2018/11/20-2018/11/26
マッピング
- John Whelan氏はカナダの建物インポートプロジェクトBuilding Canada 2020について紹介しています。マイクロソフトもカナダの建物ポリゴンデータを公開する予定です(マイクロソフトはすでにアメリカで建物のポリゴンデータを公開しました)。彼はビギナーマッパーが建物トレースをするよりもまずこれらのデータをインポートする方がよいと考えています。
- マルチポリゴン・リレーションの使い方についてドイツ語フォーラムで議論があり、使い方の提案ページが作成されました。簡単に言えばこの提案は、単純な形状(目安として、innerウェイがなくてouterウェイが2000ノード以下)のものにはマルチポリゴンを作成しないというものです。まずはドイツで展開するため、現在はドイツ語フォーラムとドイツ語メーリングリストで議論されています。
- 先住民の居留地をタグ付けする
boundary=aboriginal_lands
は起案から10年、草案作成から8年の時を経て投票の段階まで進みました。締め切りは12/8です。Alan McConchie氏は既にOSM CartoのGitHubリポジトリでレンダリングの提案もしています。 - Warin氏はOSM Wikiの
man_made=antenna
をより充実させるために編集が必要だと訴えています。彼はドイツ語版Wikiにあるantenna:type
の記述がわかりにくいことや現在よりも適切なキーがあるのではないかと考えています。
コミュニティ
- InfosReseaux氏はOSMのユーザー日記で電力網などのインフラがマッピングされる意義やインフラに関する知識がどのようにOSMのデータ改善に役立っていくかという記事を書いています。
- 最近How did you contributeを見に行った方は新しくRecently utilized presets – Top 3(最近使われたプリセット-トップ3)というセクションに気づいたでしょう。Pascal Neis氏は品質を測定するための指標として追加したと説明しています。
- 2018年にTwitterのハッシュタグ#osmjpでやりとりされた内容をmuramototomoya氏がまとめました。今年も多くの話題が挙がっています。
OpenStreetMap Foundation
クリミア半島に関するDWGの新判断は多くの議論を巻き起こしました。
- Zverik氏のまとめ
- ウクライナOSMフォーラムでの議論
- talkメーリングリストでの議論
- Kilkenni氏のブログ
- 領土問題がある国境のマッピング方法について、talkメーリングリストやタグ付けメーリングリスト(1, 2)で議論が生じています(johnparis氏提案ページ, Rory氏提案ページ)。どのような場合に「領土問題がある」とみなされるのかについても議論されています。
- OSMF理事会へ正式抗議文書が送付されました。
- 11月にインドの「有名な」会社から100名の新規OSMF会員登録申請がありましたが、OSMF理事会はこの申請を却下しました。この判断はメーリングリストでおこなわれた長い議論のうえでなされたものです。ちなみに今会員登録しても現在の役員選挙に投票権はありません。
- 今年のOSMF理事選挙に立候補しているJoost Schouppe氏は国ごとのアクティブマッパー数とOSMFメンバーの比率を分析しました。
- 7月10日、9月13日、11月15日に開催されたデータワーキンググループミーティングの議事録が公開されました。
OSM人道支援
- Erasmus+プロジェクトの教師向けOSM講習が開始されました。
- HOT社とカトマンズ・リビングラボ(KLL)はネパールのマッピングに共同で取り組んでいます。まずリモートで建物のマッピングをおこない、その後に現地調査する予定です。マッピング結果は、ネパールの自然災害リスクを示すデータの検証のために用いられる予定です。
- コンピューターサイエンスを学ぶ3人の学生が機械学習で使うため、マッピング後に検証のプロセスを経た地域があるか尋ねています。彼らは検証済みの地域にあるデータを衛星画像と共に学習モデルとして使う予定です。
教育
- Udacity学校のデータアナリストコースで、OSMを取り扱う授業が開講されます。受講者はまずOSMの基礎を学んだ後、データのエクスポート、フィルター、分析等を行います。
地図
- イングレスエージェントの木野陽氏がイングレスを題材にしたアニメの出来事があった場所をOSM上にまとめた地図を作りました。
- WikipediaユーザーのTriglav氏がWikipediaでOSMのリレーションとWikidataを組み合わせて地図上に強調表示させる方法を書きました。
ソフトウェア
- 英国で地方自治体向けにGISのサービスを提供しているCadcorpはソフトウェアを更新し、OSMのレイヤーを表示できるようになりました。
- オープンソースのマップブラウザである Atlasr のアルファ版が公開されました。 Atlasr には地図データベース、レンダラー、タイルサーバー、ジオコーダー、ルート検索などが含まれています。Googleマップの代替となるよう、スムーズで速く信頼性が高くプリティーなオープンソースソフトウェアを目指しています。ソースコードはGitHubで。
プログラミング
- Matthias氏がJOSMを声で制御するツールspeech2josmを開発しました。タグのプリセットを声で選ぶことなどができます。Matthias氏はこの機能をJOSMプラグインにしてくれる人を探しています。詳細は氏のブログで。
リリース
- OSM Cartoのバージョン4.17.0が公開されました。Daniel Koć氏のブログによれば、自然物をより低ズームレベルで表示、中ズームレベルでのレンダリング内容調整などが変更点です。
- ハイデルベルク大学のGIScience研究グループはQGISのOSMツールプラグインバージョン3.2を公開しました。openrouteservice.orgの経路検索機能を利用できるようになっています。
- 先日QGIS 3.4「Madeira」がリリースされました。3.4はメジャーバージョン3系初の長期リリースとなります。このバージョンには多数の新機能が追加され、変更ログも非常に長くなっています。
ご存知でしたか?
メディア掲載
- インド経営大学院に12か国から300名以上のマッパーが集まり、災害対応マッピングを行いました。このイベントについてDeccan Chronicle紙に記事が掲載されました。
- ウェブサイトThe Better Indiaは読者に新しい趣味としてOSMを紹介しています。短い記事ですが、OSMに関する基本的な事項やOSMでどのように社会貢献できるか、そして最近インドで開催されたState of the Mapについて書かれています。
その他の “ジオ” な事柄
- Open Data Institute (ODI)は英国の地理空間データが「オンラインの巨大企業」に支配されている現状を打破し、民間企業がこれらのデータにアクセスできるよう公共機関の持つデータをオープンデータにすることを求めています。
- Municipal Dreams氏はロンドンの主要下水道網が描かれた古地図の写真をツイートしました。
- [1] ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州が、州内の歴史的な城、宮殿、修道院の3Dモデルを公開しました。ただしライセンスはオープンではなく、Sketchfabリポジトリの3Dデータは現在ダウンロードもできません。なお残念ながら、有名なノイシュヴァンシュタイン城はバイエルン州にあるため、このデータセットには入っていません。
- Paul Ramsey氏は地元のGISユーザーグループで「単一のソフトウェアベンダーに縛られるリスクについて」を語った際にESRI社の営業担当者が取った行動についてブログを書いています。
まもなく開催
場所 | 名称 | 開催日 | 国 |
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Alice | PoliMappers Adventures 2018: One mapping quest each day | 2018-12-01-2018-12-31 | |
トロント | Mappy Hour | 2018-12-03 | |
ニアメ | OSM and GIS training camp at CNF | 2018-12-03-2018-12-07 | |
ロンドン | London Missing Maps Mapathon | 2018-12-04 | |
Viersen | OSM Stammtisch Viersen | 2018-12-04 | |
Praha – Brno – Ostrava | Kvartální pivo | 2018-12-05 | |
シュトゥットガルト | Stuttgarter Stammtisch | 2018-12-05 | |
トゥールーズ | Rencontre mensuelle | 2018-12-05 | |
ボーフム | Mappertreffen | 2018-12-06 | |
ドレスデン | Stammtisch Dresden | 2018-12-06 | |
ナント | Réunion mensuelle | 2018-12-06 | |
Tångstad | Foundation board elections voting opens | 2018-12-08 | – |
レンヌ | Réunion mensuelle | 2018-12-10 | |
リヨン | Rencontre mensuelle pour tous | 2018-12-11 | |
チューリッヒ | Jubilee Stammtisch Zurich with Fondue | 2018-12-11 | |
ザルツブルク | Maptime Salzburg | 2018-12-12 | |
ヘルシンキ | Missing Maps Mapathon at Finnish Red Cross HQ – Dec 2018 | 2018-12-13 | |
ミュンヘン | Münchner Stammtisch | 2018-12-13 | |
ベルリン | 126. Berlin-Brandenburg Stammtisch | 2018-12-14 | |
online via IRC | Foundation Annual General Meeting | 2018-12-15 | |
ケルン・ボン空港 | Bonner Stammtisch | 2018-12-18 | |
リューネブルク | Lüneburger Mappertreffen | 2018-12-18 | |
ノッティンガム | Pub Meetup | 2018-12-18 | |
Reutti | Stammtisch Ulmer Alb | 2018-12-18 | |
レンヌ | Recensement des panneaux publicitaires | 2018-12-23 | |
ハイデルベルク | State of the Map 2019 (international conference) | 2019-09-21-2019-09-23 |
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