02/21/2017-02/27/2017
私たちについて
- WeeklyOSM ではチーム内でのコミュニケーションツールを Slack から Mattermost に変更しました。FOSSGIS のご協力に感謝します。Mattermost は Slack のようなチャット環境を構築するためのオープンソースソフトウェアです。
マッピング
- ドイツ語 OSM ブログ Wochennotiz № 343 の記事やドイツ語フォーラムの議論を受けて Ogmios 氏がリサイクルステーションの品質を向上させる方法を日記で書き、品質についてのページを Wiki に追加しました。
- Arun 氏は壊れたマルチポリゴンの例を挙げ、エラー修正の手順を一般化したガイドがあったらいいのではないかという日記を書きました。Christoph 氏が日記のコメント欄で手順が一般化できない理由を説明しています。
- 高速道路の出口を表すタグとして、
exit_to=*
とdestination=*
がありますが、ルート検索サービスOSRMでは後者のみを使っています。Daniel-j-h氏による解説です。解説記事内で変換ツールも提供 しています。 - naveenpf 氏がインドの地名ノードに Wikipedia の QID を紐付ける方法を紹介しています。
- Wille Marcel 氏の OSMCHA プロジェクトが再スタートしました。問題のありそうな変更セットを探す手助けをするプロジェクトです。Wille 氏はプロジェクトに対するフィードバックを求めています。
- Anthony Hombiat氏が博士論文「グルノーブル市(フランス)におけるOpenStreetMapフォークソノミーの新概念体系構築メタモデル」を発表しました。関連論文はこちら。
コミュニティ
- FOSDEM 2017 カンファレンスのサイトで過去のイベントや geospatial devroom で行われた講演やセッションの動画が公開されました。
- Ilya Zverev氏(MAPS.ME社)がFOSDEM 2017で「OSMの破壊方法:オフライン編集の利点と欠点」を発表しました。オフラインでデータを編集し、オンラインデータベースに上げる方法について検討しています。カジュアルマッパーに使いやすくなることも考慮されています。
- 6月2日から4日にかけて State of the Map フランス がアヴィニョンで開催されます。イベントで行う発表の申し込みがスタートしています。
インポート
- Facebook 社がインポートガイドラインで行うべき議論を経ないで繰り返しインポート操作を行っていることに対して Frederik Ramm 氏が OSM Wiki にあるインポート議論のページで批判をしています。タイの OSM フォーラムでインポートの議論が続いています。
OpenStreetMap Foundation
- OSM の API と osm.org のウェブサイトで使っているソフトウェアを更新するために日本時間3月12日(日)20時から21時頃にかけて両サービスが一時的に利用できなくなると Matt Amos 氏がアナウンスしています。API も停止するため編集もできなくなりますのでご注意ください。
イベント
- 会津若松で開催される State of the Map 2017 では補助金の申請がスタートしています。利用する場合は3月22日までに申し込みをしてください。
- ベナン共和国で最初のファブラボとなった blolab はワークショップを通じて OSM を含むオープンソースのプロジェクトやツールを奨励していて、現在クラウドファンディングでキャンペーンを展開中です。
- 3月4日の国際オープンデータデイでは世界中でイベントが開催されます。こちらの地図から参加できるイベントを探せます。
- OpenStreetMap 英国 CIC が最初のミーティングが3月4日(土)の11時から16時にかけてバーミンガムにある共同オフィス iCentrum で開催します。
OSM人道支援
- Biondi Sima 氏がスラバヤ(インドネシア)全体のマッピングについて記事を書いています。このプロジェクトは米国国際開発庁(USAID)、合衆国海外災害援助課(OFDA)、ハワイ大学の太平洋防災センター、マサチューセッツ工科大学などの支援を受け、約3ヶ月間で4400以上の建物や3000km以上の道路を追加しました。
- HOT のメーリングリストではボランティアによるマッピング品質について議論が続いています。
- Pete Masters 氏が Missing Maps のコーディネーターの職から退きました。
地図
- OSM のメインページで右クリックした時に開くメニュー(以前 #344 でお知らせしました)について、GitHub 上のチケットが閉じられると議論は場所を開発メーリングリストに変えて続きました。議論の的になった機能は Leaflet の機能変更によって削除されており、OSM 開発者が削除したのではないということに多くの人は気づいていなかったようです。
- OpenSnowMap ではスキー場のレンダリング専用にフォント(ski.ttf)とアイコンを用意しています。これらのレンダリングはズームレベル10から12で見ることができます。
switch2OSM
- “ストラスブール-オルテナウクライス ユーロ地区“のホームページではOSMが使われています。
- オープンソースのフライトシミュレータ「Flight Gear」の最新版では OSM データを使ってリアルな建物の3次元レンダリングを行っています。
オープンデータ
ソフトウェア
- ドイツの建築・不動産系雑誌のウェブサイトで Simon Lührs 氏が作成したツールが紹介されました。このツールを使うと OSM データを使って簡単に figure ground 地図を作ることができます。
- ウィンタースポーツ向けの地図スタイルをMichael von Glasgows氏が作成しました。Hartmut Holzgrafe氏が管理するOpenPisteMapでこの地図スタイルが採用されました。
- ルート検索サービスOSRMがバージョン5.6になりました。このバージョンでは移動時間と辺の重み付けを独立して処理できるようになりました(Karen Shea氏の解説)。
プログラミング
- Andy Allan 氏が OSM のウェブサイトの改修作業について説明しています。
- Mapzen は住所を補間する新しいシステムを発表しました。既に Mapzen Search で使えるようになっています。このシステムではオープンソースのジオコーディングツール Pelias が使われているそうです。
- Peter Barth 氏が OSM 開発メーリングリストで OSM は今年の Google Summer of Code のメンター組織として認められたことを発表しました。OSM Wiki にあるアイデアのページを見て是非参加してみてください。
リリース
ソフトウェア | バージョン | 更新日 | 備考 |
---|---|---|---|
GeoWebCache | 10.1.2 | 2017-02-20 | No Infos. |
MapContrib | 1.4.5 | 2017-02-20 | Update the italian translations, internal tuning. |
Naviki iOS * | 3.53.1 | 2017-02-21 | Recalculate the route with the display off. |
GeoServer | 2.10.2 | 2017-02-22 | Four extensions and eight fixes. |
Komoot iOS * | 8.5.2 | 2017-02-22 | No infos. |
Maps.me Android * | var | 2017-02-22 | New routing algorithmus, bugs fixed. |
OSRM Backend | 5.6.0 | 2017-02-23 | Many changes, please read release info. |
iD | 2.1.3 | 2017-02-24 | Three bugs fixed and four presets changed. |
QGIS | 2.18.4 | 2017-02-24 | No infos. |
Cruiser for Android * | 1.4.17 | 2017-02-25 | Various improvements. |
Cruiser for Desktop * | 1.2.17 | 2017-02-25 | No infos. |
Osmose Backend | v1.0-2017-02-25 | 2017-02-25 | No infos. |
Mapillary iOS * | 4.6.7 | 2017-02-26 | Added Arabic, screenshot functionality modified. |
VTM | 0.7.0 | 2017-02-26 | Many changes, please read changelog. |
JOSM | 11639 | 2017-02-27 | See release infos. |
Provided by the OSM Software Watchlist.
(*) unfree software. See: freesoftware.
ご存知でしたか?
- Fullscreen Mapはフルスクリーン表示が売りですが、他にも地形陰影表示、表示履歴、コンテキストメニュー、距離計測など便利な機能もあります。
メディア掲載
- まもなくフランス大統領選挙ですが、フランスのテレビ番組TF1では各国会議員の情報公開に対する姿勢を可視化しました。ベース地図にOSMが使われています。
その他の “ジオ” な事柄
- QGIS 3.0 で使われる新しい着色アルゴリズムについて Nyall Dawson 氏が説明しています。
- Adam Rousell氏とAlexander Zipf氏(ハイデルベルク大学地理研究所)が歩行者向けナビゲーションサービスに関する論文を発表しました。「自動車向けナビは移動距離や道路名が重要ですが、歩行者向けナビは周りのランドマーク情報が重要となります」とのことです。
- OpenHistoricalMap がサービスを再開しました。しかし Rob H Warren 氏がメーリングリストで書いたとおり2015年5月19日以降の変更データは失われてしまったようです。
まもなく開催
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Nakaner, Peda, Rogehm, derFred, jcoupey, k_zoar, muramototomoya, vsandre.