Author: weeklyteam

週刊OSM 483

2019/10/15-2019/10/21

マッピング

  • regio-osm.deではコソボの建物に住居番号が登録されている割合確認できます。
  • Florian Lohoff氏はサービス道路などにaccess=privateをタグ付けしたときに起こる問題をブログに書いています。通常そのままでは経路検索エンジンで道路が使われなくなってしまうため、他の値を使った方がいいとのことです。
  • Adam Franco氏はJOSMを使ったマルチポリゴンの編集について2つの動画を作成しました。1つめはポリゴンの隣接部分を、共有するウェイで表現するマルチポリゴンを作成する方法についてですが、このタイプのマルチポリゴンは多くの地域で推奨される作成方法ではありません。2つめはエラーのあるマルチポリゴンを修正する方法についてです。
  • phone=タグと同じ意味を持つcontact:phone=を廃止するというValor Naram氏の提案への投票が行われています。11/5まで。
  • Vadim Shlyakhov氏の提案した、日光浴のできる施設へのタグ付け提案が投票を受け付けています。投票は11/5までです。
  • OpenStreetMapクロアチアでは最近利用可能になった政府の地図や画像からのマッピングを効率よく行うために独自のTasking Managerインスタンスを用意しました。最初のプロジェクトは湾に名前を付けるマッピングです。

コミュニティ

  • [1] Pascal Neis氏はOSMstatsに「リーダーボード」を追加しました。アクティビティを見ると、昨年毎日編集を行った19人のマッパーを見ることができます。その他にも地図の変更、変更セットの議論、GPSトラック、地図メモといった項目を見ることもできます。その他の様々な分析もご覧ください。
  • Heather Leson氏がオープンソース・イニシアティブが行うFLO(Free/Libre/Open)コミュニティ向けたアンケート紹介しています。
  • RebeccaF氏はOSM、HOT、State of the Mapの多様性をより高めるために取れるアクションをユーザー日記に書きました。この記事はSotMハイデルベルクで行われたセッションを元に作成されています。
  • 動的に地震のリスクをモデリングする処理の中で、OSMの建物データが利用されています。

インポート

  • SviMik氏は地元エストニアの地籍データをOSMにインポートしています。彼は作業を簡単にできるようシンプルなツールを作成しましたが、それでもコミュニティの助けを必要としています。彼はその他にもエストニアでマッピングされていない道路を表示するツール作っています。

イベント

  • OSMビギナーのBetaslb氏がSotM2019の参加レポートを書いています。
  • SotM Asia 2019への参加登録が始まっています。SotM Asiaは11/1,2にダッカ(バングラデシュ)で開催されます。

OSM人道支援

  • ナショナルジオグラフィックのRiley Champine氏はNAICS2019で発表したスライドへのリンクをツイートしています。ツイートには彼が使ったOverpassクエリがまとめられたGoogleスプレッドシートへのリンクも付けられています。

教育

  • ロシアのマッパーPavel Gavrilov氏が初心者向けにOSMのチュートリアルを書いています。

地図

  • ロシアのマッパーNikolay Petrov氏がリサイクル用廃棄物を入れる保管所を表示するサービスOpenRecycleMapを立ち上げました。データはOSMが使われていて、このサービスから新しくリサイクルボックスなどをOSMに追加することもできます。
  • MapTilerはOSMデータの提供で新しく使えるようになったWGS84、フランスのランベルト93、オランダのRijksdriehoekstelselの3つの投影法についてのブログを公開しました。記事の中には選んだ投影法同士を比較して見られるTobias Jung氏のサービスへのリンクもあります。
  • ロシア産業貿易省はロシア国内の工業団地、工業地帯の地理情報システムを開発しました。ベースマップとしてOSMが使われています。

switch2OSM

  • ロシアのウェブサイトポータルE1は2019年11月にスマート信号機がエカテリンブルク(ロシア)で運用開始になると報告しています。記事にある写真を見ると、制御システムの地図としてOSMが使われているようです。

オープンデータ

ライセンス

  • Facebookの帰属表示に関する議論がまだ続いており、Nuno Caldeira氏は問題の経緯を説明しています。一方でChristoph氏は帰属表示ガイドラインの議論がオープンな場で行われていないことを指摘しています。

ソフトウェア

  • Jody Garnett氏はFOSSGIS e.V.がGeoServerを支援できるかどうかを尋ねています。

プログラミング

  • EagleViewのShay Strong氏が機械学習を使ってOpenStreetMapにマッピングされていない建物を検出する方法についてKD Nuggetsのサイトに書いています。彼の機械学習モデルはOSMへ既にマッピングされている建物で訓練されました。
  • Jochen Topf氏はOSMData Serviceを動かすインスタンスをHetznerクラウドに移した時の体験談を書いています。
  • OpenStreetMapのサイトで複数のAPIバージョンを同時に利用できるようにする作業を行っているAndy Allan氏が、その作業進捗をブログに書いています。

リリース

  • PostGISのバージョン3.0.0がリリースされました。
  • スマートフォン向けアプリSight Safariのバージョン2.3.0がリリースされました。アプリを使って他のユーザーと経路を共有したり、経路上に中間地点を作ったりできます。

ご存知でしたか?

  • ロシアのマッパーAMDmi3氏のサイトでは、OSMデータの様々なレンダリングスタイルを見ることができます。

その他の “ジオ” な事柄

  • ガーディアン紙が面白い記事を公開しています。1980年代に使われていたものを10代の若者に使ってもらうという記事です。紹介されたものには、いわゆる黒電話やカセットテープのウォークマン、ゲームボーイなどの他、ロンドンの紙製地図帳「A-Z」もありました。
  • 先週、豪州地理科学局が地形図の印刷を停止することをお伝えしましたが、ガーディアン紙もこの発表についての記事を公開しています。
  • Jens Jackowski氏によるとスウェーデン国土地理局では当局の地図を改善するため、足りないハイキングコースの報告などを市民に呼びかけているそうです。彼らは今すぐにOpenStreetMapを使うようにした方がいいでしょう。
  • James Macfarlane氏はWazeやAppleマップ、Googleマップなどのナビゲーション機能をもったアプリの普及で交通情報の管理が難しくなってきていると考えています。
  • futurezone.atの記事では地図の誤りを全て否定的に見る必要がないと言っています。Googleマップの誤りによって麻薬密輸組織を摘発できた例が紹介されています。
  • El Pais によると第二次世界大戦中、米国や英国によて作られたスペインの軍用地図は機密の指定が解かれ、一般に公開されているそうです。
  • Googleは将来事故や故障車などの交通トラブルをGoogleマップで報告できるようにすると発表しました。Googleが6年前に買収したWazeに同じ様な機能がありますが、Wazeはどうなってしまうのでしょうか。
  • Ecography論文には、科学論文のテキスト分析を駆使して送粉者(多くは蜂)の研究が行われた場所の地図を作成する方法が書かれています。

まもなく開催

場所名称開催日
プリズレンState of the Map Southeast Europe2019-10-25-2019-10-27kosovo
Rapperswil11. Micro Mapping Party Rapperswil (OpenStreetMap Mapathon)2019-10-25switzerland
与謝野町京都!街歩き!マッピングパーティ:第13回 ちりめん街道2019-10-27japan
ブレーメンBremer Mappertreffen2019-10-28germany
チューリッヒMissing Maps Mapathon Zürich2019-10-30switzerland
デュッセルドルフStammtisch2019-10-30germany
Ulmer AlbStammtisch Ulmer Alb2019-10-31germany
ダッカState of the Map Asia 20192019-11-01-2019-11-02bangladesh
ブルノState of the Map CZ+SK 20192019-11-02-2019-11-03czech republic
ロンドンLondon Missing Maps Mapathon2019-11-05united kingdom
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2019-11-06germany
ボーフムMappertreffen2019-11-07germany
サンホセCivic Hack & Map Night2019-11-07united states
モンルージュRencontre mensuelle des contributeurs de Montrouge et alentours2019-11-07france
ドルトムントMappertreffen2019-11-08germany
ブダペストOSM Hungary Meetup reboot2019-11-11hungary
台北OSM x Wikidata #102019-11-11taiwan
リヨンRencontre mensuelle pour tous2019-11-12france
ソルトレイクシティSLC Mappy Hour2019-11-12united states
ニトラMissing Maps Mapathon Nitra #42019-11-12slovakia
ウェリントンFOSS4G SotM Oceania 20192019-11-12-2019-11-15new zealand
ハンブルクHamburger Mappertreffen2019-11-12germany
ミュンヘンMünchner Stammtisch2019-11-13germany
PrešovMissing Maps Mapathon Prešov #42019-11-13slovakia
ベルリン137. Berlin-Brandenburg Stammtisch2019-11-14germany
ナントRéunion mensuelle2019-11-14france
エンカルナシオンState of the Map Latam 20192019-11-14paraguay
グラン・バッサムState of the Map Africa 20192019-11-22-2019-11-24ivory coast
ケープタウンState of the Map 20202020-07-03-2020-07-05south africa

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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