Author: weeklyteam

週刊OSM 517

2020/06/09-2020/06/15

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スイスのAEDマップ 1 | © map design CC by xyztobixyz provided by SOSM | map data © OpenStreetMap contributors

[Actual Category]

  • MapillaryはFacebook社に買収されたことを発表しました。

私たちについて

  • 週刊OSMのイタリア語版とロシア語版が翻訳を再開しました。これからもより広くの読者にOSMの情報を届けていきます。

マッピング

  • Frederik Ramm氏は、非常に大きく国をまたぐような変更セットに対して警告を発することの是非について、コミュニティに問いかけています。多くの回答が寄せられているようです。
  • patata氏は、現在の充電ステーションへのタグ付けでは、充電ケーブルを持参する必要があるかどうかを判断できないと言っています。
  • Jack Armstrong氏が、横断歩道をマッピングする際に歩道をつなぐウェイとノードの両方に横断歩道のタグをつけるべきかを尋ねています。
  • Erkin Alp Güney氏は、幼稚園から大学までの教育機関を統一的に扱えるタグ付けルール提案更新しました。
  • Garry Keenor氏は、第三、第四軌条集電方式へのタグ付け提案についてコメントを求めています。
  • pathtrackの違いについてMike Thompson氏が尋ね、多くの人が反応し、興味深い議論が行なわれました。
  • SK53氏がウェールズの歴史的な共同住宅(テラス)のマッピングに関するブログ記事を公開しました。テラスは1800年代に建てられたものもあり、テラスへのアクセス道に道路名がついていないケースがあります。その場合に、道路名に建物名称を入力するといった案を提示しています。なおこの村は”Llanfair­pwllgwyngyll­gogery­chwyrn­drobwll­llan­tysilio­gogo­goch“という名前で有名です。
  • 住所のマッピングを進めるNick Johnston氏がその作業中に、9年前にマッピングされた間違いを発見しました。

コミュニティ

  • ロストック市(ドイツ)ではMapillaryの画像を使ったテストを行なっており、ベンチやゴミ箱といった地物を認識させる精度を向上させるための協力を求めています。
  • Valeriy Trubin氏によるロシアマッパーへのインタビューシリーズです。今回は、スマホ用オフライン地図OsmAndの開発者Victor Sherb氏と、ドローンを使ってサンクトペテルブルク市のオルソ画像作成を進めているSergei Astakhov氏にインタビューしました。
  • Ilya Zverev氏は、ソーシャルディスタンスのために歩道の幅を気にすることについて疑問を投げかけています。

OpenStreetMap Foundation

  • OSMFでの有給職員の採用について議論された、3/21と3/22の理事会議事録が公開されました。
  • 地域支部・地域コミュニティワーキンググループで5/18に行なわれた会議の議事録が作成されました。
  • OSMF諮問委員会の議事録が公開されました。この会議では、諮問委員会メンバーである企業会員(Facebook, Grab, GraphHopper, Mapbox, Esri)に対し、OSMFの人材採用に関するヒアリングが行われました。企業会員側からOSMFに期待する点なども記載されています。

イベント

  • State of the Map 2020がオンライン開催となったことで、発表の形式がどのように変わるかをChristine Karch氏が説明しています。また、Jitsi、Mumble、Big Blue Buttonといったウェブ会議やテレカンのシステムを運用していて、SotMで使ってもよいという方の支援も受け付けています。
  • Manfred Stock氏はスイスコミュニティに向けて、オンラインのState of the Map 2020でライトニングトークなどがどのように行なわれるかを説明しています。
  • 移動に関する地図をテーマにした国際学会がトゥールーズ市(フランス)で11月に開催されます。
  • EUの地理空間情報インフラを構築するフレームワークであるINSPIREをテーマにしたオンライン会議が6月に開催されました。会議ではAlessandro Sarretta氏とMarco Minghini氏がOSMとINSPIREの活用に関するワークショップを開催しました。発表資料はGitHubで入手できます。

OSM人道支援

  • OSMセネガルの創立メンバーの一人Ismaila Seye氏は、ダカールの洪水に関する情報を共有したり取得できる新しいプラットフォームについて書いています。
  • 空撮画像とストリートビュー画像を機械学習で処理して、人が地図作成をするための現地調査を支援できるかどうかについて、HOTとiLAB Liberiaが共同でテストしています。このテストにあたり、ドローンで20平方メートル(OpenAerialMap)を空撮し、ドライブレコーダーを使って160kmのストリートビュー画像(Mapillary)を取得しました。
  • Valeriy Trubin氏がスマートフォン向けアプリMapSwipeの概要を説明する動画を公開しました。

教育

  • Zkir(別名Kirill Bondarenko)氏が、三次元モデリングソフトBlenderでOSMのデータをダウンロードして表示する方法を説明しています。

地図

  • Christian Nüssli氏は、スイスでマッピングされていたAEDを表示する地図を作成しました。その後、マッピングされていないAEDがあるというフィードバックを受け、追加のマッピングを行いました。
  • 国際環境NGOグリーンピースのロシア支部は、ロシアで今年春に発生した森林火災についての詳細な地図作成し、延焼面積を計算しました。グリーンピース森林フォーラムでは地図をどのように作成したのか紹介しており、ロシアの有名紙Kommersantにもこの活動の紹介記事があります。

switch2OSM

  • ビジネス管理ソフトOdooを使って太陽光発電所のデータを管理する事例をYenthe Van Ginneken氏が紹介しています。Odooは背景地図にOSMを使っています。
  • モスクワで温水供給停止状況を表示するサービスの背景地図にOSMが使われています。
  • ペルミ市(ロシア)の公共交通機関マップの背景地図にOSMが使われています。

ソフトウェア

  • Android向けアプリLocusに新しい拡張機能追加され、OSMのPOIを追加・編集できるようになりました。
  • Stéphane Péneau氏はRTKBaseのバージョン2.0をリリースしました。このソフトウェアを使うと簡単にRTKの基地局をセットアップすることができ、RTKLIBを使ったセンチメートル級測位が可能になります。
  • MaptilerがQGIS用プラグインを発表しました。地図スタイルやカスタムマップの読み込み、外部地理データの読み込みが可能になります。プラグインのソースコードはGitHubで利用可能です。

ご存知でしたか?

  • Blender3DのOSMプラグインを使うとGPXデータを地形に沿って表示することができます。なお、まず地形データを、次に衛星写真を、最後にGPXデータを順番にインポートする必要があります。
  • lightningmaps.orgでは現在の落雷状況がOSM背景地図上に表示されます。

メディア掲載

  • 米中間の緊張の高まりを受けて米国海軍輸送機が台湾上空を通過したことが台湾英字紙に掲載されました。飛行経路を表示する地図の背景地図にOSMが使われています。

その他の “ジオ” な事柄

  • Yandexの音声アシスタントAliceが絵を描けるようになりました。AliceにOpenStreetMapの絵を描かせたところこんな結果になりました。
  • ソーシャルディスタンスを確保するため、公園などで舗装された道路以外の場所を人々が通行するようになっています。人々が自然と歩くようになり生まれる道路に関する記事がガーディアン紙に掲載されました。記事ではこのようなルートをOSMで記録することについても言及されています。
  • ロシアの準政府系銀行であるSberbankが、地図サービス会社2GISを買収しました。

まもなく開催

場所名称開催日
レオーベンStammtisch Obersteiermark (cancelled)2020-06-18austria
シェフィールドSheffield pub meetup2020-06-23united kingdom
グアルダEuYoutH OSM Meeting (cancelled)2020-06-24-2020-06-28spain
デュッセルドルフDüsseldorfer OSM-Stammtisch2020-06-26germany
レンヌAtelier découverte2020-06-28france
プラハPražský mapathon2020-06-30czech republic
モンルージュRéunion des contributeurs locaux2020-07-01france
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch (online)2020-07-01germany
ケープタウンHOT Summit2020-07-01-2020-07-02south africa
台北市OSM x Wikidata #182020-07-06taiwan
ロンドンMissing Maps London2020-07-07uk
キャンディ2020 State of the Map Asia2020-10-31-2020-11-01sri lanka

 

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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