Author: weeklyteam

週刊OSM 481

2019/10/01-2019/10/07

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Mapbox地図に残るMapquestの名前 1 | © Mapquest © Mapbox – Map data © OpenStreetMap contributors

マッピング

  • Richard Fairhust氏はユーロヴェロの自転車ルートが更新されていないことを指摘しています。
  • おもちゃのレンタルを行うトイ・ライブラリーはタグ付けがドキュメントされていない状態でのマッピングが続いていましたが、現在タグ付け方法を明確にしようとする提案が出されました。タグ付けメーリングリストでは、障碍をもった児童に配慮された施設がわかるタグ付けも求められています。
  • パラグアイ政府によって新しく国道に指定された10の道路に対して、ローカルコミュニティがどのような作業を行ったのかをCarlos Brys氏が説明しています。
  • 崖(natural=cliff)をあまりにも詳細にマッピングしたところレンダリングがごちゃごちゃになってしまったため、崖の大きさに応じてタグを変えたほうがよいのではないかとドイツ語フォーラムで議論になりました。
  • Android向けGPSトラッカーアプリGPSLoggerの開発者、Mendhak氏は休暇を使って訪れたエヴィア島のマルマリ(ギリシャ)でのマッピング活動について、ブログで詳しく説明しています。
  • 可動スピードバンプ(traffic_calming=dynamic_bump)に対する投票が始まりました。
  • OSMでは上下線が物理的に分離された道路は個別のウェイとして描くガイドラインがあります。しかし、中央分離帯が路面ペイントだけの場合でもウェイを分割してもよいのではないかと、様々場所議論されています。

コミュニティ

  • オーストリアで行政境界リレーションのnameタグに、「地区」や「コミュニティ」などの文字を追加する編集がありました。しかしこの変更は合意を得ていなかったため、メーリングリストで議論になりました。
  • ロシアのHabr.comがNatalya Kozlovskaya氏にインタビューを行っています。彼女とOSMの出会いやロシアのコミュニティに女性が少ない事についての考え、冬にマッピングした場所を夏に訪れたら状況が異なっていた事などが語られています。

インポート

  • Russ Phillips氏は英国の郵便番号データのインポートについてローカルコミュニティに意見を求めました。当該データはただ計算によって求められた数学的な中心のため、反対の意見を受けることになりました。

OpenStreetMap Foundation

  • 9/12に行われたライセンスワーキンググループ会議の議事録が公開されました。帰属に関するガイドライン、OSMデータを機械学習に使う事について、iDエディタを利用するとユーザーのブラウザー情報などがFacebookに送信されてしまう問題などが議論されました。
  • State of the Map 2019ハイデルベルクでは22人が奨学金を受けての参加となりました。Wikiには彼らによるレポートへのリンクや、発表へのリンクが用意されています。

イベント

  • Christoph Hanser氏はコチャバンバ(ボリビア)で開催されるハッカソン「Trufithon」への参加を呼びかけています。交通機関の経路検索アプリTrufiで使うデータを収集することが目的のハッカソンです。
  • WeeklyOSMのチームメンバーの名前と顔をご存知ですか? Betaslb氏はSotM2019に参加したメンバーの写真2枚を投稿しました。
  • 第36回Chaos Communication Congress(36C3)はライプツィヒ(ドイツ)で12/27から30にかけて開催され、OSMは11回連続での参加となります。ボランティアメンバー募集中です。興味のある方はドイツ語フォーラムのスレッドをご覧ください。
  • 2020年3月11日から14日にかけて開催されるFOSSGISカンファレンスで論文募集が始まりました。FOSSGISはドイツで開催されるOSMその他の無料ジオデータとソフトウェアのカンファレンスです。

OSM人道支援

  • Felix Delattre氏はHOTが開発するTasking Manager 4の進捗状況と本格運用に向けたスケジュールを発表しました。
  • 2015年から人道支援分野で比較的人口の多い住宅地を探すために使われているモバイルアプリMapSwipeに2つの新しい機能が追加され、HOTMissingMapsが紹介しています。アプリのユーザーは建物が不正確な地域やマッピングの不足している地域、現地が変化したためデータを更新しなければならない地域を報告することができるようになりました。
  • アメリカの非営利メディア組織NPRはバハマを襲ったハリケーンの災害対応でOpenStreetMapが担った重要な役割について特集記事を書いています。

地図

  • [1] Mapquest open地図は閉鎖されましたが、Mapquest社の事業自体は縮小しつつもまだ継続しています。Mapquest社の歴史や現状に関する記事が掲載されました。

switch2OSM

  • スカンジナビアのゲーム系ウェブサイトIGN Nordicでは今後リリースされる拡張現実型ゲームMinecraft Earthについての考察を記事にしています。Minecraft EarthがOpenStreetMapを使ったゲームであり、ゲームのクリエイティブディレクターはOSMの編集に参加することを推奨していますが、ポケモンGoによってもたらされた一部の編集を思い出すと、複雑な気持ちを抱く人もいるかもしれません。ガーディアン紙でもMinecraft Earthを特集しており、記事ではOpenStreetMapにも言及しています。
  • ドイツで街路灯の不具合を報告できるポータルサイト運用されており、背景地図にOSMが使われています。

ソフトウェア

  • MapTilerはOpenLayersバージョン6を使うことでRijksdriehoekstelsel座標系でOpenStreetMapのベクトルタイルを使うことができる言っています。この座標系はオランダで使われている測地座標系です。

リリース

  • JOSMのバージョン19.09(15390)がリリースされました。新しいバージョンではレイヤーに番号が表示され、ショートカットキーで簡単に切り替えができるようになりました。その他にも様々な機能強化が行われています。
  • オープンソースのデータベース管理システムPostgreSQLのバージョン12がリリースされました。新バージョンではSQL/JSON Pathや式で生成されるカラムに対応し、パーティショニングや各種インデックスの機能追加や性能の改善が行われた他様々な拡張や変更が行われています。

ご存知でしたか?

  • OSM WikiにはOSM関連のTelegramグループリストがあります。知っているグループが入っていない場合には是非追加してください。
  • Martijn van Exel氏はWikiに機械学習に関するページを作ったことを発表しました。機械学習は品質に関する問題の他、コミュニティとの関わり方についても議論を呼ぶことがあります。しかし、OSM周辺にある機械学習関連の活動に透明性がもたらされることは素晴らしいことです。
  • wikiページにはOverpass turboの使用例や、Overpass APIの使用例がたくさん掲載されています。

メディア掲載

  • オーストリア山岳会がOSMを含む山岳地図を比較した記事を公開しました。

その他の “ジオ” な事柄

  • 英国環境・食糧・農村地域省は衛星画像を活用して樹木の病気発生を監視する取り組みを進めています。
  • What3Wordsと同等の機能をオープンソースで開発されたWhatFreeWordsについてOwen Boswarva氏がツイートしたところ、What3Words社の顧問弁護士から通知がありツイートを削除しました。
  • 歩行アーティストを名乗るJack Cornish氏は、ロンドンのすべての道路を歩くプロジェクトを進めており、進捗状況を報告しています。
  • ドローンで撮影した動画からAIで1秒以内にクロコダイルを見つけ出す技術をシドニー工科大学らが開発しました。
  • ハイデルベルク大学の3DGeoチームが開発したLiDARシミュレーションソフトHELIOSの使い方を説明する記事が公開されました。

まもなく開催

場所名称開催日
サンホセCivic Hack & Map Night2019-10-10united states
ナントRéunion mensuelle2019-10-10france
ボーフムMappertreffen2019-10-10germany
ベルリン136. Berlin-Brandenburg Stammtisch2019-10-11germany
チューリッヒ110. Zürcher Stammtisch2019-10-11switzerland
グルノーブルVillage des sciences sur le campus de l’UGA [1]2019-10-11-2019-10-12france
プルゼニMissing maps Hackathon Pilsen / Hackathon s Lékaři bez hranic2019-10-11-2019-10-13czech republic
ベルリンBerlin Hack Weekend Oktober 20192019-10-12-2019-10-13germany
グレーター・マンチェスターJoy Diversion 82019-10-12united kingdom
Santa FeState of the Map Argentina 20192019-10-12argentina
ボルドーRéunion mensuelle2019-10-14france
グルノーブルRencontre mensuelle2019-10-14france
台北OSM x Wikidata #92019-10-14taiwan
ケルン・ボン空港Bonner Stammtisch2019-10-15germany
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2019-10-15germany
ViersenOSM Stammtisch Viersen2019-10-15germany
アルロンEspace public numérique d’Arlon – Formation Contribuer à OpenStreetMap2019-10-16belgium
ベルリンMissing Maps Mapathon – Putting the Wolds’s Vulnerable People on the Map2019-10-17germany
カールスルーエKarlsruhe Hack Weekend2019-10-19-2019-10-20germany
ノッティンガムNottingham pub meetup2019-10-22united kingdom
ジリナMissing Maps Mapathon Žilina #62019-10-22slovakia
アルロンEspace public numérique d’Arlon – Formation Les itinéraires balisés et OpenStreetMap2019-10-23belgium
リューベックLübecker Mappertreffen2019-10-24germany
プリズレンState of the Map Southeast Europe2019-10-25-2019-10-27kosovo
Rapperswil11. Micro Mapping Party Rapperswil (OpenStreetMap Mapathon)2019-10-25switzerland
与謝野町京都!街歩き!マッピングパーティ:第13回 ちりめん街道2019-10-27japan
ブレーメンBremer Mappertreffen2019-10-28germany
デュッセルドルフStammtisch2019-10-30germany
ダッカState of the Map Asia 20192019-11-01-2019-11-02bangladesh
ブルノState of the Map CZ+SK 20192019-11-02-2019-11-03czech republic
ウェリントンFOSS4G SotM Oceania 20192019-11-12-2019-11-15new zealand
エンカルナシオンState of the Map Latam 20192019-11-14paraguay
グラン・バッサムState of the Map Africa 20192019-11-22-2019-11-24ivory coast
ケープタウンState of the Map 20202020-07-03-2020-07-05south africa

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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