週刊OSM 568

2021/06/01-2021/06/07 [ インカ帝国の行政界地図 [1] | © OpenHistoricalMap | map data © OpenStreetMap contributors] マッピングキャンペーン Puxan氏はマッパソンでマッピングされた地図には品質に大きな問題があると考えています。コロナ禍でオンラインマッパソンが増えており、地図の品質を確保するためには、チュートリアルの完了を必須とすること、管理者がマッピング結果をすべてレビューして参加者にフィードバックすることの2つの対策が必要だと言っています。 マッピング 以下のタグ提案で意見を募集中です。 waterway=check_dam:砂防ダム。河川に設置され、水流を抑制することで土砂の流出を防ぎます。 survey_point:structure, survey_point:condition:三角点などの測量点(man_made=survey_point)の構造や信頼性をタグ付けします。 leisure=bathing_place:河川などで水に入ることができる水浴び場。 観光客に目立つよう設置された巨大な家具のタグ付け提案tourism=giant_furnitureの投票が行われています。投票期限は6月16日までです。 コミュニティ コルドバ県(スペイン)空間データ基盤局(IDECOR)のブログに、OSMに参加して県内のマッピングをするよう呼びかける記事が寄稿されました。この記事はスペインのOSMF地方支部メンバーでもあるAriel Antieri氏によって書かれました。 OSMベルギーの選ぶ「今月のマッパー」はコートジボワールのRacky氏です。 地方支部ニュース フランスのマッパーLejun氏は、地元に生理処理用品を無料で配布している自動販売機をマッピングしました。TagInfoによると、以前にもこのタグvending=feminine_hygieneが使われた事例はありますが、これほど徹底的にタグ付けされたのはこれが初めてのようです。 教育 Arnaud Champollion氏は、OpenStreetMapを使ってオリエンテーションなどで使える地図を作成する方法を動画で紹介しています。 OSM research Tahira Ullah氏(ハイデルベルク大学)らは、OSMデータを使って都市部の様々なPOIデータ(飲食、教育、医療など)の分布を、生物多様性を評価する手法を取り入れて分析しています。研究成果は7月の国際学会で発表する予定です。 Jan Pisl氏(ハイデルベルク大学)らは、機械学習により衛星写真からOSMでマッピングされていない建物を抽出する手法を論文で発表しました。対象地域のOSMデータが少ない場合は予測精度が悪くなるため、別の地域であらかじめ学習させたモデルを使うようにしました。 OSM人道支援 HeiGITは、Open Healthcare Access Mapを更新しました。この地図には中南米、南・東南アジア、サハラ以南のアフリカにある国々の医療施設が登録されています。このアプリではそれぞれの国で医療施設への移動時間と人口カバー率を視覚化することができます。 HOTは、空間データを利用して中南米コミュニティの災害軽減と復興能力を改善するプロジェクトを発表しました。 Practical Action Boliviaは、地域コミュニティでマッピングの訓練を行ない、森林火災の影響を受けた地域の建物と道路をマッピングしました。 地図 自転車に大型のかごが取り付けられたカーゴバイクで走りやすい道路を色付けした地図をCargoBikeIndexが作成しました。 [1] OpenHistoricalMappersはインカ帝国の行政界地図を作成しました。1438年から1533年まで拡大を続けたインカ文明の最初のデジタル地図の可能性があります。… (Search hits: 2 in body, 0 in title, 0 in categories, 0 in tags, 0 in other taxonomies, 0 in comments. Score: 4.24)