02/07/2017-02/13/2017
マッピング
- ガラス瓶リサイクルボックスのタグは、
recycling:glass_bottles=yes
が良いとの提案がドイツ語フォーラムで挙がりました。recycling:glass=yes
を使った場合、リサイクル不可のガラスと区別できないためです。 - [1] ボリビア低地にある Colonia Pinondiに住むキリスト教メノー派コミュニティが、地域のOSMマッピングを始めました(OSM Cochabambaより)。世界中にいるメノー派の人々にとってよい事例になるのではないでしょうか;-)
- Martijn 氏はクルジュ=ナポカ(ルーマニア)で開催された OSMTime について参加レポートを書いています。OSMTime は Beata Jancso 氏が始めた、月に1回開催されるマッピングイベントです。
- Arun氏(Mapbox社)が道路をエリアとしてマッピングする方法について解説しています。ポーランドではその取り組みが進められており、レンダリングされるようにもなっています。
- 電柱に対するタグ付けの拡張を提案中の Jherome Miguel 氏が提案に対するコメントを求めています。
- Joost Schouppe氏が「knotted willows(剪定された柳)」のタグ付け方法と、標準的な英語名は何であるのか質問しています。
- ヨーロッパからブラジルへの大陸間道路が建設されてしまいました。この道路を作ってしまったノードは既に修正されています。
- Pascal Neis 氏は提供しているサービス 「Find Suspicious OpenStreetMap Changesets(疑わしい OSM 変更セットの検索)」を機能強化し、疑わしい変更セットで操作されたオブジェクトを表示できるようにしたとツイートしています。この機能は Overpass API の Augmented Diffs を使って実現しているそうです。
コミュニティ
- Christian Bittner氏が「イスラエルおよびパレスチナにおけるOpenStreetMap – ゲームチェンジャーとなるか、地図紛争の繰り返しとなるか」と題する論文を学術誌Political Geographyに発表しました。論文では、政治的紛争地域におけるOSMデータの重要性について論じています(「現地優先」原則など)。論文はオープンアクセスではないのですが、Bittner氏にメールすればPDFを送ってくれるそうです。
- Ediyes 氏が彼女の地元であるアンダワイラス(ペルー)で行ったマッピング(道路の修正や名前の追加、公園や POI などの追加)について日記を書きました。
- Peter Barth 氏が昨年の Google Summer of Code の概要を説明して学生に今年の GSoC へ参加するよう呼びかけています。興味のある方は OSM Wiki にあるアイデアのページをご覧ください。
- Martin Dittus氏(OSMアカウント名dekstop)が、HOT活動を始めた新人マッパーに対してタスキングマネージャーでコメントする場合に、コメントの内容がマッピング活動継続に及ぼす影響について調べました。ただし、コメントの分類基準など詳細な内容については記載されていません。
OpenStreetMap Foundation
- 2/12にOSMFが運営するサービスがLet’s Encrypt社からSSL認証を受けました。これで、foobar.openstreetmap.orgでも foobar.osm.orgでも認証が通るようになりました。(source: Chef repository)
OSM人道支援
- MapLesothoプロジェクトで活動しているアイルランド人チームがレソト王国を再訪問しました。Twitterでも報告が上がっています。
- HOT がイスタンブールとウガンダでスタートさせた新しいマッピングプロジェクトについて報告しています。それぞれの地域に高品質の地図を作るクラウドソーシングはますます注目されます。
- LearnOSMが更新され、 マッパソンの開催方法、新人マッパー向けの役立ち情報(iDやタスキングマネージャーの使い方)などが追加されました。
- アフリカのマラリア駆除パートナーシップ(MACEPA) が運営する MAKING MALARIA HISTORY でマラリアと闘うための共同プロジェクトを紹介しています。OSM アカウントを持っている人は誰でもこのプロジェクトを支援することができます。
地図
オープンデータ
- Landsat では Twitter に Landsat の画像をツイートする bot を動かしています。詳しくはこちらをご覧ください。
- OpenDataSoftが、様々なデータソースから集めた公共交通機関データの特性や表現方法についての解説記事を発表しました。 フランスのオープンデータ提供者から受領した静的および動的データを単一マップに落としこんでいます。
プログラミング
- MAPS.ME の Ilya Zverev 氏が OpenStreetMap ウェブサイトの認証プロバイダとして MAPS.ME を追加するためのプルリクエストを送りました。ユーザーは MAPS.ME アカウントでログインできるようになります。
- Peter Liu 氏が Three.js を使って衛星写真や高さのデータからインタラクティブな3次元地図を作る方法を説明しています。彼は次に Unity を使って同じデモをする予定でいます。
osm2pgsql
でデータベースを指定しないときの挙動が次のバージョンから変わります。なお現在のデフォルトはgis
となっています。
リリース
Software | Version | Release date | Comment |
---|---|---|---|
PostGIS | 2.3.2 | 2017-01-31 | Bugfix release. |
iD | 2.1.2 | 2017-02-07 | Bugfix release. |
Mapillary iOS * | 4.6.5 | 2017-02-07 | Notification when entering an area that needs to be mapped. |
PostgreSQL | 9.6.2 | 2017-02-09 | This release contains a variety of fixes from 9.6.1. |
OpenLayers | 4.0.0 | 2017-02-10 | Enhancements and fixes from 107 pull requests since the previous release. |
Traccar Server | 3.10 | 2017-02-11 | No Info. |
Mapillary Android * | 3.27 | 2017-02-13 | Bugfix release. |
Provided by the OSM Software Watchlist.
(*) unfree software. See: freesoftware.
メディア掲載
- 「断層線、ブラックホール、氷河:地図なき地のマッピング」と題する興味深い記事をLois Parshley氏が公開しました。記事では、世界でもまだ謎の地域が残っていることなどが述べられています。
- “Here Be Dragons” は Lois Parshley 氏による地図制作についてのエッセイです。上手くマッピングされている世界の中から地図の空白地帯を見つけることをテーマとしていて、エッセイの中では HOT に触れている一節もあります。
その他の “ジオ” な事柄
- スマホにGPSがついてナビに使えるようになったので、GPSが専用機の売上が落ちていることがドイツ語フォーラムで話題になっています。
- Sebastian Meier 氏がレーザーカッターと苔を使ってベルリンの素晴らしい地図を作りました。
- Jurij Stare 氏が世界の光害地図を作りました。
- 米国がイスラム教圏の7カ国からの入国を制限した大統領令を発しましたが、本大統領令は違憲であるとしてテクノロジー会社を中心に96社が訴訟を起こし、Mapbox社も訴訟に参加しました。
- Sebastian Meyer 氏が GeoJSON のポリゴンを矩形に変形させるすためのスクリプトを公開しました。
まもなく開催
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