Category: weeklyOSM

週刊OSM 499

2020/02/04-2020/02/10

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OpenStreetMap mapping activity layer by Kontur 1 | © Kontur, Mapbox | © map data OpenStreetMap contributors

マッピング

  • ジャカルタ周辺ではシンガポールのように通りの名前を追加するため、Jinal Foflia氏がMapRouletteのチャレンジ紹介しています。シンガポールではさらに歩行者が利用しやすいよう歩道を追加するチャレンジが進められています。
  • Mateusz Konieczny氏が大学の学部をamenity=facultyでマッピングすることを提案しています。メーリングリストの議論では、研究所など学部以外の構成要素についても検討されています。
  • 飲用水のタグ付けについて欧州水プロジェクトが引き続き検討をおこなっています。カフェなどで持参水筒に水を入れてもらえるサービスにdrinking_water:refill=<yes/no>drinking_water:refill_scheme=<scheme-name/multiple>を付けることを提案しました。
  • Joseph Eisenberg氏が花壇や庭園などのマイクロマッピング方法について質問しています。
  • タグ付け提案amenity=give_boxへの投票が終了しました。「棄権」に投じられた票をどのように扱うかが明確に定まっていなかったため、結論は出ていません。票の取り扱いについて議論が行われています。
  • Ilya Zverev氏はロシアで行われていた大規模編集について報告しています。所属は不明なものの、約600人の組織立った編集が行われ、利用許可を得ていない建物や住所のデータがOSMに投入されました。

コミュニティ

  • OSMFに多様性および包摂に関する専門委員会が設立され、ミーティングが2月12日に実施されました。ミーティングの議事メモをMikel Maron氏が公開しました。
  • 前OSMF役員であるHeather Leson氏がFOSDEM 2020参加レポートを公開しました。コミュニティや法律に関するセッションを聴講したそうです。

OpenStreetMap Foundation

イベント

  • Nick Whitelegg氏は非営利団体TrekViewが開催するパノラママッピングパーティー紹介しています。このマッピングパーティーは5/2にハンプシャー州(英国)の村、アシャーストで開催され、360度写真を撮影してOSMのマッピングに活用するイベントです。
  • ラッパースビル応用科学大学のStefan Keller氏が4/24に開催される第12回マッパソン&マッピングパーティーへの参加を呼びかけています。
  • 自由でオープンな地図ツール群のイタリア向けカンファレンス、FOSS4G-IT 2020はイタリアのトリノ工科大学で2/18から22にかけて開催されます。

OSM人道支援

  • HOTのマッピングで、文章化されていないdamage=*が使われていると考えているWarin氏は、HOTメーリングリストでこのタグについて質問しています。
  • 米国、英国およびオランダが支援する紛争地域課題解決プロジェクトが、最終選考に3団体を選びました。HOTのMissing Mapsプロジェクトがそのうちの一つに選ばれています。
  • 地震などの後に、離ればなれになってしまった家族が再会できるよう、安全なルートを検索するためのAIツールが開発中です。ウェブサイトthenextweb.comではこのツールを開発している科学者たちの奮闘を伝えています。

教育

  • Jez Nicholson氏は英国のOSMデータをローカルデータベースに置き、英国全体からデータを抽出しやすくするツール「OSMUK-in-a-box」を作成しました。ツールはGitHubで公開されています。

地図

  • Andrei Kashcha氏の作成した、標高データを周波数グラフのように描けるPeak map(最近お伝えしました)が更新され、指定した境界で切り抜けるようになりました
  • 数値標高データに河川データを組み込んで河川流の解析をおこなう動画チュートリアルをHans van der Kwast氏が作成しました。河川データにOSMデータが使われています。
  • OpenInfraMapでは電力インフラについてWikipediaへのリンクと利用可能であればWikidataの画像を表示できるようになったことを、開発者のRuss Garret氏がツイートしています。そのほか、英国の再生可能エネルギー計画データベースへのリンクも追加されています。
  • Plamen Pasliev氏はドイツの不動産情報をGoogleサービスで解析した結果をOSM背景地図上に表示したマップを公開しました。

プログラミング

  • MapillaryのChris Beddow氏はJupyter NotebookでMapillaryのデータを扱う方法を説明しています。この記事ではMapillary APIにアクセスして画像や、シーケンスを扱う方法のほか、有料となるものの交通標識や横断歩道、電柱、路面標示といったデータを扱う方法が説明されています。

ご存知でしたか?

  • Konturの作成したDisaster Ninjaにあるマッピング活動レイヤー(Kontur OpenStreetMap Mapping Activity)では、世界中のあらゆる場所でマッピングの活発さや、どのマッパーが最もマッピングをしているかを見ることができます。
  • OpenMapTilesは50以上の言語に対応しています。名称データはOSMやWikidataを使用しています。
  • 新型コロナウィルスが確認された国や地域を表示するサイトcoronavirus.appではOpenStreetMapが使われています。

その他の “ジオ” な事柄

  • Googleマップは15周年を迎えました。Jen Fitzpatrick氏(Googleマップ担当上級副社長)が、今後の方向性をブログで解説しています。
  • イングランドの東南地域の地名がポーランド語で書かれた地図がツイートされました。これは第二次世界大戦中、イギリス空軍に所属していた多くのポーランド人パイロットのために作られたと推測されています。
  • SharedStreetsのMorgan Herlocker氏(以前はMapboxに勤務)は、最近Googleマップで意図的に渋滞を作り出した記事を挙げ、渋滞情報を収集して提供する際の問題を説明しています。
  • レスター(英国)での自転車の交通事情を詳しく紹介するツイートスレッドは自転車関連のマッピングをしている人には興味深いものかもしれません。
  • ドイツではまもなく、自動車が自転車を追い越す時に1.5メートル以上の間隔を開けなければならなくなります。このサイトでは自転車で撮影した写真から、走行している自動車との距離を調べることができます。
  • グラフィティを文化的資産と考える人もいますが、文化破壊者である考える人もいます。ハイデルベルク大学GIS研究グループHeiGITはGoogleストリートビュー画像を機械学習して建物に描かれたグラフィティを検出するツールを開発しました。
  • Barrington-Leigh氏及びMillard-Ball氏の研究による都市拡大マップに関する記事が CityLab掲載されました。郊外地域では道路が行き止まりの道路が多くできる傾向がありますが、OSMデータを調べたところ10,845,867個の行き止まり道路があったとのことです。
  • 英国陸地測量部の地図を搭載したサイクルコンピュータOS Trail 2 Bike GPSのレビュー記事が公開されました。 bikeradar によると、このデバイスは高価であるにも関わらず欠陥が多く、OSM地図を搭載するGarminデバイスを選んだほうがよいと評価しました。

まもなく開催

場所名称開催日
カールスルーエKarlsruhe Hack Weekend February 20202020-02-15-2020-02-16germany
マインツMainzer OSM-Stammtisch2020-02-17germany
ViersenOSM Stammtisch Viersen2020-02-18germany
ダービーDerby pub meetup2020-02-18united kingdom
ケルン・ボン空港126. Bonner OSM-Stammtisch2020-02-18germany
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2020-02-18germany
トリノFOSS4G-it/OSMit 20202020-02-18-2020-02-22italy
Ulmer AlbStammtisch Ulmer Alb2020-02-20germany
レンヌAtelier découverte2020-02-23france
タカサゴTakasago Open Datathon2020-02-24japan
SingenStammtisch Bodensee2020-02-26germany
デュッセルドルフDüsseldorfer OSM-Stammtisch2020-02-26germany
リューベックLübecker Mappertreffen2020-02-27germany
ブルノÚnorový brněnský Missing maps mapathon na Geografickém ústavu2020-02-27czech republic
トゥールーズContrib’atelier OpenStreetMap2020-02-29france
ブダペストBudapest gathering2020-03-02hungary
ロンドンMissing Maps London2020-03-03united kingdom
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2020-03-04germany
Praha/Brno/OstravaKvartální pivo2020-03-04czech republic
ドルトムントMappertreffen2020-03-06germany
リガState of the Map Baltics2020-03-06latvia
尼崎GPSで絵を描いてみようじゃあ~りませんか2020-03-07japan
フライブルクFOSSGIS-Konferenz2020-03-11-2020-03-14germany
ケムニッツChemnitzer Linux-Tage2020-03-14-2020-03-15germany
ルムニク・ヴルチャEuYoutH OSM Meeting2020-04-27-2020-05-01romania
グアルダEuYoutH OSM Meeting2020-06-24-2020-06-28spain
ケープタウンHOT Summit2020-07-01-2020-07-02south africa
ケープタウンState of the Map 20202020-07-03-2020-07-05south africa

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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