2021/03/16-2021/03/22
私たちについて
- 週刊OSM556号で2件の指摘を頂きましたので、次のように修正いたします。
- Discordチャンネルにおいて、Bert -Araali- Van Opstal氏が批判の声を上げたことについてお伝えしましたが、OSM DiscordチャンネルのモデレーターチームリーダーであるMateusz Konieczny氏の対応についてはお伝えしていませんでした。9人のDiscordモデレーターが、この批判の元となった発言について何時間もの調査を行いましたが、批判の元となったような書き込みは見つからなかったそうです。このチャンネルでは、誰でも暴言や人種差別的、侮辱的発言をモデレーター(@ModMail)に報告することができます。
- 現行のOSMF理事にアマチュア無線利用者がいるという内容は正しくありませんでした。Overpass APIの開発やOSMF会員ワーキンググループの運営、OpenRailWayの開発など多くのOSM関連プロジェクトにアマチュア無線利用者が貢献していますが、現行のOSMF理事にアマチュア無線利用者はいませんでした。
なお、WeeklyOSMチームはトピックの文脈をしっかり把握し、要約できるよう努めていますが、全ての議論スレッドやソーシャルメディアを体系的に調べて内容をまとめることはできません。よりよいWeeklyOSMを作るためには読者の皆様のご協力が不可欠であり、不備を見つけた際には気軽にご連絡をお願いいたします。
マッピングキャンペーン
- ハイデルベルク大学インド研究グループのMarcel Reinmuth氏が、GIScienceのブログで、インドのOSMにおける医療関連オブジェクトの増加について書いています。Reinmuth氏は、2020年に医療関係タグの利用が大幅に増加したことを指摘しています。しかし、彼らはアメニティのサブタグの利用は少なく、オブジェクトの詳しい情報は依然として不足していると結論付けています。
マッピング
- DenisJu氏は、アルバニアの人々に対し、ストリートビュー画像を撮影してMapillaryで共有するよう呼びかけています。彼は特にシュコドラ郡の画像を使ってOSMを更新したいと考えています。
- Joost Schouppe氏は、彼が初めて作成したMapCompleteのテーマについてユーザー日記を書いています。このテーマはキャンパーが、キャンプ場の情報を充実させるためのものになっています。この記事ではMapCompleteを使ったより多くのテーマが作成されるよう支援を呼びかけています。
- 現在、意見募集中の提案はこちら。
man_made=utility_pole
: 送電や配電以外の利用を目的とした電柱について、既存のutility=*
タグと併せて電柱の利用目的を明確にすることができます。highway=busway
:現在highway=service
、access=no
、bus=designated
、service=busway
の組み合わせで表現されるバス通りのタグ付けを簡単にするための提案です。boundary=forestry
: 林業に利用されている森林の区画へのタグ付け。man_made=process_tank
: 化学物質、供給原料、廃水などの処理に使用される処理槽へのタグ付け。- 廃止や非推奨タグのWikiページ用テンプレートの提案。
- 現在、投票が行われている提案はこちら。
historic=tomb
: 古墳やピラミッドなど歴史的な墓。trailblazed=*
: 登山道などにある標識がどのようなものかを指定するタグ。投票は4月6日まで。
- 投票が終了した提案はこちら。
natural=shrubbery
: 賛成38票、反対31票、棄権2票で否決されました。natural=couloir
: 賛成15票、反対9票、棄権2票で否決されました。basin=evaporation
: 賛成31票、反対0票、棄権1票で承認されました。historic=ogham_stone
: 賛成14票、反対1票、棄権1票で承認されました。- 開票ルールの変更についての提案: 賛成31票、反対0票、棄権0票で承認されました。
コミュニティ
- M.Sevilla-Callejo氏は、osm.orgを使って簡単に位置情報を共有する方法を動画で紹介しています。
- OpenCageは、Iman Moghimi氏にイランのOSM事情についてのインタビューをしました。
- 3月20日、日本のマッパーたちは、2020年春から毎週土曜日夜にSlack上で開催されてきた Mappy Hour Japanが50回目を迎えたことを祝いました。
インポート
- Cascafico Giovanni氏は、イタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州が提供している携帯電話基地局のデータセットを取り込む計画を発表しました。インポートの詳細はWikiをご覧ください。
教育
- バーデン・ビュルテンベルク州(ドイツ)の地理情報ポータルサイトでOSMやuMapの活用方法が紹介されています。
- Moritz Schott氏らは、OSMイベントに参加した人の行動がどのように変化したのかを調査し、論文にまとめました。リモートマッピングイベントに参加した新人マッパーは、その後もリモートマッピングで低品質のデータを大量に作成する傾向がありました。地元のマッピングパーティーに参加した新人マッパーは、その後も地元のデータを高品質に更新する傾向がありました。ベテランマッパーはイベント参加後もマッピングの傾向は変わりませんでした。
地図
- Daniel Capilla氏は、マラガ市(スペイン)の古代中世の城壁のインタラクティブマップを作成しました。城壁や門の写真や解説記事を表示することができます。
- 通りの名称が男性と女性のどちらに由来するのかを表示するウェブサイトEqual Street Namesがライプツィヒ市に対応しました。
オープンデータ
- Craig Taylor氏はOSM道路ネットワークデータと通勤データを使って「花」を作成しました。
- 自動運転で車両と通信をおこなう際には、地形に依存した信号遅延などを考慮する必要があります。Stefan Zelenbaba氏らはOSMデータを用いた確率的チャンネルモデルを構築し、モデムでのパケットエラー率等を計測した結果を論文にまとめました。
- ドイツで駐車スペースの分析をおこなっているAlex氏に、Tobias氏がインタビューしました。オープンデータとOSMデータを活用することで、一戸当たりの車両登録台数などを可視化しています。
ご存知でしたか?
- Overpass APIブログでは、開発者のRoland Olbricht氏がOverpass QL構文の新機能について、事例を使って分かりやすく説明しています。先週お伝えしたように、Roland氏は、Antoine Riche氏のように利用者からの投稿を歓迎しています。GitHubで自由に記事を提案することができます。
メディア掲載
まもなく開催
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