2018/11/06-2018/11/12
マッピング
- Gregory Marter氏はJOSMでMapillaryの360°画像を使ってどのようにOSM編集しているかを説明する動画をYouTubeで公開しました。
- Grab社(東南アジア地域でのUber)が大きな問題を起こしているようです。Russ McD氏は「また大組織が、OSMを練習場か何かのように、素人集団に好き勝手させている。彼らは給料をもらって、私たちは無給。ごみ掃除しないと。」とフォーラムで述べました。ご自身でご確認ください。
- TelenavはOpenStreetCamの画像から機械学習によって約100種類の道路標識を検出できるようになり、トレーニングデータや検出結果などを公開しています(以前お伝えしました)。彼らはJOSM用のOpenStreetCamプラグインを改良し、最新版では検出された標識を表示できるようにしたことがブログで紹介されています。記事の中ではOpenStreetCamのサイト上で検出された道路標識を検証するための方法も説明されています。
- オランダ王国の構成国であるアルバ、キュラソー、ボネールは独立国としてタグ付けするのか、オランダ王国の一部としてタグ付けするのか、フォーラムで議論されています。スレッドを読むと、構成国によってオランダ王国へ依存度もさまざまであることがわかります。
コミュニティ
- フランスのコミュニティで、国家警察および地方警察を全部マッピングする活動が行われました。このプロジェクトは、警察署の場所と受付時間がオープンデータとして公開されたことがきっかけで始められました。
- Arun Ganesh氏はバンガロール(インド)で11月17、18日に開催されるState of the Map Asiaへの参加を呼びかけるツイートをしました。ツイートにはインドのOSMデータが10年間でどう変化したのかを示す美しいアニメーションGIFが添えられています。
- 利用者の多いGeofabrikのダウンロードサービスでは地域を分割してトラフィックが下がるように工夫しています。Frederik Ramm氏はファイルサイズの大きなカリフォルニアについて、ダウンロードの需要や分割方法を尋ねています。
- Nop氏はOSM WikiにあるOSMエディタの統計情報を更新しました。
- 5年前、台風30号「ハイエン」がフィリピンを襲いました。seav氏はこの台風被害でOSMを使った災害支援や復興が行われたことで、フィリピンではOSMとコミュニティに変化があったと言っています。
- OSMコロンビアが、タスキングマネージャーやUmapなどのOSMツールのスペイン語版を作成しました。サーバ管理費を賄うために、クラウドファンディングを実施中です。
- 世界銀行のブログに、OSMを用いた地域マッピングコミュニティの増加に関する記事が掲載されました。アジアおよびアフリカで多くのプロジェクトが進められており、シリコンバレーのプログラマ、アフリカの都市プランナー、人道支援活動家など様々な人がOSMプロジェクトに取り組んでいると述べられています。
- tyr_asd氏はユーザー日記を使ってグラーツ(オーストリア)のOSMコミュニティ、Geofabrik、Disastermappers Heidelbergに感謝の言葉を述べています。
インポート
- FacebookのJeff Underwood氏は機械学習を使って道路ネットワークをインポートする作業の説明をユーザー日記に書いています。Facebookは現在、タイでデータのインポートを行い、インドネシアではHOTと共同作業をしています。
OpenStreetMap Foundation
イベント
- 2019年のHOTサミットは9月19、20日にハイデルベルク(ドイツ)で開催されることが発表されました。
- FOSS4G 2018 Okayamaが11/4,5に、FOSS4G 2018 Tokyo が11/9,10に開催され、両イベントに関連したツイートがまとめられました。
- GISデーの11/14、モンタナ州(アメリカ)のヘレナでマッパソンが開催されました。参加者達はOSMの編集を学び、Missing Mapsの作ったミャンマーのタスクでマッピングを行いました。
OSM人道支援
- 人道マッピング組織のMapActionは2015年1月にマラウイで発生した豪雨による洪水被害を支援するため、行った活動の様子をレポートしています。MapActionは3人のボランティアと2人のスタッフを現地に派遣して支援活動を行いました。
- 11/28にグルノーブル(フランス)でMissing Mapsによるマッパソンが開催されます。
教育
オープンデータ
- 英国地理空間委員会が、クラウドソースデータ向けに150万ポンドの競争的資金を拠出する予定です。この金額はOSM運営費の14年分に相当します…
- ハイデルベルク大学地理情報技術研究所(HeiGIT)が、openelevationserviceをGitHubで公開しました。このサービスはFlaskで作成されており、点および面の標高データセットからいろんなフォーマットで三次元形状データを出力することができます。
- Flickrを買収したSmugMugが無料プランの大幅な見直しを発表しました。無料プランでは写真や動画の数が1000までに制限されるため、Flickrを使うマッパーやブロガーに影響が出る可能性があります。
ソフトウェア
- OSMChaで大きな更新が行われました。GDPRへの準拠や、OSMのオブジェクトにフラグをつけて編集内容を取得できるAPIが追加されています。Wille氏はこれらの変更に関するユーザー日記でそれぞれの記事を公開しています。
- ハイデルベルク大学のTessio NovackらはOpenStreetMapとOpenrouteserviceを使った歩行者の快適な移動ルート検索についての論文を公開しました。彼らはOSMからどのように緑地やカフェ、レストランなどの設備、騒音の発生源を取り出してルート生成に使っているかを説明しています。
プログラミング
- GDAL Coordinate System Barn Raisingが行うGDALやPROJなどのオープンソース地理空間情報ライブラリの改善に向けた資金調達が144,000ドルに達しました。今までは座標変換にWGS84を経由していましたが、改善後は直接座標を変換をすることで高い精度で変換できるようになります。
- Andy Allan氏がOSMコードの開発状況に関する記事を公開しました。例えば、Ruby for Goodチームの協力が得られ、たくさんの改良を進めることができたとのことです。
- OSM地図の森林や草原のレンダリングにはSVGが使われていますが、MapnikのSVG解釈には制限があります。Christoph Hormann氏はこの制限に対処する方法をブログで説明しています。彼はフォーマット変換スクリプトで印刷用のSVGやレンダリング用のPNGファイルを生成できるようにしました。
- Openrouteservice APIの新しいドキュメントはVue.jsが使われており、APIのテストリクエストをLeaflet上で確認できます。
試すのはとても簡単です:- リクエストに必要な項目を入力する
- CALL ACTIONで実行する
- 地図上で結果を確認して…
- それをダウンロードできます
- Christoph Hormann氏はドイツの地図・地理情報学会で行ったOSMコミュニティに関する発表のスライドを公開しています。
リリース
- OSMベースのナビゲーションアプリMagic EarthがGoogle、Facebook、Twitterとの連携機能を削除し、アプリユーザーのデータがこれらの企業と共有されなくなったことをドイツのウェブサイトmobilesicher.deが報告しています。
ご存知でしたか?
- AnonymapsはポルシェがMapboxを使ったOSMベースのナビゲーションを使っているというMapboxアカウントのツイートを引用していますが、ツイートにある株式の所有割合は間違っていることを指摘したいと思います。
- よく使われるOSM関連ソフトウェアのまとめ
- OSMのエラーを検出して修正するためにJochen Topf氏が作成したツールosmoscopeはお試しになりましたか? osmoscopeからJOSMにデータを渡せない場合にはJOSMのリモート制御が有効になっていないか、証明書の問題かもしれません。証明書の問題の場合にはJOSMのリモート制御の設定から証明書をインストールするか、https://127.0.0.1:8112/versionにアクセスして証明書の例外を設定することでJOSMにデータを渡してエラーを修正できるようになるはずです。
メディア掲載
- ブラジルのオンラインマガジンはGeochicasがジェンダーギャップに注目してもらうために行っているプロジェクト「LasCallesDeLasMujeres(女性にちなんだ道路)」についての記事を公開しています。
その他の “ジオ” な事柄
- ハイデルベルク大学のGIScienceはアクセシビリティデータを向上させるためのクラウドソーシングとWheelmapについての記事を公開しています。
- Mapillaryはオープンソースのソフトウェア開発キットをリリースしました。
- エアフトシュタット(ドイツ)には路面が太陽光発電モジュールで覆われた自転車道があります。この道路へのタグ付けとして
surface=solar_panel
が提案されています。なお、オランダにも太陽光発電モジュールの埋め込まれた道路がありますが、こちらはタグ付けされていません。
まもなく開催
場所 | 名称 | 開催日 | 国 |
---|---|---|---|
Mumble Creek | OpenStreetMap Foundation public board meeting | 2018-11-15 | |
マンハイム | Mannheimer Mapathons | 2018-11-15 | |
フライベルク | Stammtisch | 2018-11-15 | |
パンプローナ | Mapatón Pamplona – Médicos sin Fronteras | 2018-11-16 | |
バルセロナ | Mapes i Birres (Trobada trimestral usuaris d’OSM) | 2018-11-16 | |
コモ | ItWikiCon 2018 | 2018-11-16-2018-11-18 | |
コモ | Mapping Party during ItWikiCon 2018 | 2018-11-17 | |
ブルノ | State of the Map CZ 2018 | 2018-11-17 | |
バンガロール | State of the Map Asia 2018 | 2018-11-17-2018-11-18 | |
ヴァンター | OSM GeoWeek 24h HOT Mapathon | 2018-11-17-2018-11-18 | |
わかやまし | オープンデータソン in 雑賀崎 | 2018-11-18 | |
ケルン・ボン空港 | Bonner Stammtisch | 2018-11-20 | |
リューネブルク | Lüneburger Mappertreffen | 2018-11-20 | |
ダービー | Pub Meetup | 2018-11-20 | |
Reading | Reading Missing Maps Mapathon | 2018-11-20 | |
メルボルン | FOSS4G SotM Oceania 2018 | 2018-11-20-2018-11-23 | |
トゥールーズ | Rencontre mensuelle | 2018-11-21 | |
カールスルーエ | Stammtisch | 2018-11-21 | |
リューベック | Lübecker Mappertreffen | 2018-11-22 | |
Alajuela | ES:State of the Map Costa Rica | 2018-11-23-2018-11-25 | |
マニラ | 【MapaTime!】 | 2018-11-24 | |
ダブリン | Monthly Mapping Party | 2018-11-24 | |
イヴレーア | Incontro mensile | 2018-11-24 | |
グラーツ | Stammtisch Graz | 2018-11-26 | |
ブレーメン | Bremer Mappertreffen | 2018-11-26 | |
アルロン | Espace public numérique d’Arlon – Formation Contribuer à OpenStreetMap | 2018-11-27 | |
Reutti | Stammtisch Ulmer Alb | 2018-11-27 | |
デュッセルドルフ | Stammtisch | 2018-11-28 | |
サンホセ | Civic Hack Night & Map Night[1] | 2018-11-28 | |
トロント | Mappy Hour | 2018-12-03 | |
Praha – Brno – Ostrava | Kvartální pivo | 2018-12-05 | |
シュトゥットガルト | Stuttgarter Stammtisch | 2018-12-05 | |
トゥールーズ | Rencontre mensuelle | 2018-12-05 | |
ボーフム | Mappertreffen | 2018-12-06 | |
ドレスデン | Stammtisch Dresden | 2018-12-06 | |
online via IRC | Foundation Annual General Meeting | 2018-12-15 | |
ハイデルベルク | State of the Map 2019 (international conference) | 2019-09-21-2019-09-23 |
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Nakaner, Rogehm, SK53, derFred, geologist, k_zoar, muramototomoya.