2021/01/12-2021/01/18
Mapping campaigns
- 国連マッパーズは、国連平和維持活動のために新たな人道マッピングプロジェクトを開始しました。コンゴやアビエイ地域でマッピングされたデータは、地域の平和確保を目指すMONUSCOやUNISFAの活動を支援します。
- 2021年の最初の英国四半期プロジェクトは、公園や市民農園、遊び場などのグリーンスペースのマッピングです。
- Said Turksever氏が、トルコの未マッピング地をツイートしMapRouletteにチャレンジを作成したことを受けて、Pascal Neis氏は、「unmapped places」は世界中で利用可能だとツイートしました。
マッピング
- OpenInfraMapが、国別の電力ネットワークに関する統計を発表しました。この統計はマッパーにとって、誤ってタグ付けされた発電設備を調べるために有用なものです。
- 電気の電力源を示すタグとサブタグの提案は、3回目の投票も否決となり、現在4回目の投票が行われています。
- ワクチン接種センターをタグ付けする
healthcare=vaccination_centre
の提案に対する投票は、賛成20、棄権1で承認されました。 - Robhubi氏は、既存の建物ポリゴンを元に、オブジェクトやタグを追加して3次元対応の建物データにする方法を紹介しています。
コミュニティ
- Joy Christine Nduta Kimani氏はケニアにおける若年層の妊娠問題をGISで分析する活動をYouthMappersのブログで紹介しています。
- Yves氏は、自身のブログでOpenSnowMapの運営資金に関する記事を作成し、サイト運営を支援する寄付を求めています。
- OSMインドは、ラージャスターン州のマッパー向けに新しくTelegramチャンネルを作成しました。
- 中国の新規マッパーが、OSMでは台湾やインドとの紛争地域が中国に含まれていないことをユーザ日記で批判しています。この投稿に対し、データワーキンググループのメンバー等が様々なコメントを寄せています。
OpenStreetMap Foundation
- Christine Karch氏は、State of the Mapワーキンググループに参加してくれるボランティアを探しています。
- OSMF理事長のAllan Mustard氏がマッパーへのアンケート(先週お伝えしました)が開始されたことをアナウンスしました。アンケートへの回答は2/14までです。このアンケートがGDPR違反ではないかという指摘が上がりましたが、Allan Mustard氏はこの指摘を「荒らし」と判断したようです。
- imagico氏は、3月に開催されるFOSSGIS総会で、FOSSGIS代表として所属しているOSMF諮問委員会の報告書草案を発表する予定です。
OSM人道支援
- Rebecca Firth氏は、アジア向けHOT活動を紹介するブログ記事の中で、NPO団体としてのHOTと区別するため、OSMを活用した人道支援活動をhOSMと呼んで説明しました。記事のコメントでは、hOSMはHOT組織の中で使われている用語であることや、略語を使うことの妥当性などについてコメントされています。
- 米国NPO団体HOTは、1月29日に新型コロナウイルス対応活動を紹介するウェビナーを開催します。
- Disaster Ninjaマップに、現在発生している自然災害のエリア内で人口集中地区を表示するレイヤーが追加されました。発生している自然災害の一覧は左上の"Show all current alerts"から表示することができます。
地図
ソフトウェア
- gb consite GmbHは、ドイツ国内で制限されている移動範囲を可視化する地図を作成しました。自治体や任意の地点から15kmの範囲を表示することができます。また、7日間の感染発生率や、OSMに登録されているワクチン接種センターを表示することもできます。
- aborruso氏、napo氏、pigrec氏は、イタリアで新たに設定された制限内の行動範囲がわかるプログラムを作成しました。ソースコードはGitHubで公開されています。
- IpswichMapper氏が家屋番号を調査しやすくするアプリを作成しました。アプリはGitHubで公開されています。
プログラミング
- OSMをPostgreSQLに投入するスクリプト、osm2pgsqlには新たに多くの機能が実装されています。開発者達はさらに多くのアイデアや問題を抱えており、これらを話し合うオンラインミーティングを2/2 18:00(UTC)に開催します。このオンラインミーティングは登録不要で誰でも参加できます。以前にもお伝えしたとおり、このプロジェクトはOSMFから開発の支援を受けています。
リリース
- OSM関係ソフトウェアの更新状況はWalter氏が運営しているOSM software watchlistでご確認ください。このサイトではソフトの更新を自動で収集しています。
ご存知でしたか?
- WeGlideはグライダーの滑空記録を登録できるウェブサイトです。背景地図にOSMが使用されています。
- スイス初の公的地形図Dufourマップが175周年を迎えます。これを記念して初版のレプリカが販売されています。
- JOSMプラグイン"TODO list"を使うと、編集する予定のオブジェクトをリストにまとめておくことができます。
その他の “ジオ” な事柄
- Lewis Isaacs氏は、ガーディアン紙で、GPSトラックを使ったGPSアートについての記事を書いています。
- BBCの報道によると、ケンタッキー州とコロラド州の研究者達は、ドローンを使って牛たちの健康状態を評価する研究を行っているそうです。
- Hydro Internationalによれば、シュミット海洋研究所の調査船Falkorは、2030年までに地球上の海底マップを作成する取り組みの一環として、最近収集した海底地図データを公開しました。
- OSMの土地被覆情報を拡充するHorizon 2020 LandSenseプロジェクトが完了したことをMichael Schultz氏が報告しています。収集されたデータはOSM Landuse & Landcoverなどで可視化できます。
- Sarah氏はohsome APIを使って道路ネットワークデータを取得し、都市を分析する方法を解説しています。
- ケムニッツ工科大学(ドイツ)では屋内ナビゲーションシステムを使って屋外ナビから屋内ナビにシームレスに移行する技術を開発しました。
- 地図ツール開発者であるTheo Armour氏は今年の抱負をブログで述べています。
- Mapillaryは機械学習向けストリートビュー画像データセットであるVistasのバージョン2.0を公開しました。
まもなく開催
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
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