週刊OSM 722

2024/05/16-2024/05/22

違法駐車の報告 [¹] | © saichepuoi | map data © OpenStreetMap contributors

マッピング

以下の提案についてコメントを求めています。
- cycleway=opposite 関連のタグを非推奨にするという提案。
- natural=wadi：幅が広く平坦な間欠河川で、独立した堤防があるもの。
- ordering:：注文専用の電話番号やメールアドレスなどに付けるプレフィクス

コミュニティ

Terence EdenはOpenStreetMapでの1,000回目の編集を祝い、彼の旅、貢献、OpenStreetMapコミュニティの価値を振り返っています。
ユーザのA35Kは、OpenStreetMapのclass:bicycleタグを使用して道路でのサイクリングの快適性を評価し、ミュンヘンやウンターシュライスハイムなどのさまざまな地域で経験した、実装の課題や良いところを説明して、この分類のタグ付けとマッピングに関する個人的な経験と、今後の作戦について議論しています。
ガーナの最悪なOSMシリーズの最初の投稿で、JOSMツールを使って古いデータや不正確に配置されたデータに対処して、遠隔地の貢献者にとって地元のマッパーと協力してOpenStreetMapで正確で紛争のない貢献ができることの重要性をEnock4sethが強調しました。ガーナのクマシとその周辺の住宅地利用マッピングを改善する取り組みについて詳しく説明しています。
GrumpyGorillaは、OpenStreetMap(OSM)データから壊れたWebサイトのリンクを見つける方法を詳しく説明しています。Webサイトを持つノードにクエリを実行してエラーをチェックすることで、フィールド調査時でも、「アームチェア」マッピング時でも、古いリンクや壊れたリンクを特定して検証できるようになります。
Juminetは、ワロン地方のOSMデータをICARデータベースと比較して、改善の上位と最も改善されていないコミューンを分析しました。2022年9月の64.4%から2024年5月の73.2%へと大幅な改善を指摘しています。
Nadaraj Saranyaさんは、OSMFのボランティア・アンバサダーを1年間勤め、会員の多様化などに取り組みました。
OSM中国は、中国科学院が主催するプログラムに参加し、公共交通リレーションの編集ツールの開発に取り組む予定です。
地図サービスの背景地図にOSM標準地図を使わないほうがよいとSomeoneElseさんは考えています。タイルの利用は無料ではないこと、OSMマッパーへのフィードバックという側面があり必ずしも背景地図として優れているわけではないこと、破壊行為があった場合でもすぐに反映されてしまうこと、などを理由として挙げています。

OpenStreetMap Foundation

1年の編集日数が42日以上といった条件を満たすと、無料でOSMFの会員資格を得ることができます。Amandaさんは、無料で会員資格を取れるマッパーの数を調べたところ、およそ1万人に達することが分かりました。これは現在の会員数2300人よりもかなり大きい数字です。調査に使ったツールはGithubで公開されています。
OSMF理事会は4月にフランクフルトでオフラインミーティングを実施しました。会議では、各役員の担当項目を取り決めました。

地方支部ニュース

OSMベルギーが運営する古地図マップのURLが変更され、historical.osm.beになりました。このマップにはベルギーの古地図が数多く登録されており、一番古いものは1729年の地図があります。

イベント

FOSSGIS 2024の発表動画が公開されました。media.ccc.deまたは YouTubeで閲覧することができます。
カールスルーエ市(ドイツ)で10月に開催されるOSMハックウィークエンドは、Gofablik社の会議室を借りて実施します。
SotMフランスは6月28-30日にリヨン市で開催されます。発表プログラムが公開されました。現在聴講者を募集中です。
SotMバングラデシュを9月28-29日に開催することをTasauf1980さんがアナウンスしました。

OSM人道支援

ブラジルのリオグランデドスル州で発生した大洪水に対応するため、IVIDESはタスキングマネージャーを使って流域の人道支援マッピングを開始しました。マッピング活動の詳細はwikiにまとめられています。

地図

FFWHol_Satoshiさんは、ホレンブルン地区(ドイツ)の消火栓のマッピングをおこない、防災計画に反映しています。

ソフトウェア

Mapilio(ストリートビュー写真を登録できるサービス)は、KartaViewに登録した写真をMapilioに取り込むツールを開発しました。
データ処理フレームワークEvidenceに、データを地図上に表示する様々な機能が追加されました。
OSMデータ分析サービスohsome Dashboardに、OSMデータと外部データを比較する機能が追加されました。

プログラミング

Kamil Moniczさんは、次世代のOSMウェブサイトを提案するプロジェクトOpenStreetMap NextGenを進めています。第7バージョンでは、地図レンダリングの高速化や、履歴データの表示などを実装しました。
KamilさんのOpenStreetMap NextGen第8バージョンでは、OSM地図メモの表示改善などが実装されました。6月に公開の予定です。

リリース

Organic Mapsの最新版では、ブックマークやトラックを名前でソートする機能などが追加されました。

ご存知でしたか？

Marbleは、多機能な地図アプリで、Linux, Mac, Windows, Androidで使うことができます。
WebGL Earthを使うと、は地球儀状の地図をウェブページに埋め込むことができます。
Lessyは近所の特売情報をお知らせしてくれるアプリで、ブラジル等で利用できます。背景地図にOSMが使われています。
Matt Danielsさんが作成したHuman Terrainマップは、人口密度を高さとして表現しており、人口がまるで山のように見えます。

メディア掲載

[1] イタリアのミラノで活動するSAI CHE PUOI?は、違法駐車車両をカウントするための調査を実施した。この調査では、約2000人の調査員が700の小グループに分けられ、OpenStreetMapベースのモバイル・アプリケーションを使ってデータを集めた。
ニュースサイト CHIP に、Overpassを使って場所を検索する方法が紹介されています。
ニュースサイト MSPoweruser に、GoogleマップとMaps.meを比較した記事が掲載されました。オフライン機能を重視する場合はMaps.meが良いが、全般的にはGoogleマップのほうがよいと結論づけられています。

その他の “ジオ” な事柄

Columbus 社は、精密さ、職人技、持続可能性を重視した、ハンドメイドの地球儀と壁掛け地図を専門にしたドイツの会社です。伝統的な技術と現代的なテクノロジーを融合し、100年以上の歴史をもつ地球儀メーカーです。
Googleマップは、アクセシビリティの改善に取り組んでいます。音声ガイダンス、スクリーンリーダーの機能が全世界で使えるように拡大しています。また、車いすでのアクセス情報なども拡充されています。
Make Waysを使うと、ウォーキングコースを共有することができます。
Kyle Walkerさんは、Rを使ってOverture Mapsのデータを取り出し、建物を表示する方法を解説しています。
Googleストリートビューで自宅をぼかすための手順を解説した記事がニュースサイトcnetに掲載されました。

まもなく開催

場所	名称	オンライン	開催日
Saint-Étienne	Rencontre Saint-Étienne et sud Loire		2024-05-28
San Jose	South Bay Map Night	✓	2024-05-29
Gent	OpenStreetMap-meetup + MapComplete birthday party		2024-05-28
논현2동	TomTom & OSM Korea 매핑 파티		2024-05-29
Düsseldorf	Düsseldorfer OpenStreetMap-Treffen (online)		2024-05-29
	[Online] OpenStreetMap Foundation board of Directors – public videomeeting		2024-05-30
Potsdam	Missing Maps Mapathon Potsdam		2024-05-30
Saarbrücken	Stammtisch OSM Saarland gemeinsam mit OpenSaar e. V.		2024-05-31
City of Vincent	Social Mapping Sunday: Hyde Park II		2024-06-02
臺北市	OpenStreetMap x Wikidata Taipei #65		2024-06-03
	Missing Maps London Mapathon		2024-06-04
City of Westminster	London pub meet-up		2024-06-04
Berlin	OSM-Verkehrswende #59	✓	2024-06-04
	OSM Indoor Meetup		2024-06-05
Stuttgart	Stuttgarter OpenStreetMap-Treffen		2024-06-05
Dresden	OSM-Stammtisch Dresden		2024-06-06
Rio de Janeiro	💻 Oficina de mapeamento de árvores e cobertura vegetal no OpenStreetMap – YouthMappers UFRJ		2024-06-07
København	OSMmapperCPH		2024-06-09