を超えたことを報告しています。ブログ記事ではメール送信の設定修正やスタイルの変更についても触れられています。
- Curvatureは曲がっているOSMの道路形状を分析し、曲がり具合で分類した地図を作成しました。
- 中国内モンゴル自治区の軍事施設には、台湾総統府を模した建物が設置されていることがBloombergの記事で言及されています。Supaplex氏は、台湾総統府だけでなく、台中空港を模した施設も中国が有していると述べています。
オープンデータ
- 10月23日に開催されるデジタル技術カンファレンスDINAconでは、デジタル大賞授賞式が行われます。受賞候補のリストには、JSOMプラグインNeTExや、チューリッヒの交通可視化地図などが挙げられています。
- オランダの地理空間メディアが主催する地理空間大賞に、ノルウェー地図製作局が選ばれました。当局による人道支援プロジェクトや国連での海図作成への取り組みが高く評価されました。
ライセンス
- Nuno Caldeira氏はMapboxが帰属表示をしていないことを不満に思っています。
ソフトウェア
- CyclOSMのバージョン0.3.7がリリースされました。
- Immanuel Scholz氏がJOSMのベータ版を発表してから15年が経ちました。当時は機能の少ないソフトウェアでしたが、既にホームページやWiki、バグトラッカーが用意されていました。
- OSMエディタMapCompleteのバージョンが新しくなったとのことです。
ご存知でしたか?
- 「Map of the Week」で地図が描かれたマンホールについて特集しています。記事ではカラフルな日本のマンホールやマンホールカードも採りあげています。
- OSM USやOSMFの元理事でMapRouletteの開発者であるMartijn van Exel氏はTwitchチャンネルを持っています。
メディア掲載
- 国際ガールズ・デーを記念して、YouthMappersで女性マッパーの活動を紹介する記事がDaily Starに掲載されました。
- 米国議会ではGoogleの地図市場における独占禁止法に関する主張があったとの記事がTheInfomationに掲載されました。
その他の “ジオ” な事柄
- 欧州委員会は、EUオープンデータINSPIREとOSMデータの活用に取り組む研修生を募集しています。
- huma-num社は地図の基礎が学べるオンラインゲームを公開しました。
- プライバシーを重視する検索サービスDuckDuckGoが、ルート検索に対応しました。
- dmontagne氏は、コロンビアの古地図と現在地図を比較した記事をImaGEOブログに投稿しました。
まもなく開催
場所 | 名称 | 開催日 | 国 |
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Cobb Virtual Academy | OSMUK AGM plus presentations | 2020-10-17 | |
ケルン・ボン空港 | 132. Bonner OSM-Stammtisch (Online) | 2020-10-20 | |
リューネブルク | Lüneburger Mappertreffen | 2020-10-20 | |
ベルリン | OSM-Verkehrswende #16 (Online) | 2020-10-20 | |
ノッティンガム | Nottingham pub meetup | 2020-10-20 | |
リヨン | Rencontre mensuelle pour tous | 2020-10-20 | |
ジリナ | Missing Maps Mapathon Žilina #9 (Online) | 2020-10-22 | |
ブレーメン | Bremer Stammtisch | 2020-10-26 | |
アルロン | Réunion des contributeurs OpenStreetMap | 2020-10-26 | |
Salt Lake City / Virtual | OpenStreetMap Utah Map Night | 2020-10-27 | |
デュッセルドルフ | Düsseldorfer OSM-Stammtisch | 2020-10-28 | |
Salt Lake City / Virtual | OpenStreetMap Utah Map Night | 2020-10-29 | |
ロンドン | Missing Maps London Mapathon | 2020-11-03 | |
シュトゥットガルト | Stuttgarter Stammtisch (online) | 2020-11-04 | |
ドレスデン | Dresdner OSM-Stammtisch | 2020-11-05 | |
Online | 2020 Pista ng Mapa | 2020-11-13-2020-11-27 | |
Online | FOSS4G SotM Oceania 2020 | 2020-11-20 |
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by AnisKoutsi, Nordpfeil, NunoMASAzevedo, Rogehm, TheSwavu, derFred, k_zoar, muramototomoya.